ドローインとブレーシングの臨床における使い分けと性質について!
今回は、ドローインとブレーシングをテーマにしたコラム。
実際にどういう風に臨床に活用していくかという部分や2つの性質の違いなどを解説していきます。
ブレーシングを引き出したい場面でドローインしか出来ないのは間違いだし、ドローインを引き出したい場面でブレーシングしか出来ないのは間違いなわけで、目的や時と場合によって両方ともに正解にもなれば間違いにもなるわけです。
そういう前提があることは理解して頂いた上で、今回のコラムの内容を活かして頂ければと思います。
ドローインの性質とは?
ドローインの性質としては、「腹横筋」を使った腰椎・体幹部分の安定化を図ることが特徴です。
文献や参考書においても、腹横筋の運動療法においてドローインを紹介されているものも非常に多いです。
腹横筋の賦活や下腹部の収縮感を感じるためにドローインを活用することは有効であり、ドローインを行うメリットになります。
ブレーシングの性質とは?
ブレーシングの特徴としては、「横隔膜」をメインに使った腹圧を高める状態によって腰椎・体幹部分が安定することが特徴。
腹部が拡張する力が働くことで、前方であれば腹横筋、後方は多裂筋、上方は横隔膜、下方は骨盤底筋の筋肉への抵抗圧によって体幹・腰椎が安定する状態になります。
そのため、ブレーシングが正しくできるためには、メインとしては横隔膜が中心的に作用しますが、その他の腹部の圧力を高めるために必要な体幹部分の抵抗になるべき筋肉の状態や骨格などアライメントも重要になってきます。
ドローインとブレーシングの使い分け
ブレーシングとドローインは使い分けが重要です。
冒頭でもお伝えしましたが、どちらが良い悪いではなく時と場合によって、この2つは使い分けができることが重要になります。
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