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「大腿筋膜膜張筋」を抑制する時の考え方と運動療法・ピラティスにおけるアプローチ!
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今回は、大腿筋膜張筋にピックアップした内容をお伝えしていきます。
大腿筋膜張筋は活性化するためのアプローチは臨床でも行うことはほとんどなく、寧ろ抑制したい筋肉の1つだと思います。
そして、大腿筋膜張筋をマッサージなどで弛緩させる様なアプローチや介入を行ったとしても緊張するべくして緊張している状態になっていることがほとんどであり、大腿筋膜張筋を使わないと動作遂行や姿勢保持ができないから大腿筋膜張筋の緊張が上がってしまっているとも言えます。
そのため、大腿筋膜張筋をストレッチやマッサージなどで介入して終わりにしてしまうとほぼ確実に元の状態に戻ってしまうので、運動療法やピラティスなどを活用して本人さんに能動的に動いてもらうことが必要になってきます。
その点も踏まえて、大腿筋膜張筋を臨床的に抑制するための考え方やポイントまでお伝えするコラムにさせて頂ければと思います。
大腿筋膜張筋の解剖学と特徴
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大腿筋膜張筋は、上前腸骨棘に付着して腸脛靭帯まで付着する筋肉です。この腸脛靭帯は脛骨のガーディー結節まで付着している組織のため、大腿筋膜張筋の作用によって膝関節まで影響が良くも悪くも波及しやすくなります。
大腿筋膜張筋の筋腹としては短いため股関節部分の運動に関与しており、「股関節屈曲」「股関節外転」「股関節内旋」の運動を担っています。膝関節への作用としては下腿を外旋させる働きがある筋肉です。
この作用がある前提として抑制するための方法を考える必要性があります
大腿筋膜張筋の抑制方法について
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大腿筋膜張筋は股関節の屈曲に作用する筋肉になっていることもあり、脊柱を屈曲させたり、骨盤を後傾方向に動かすエクササイズは紹介されていることが多いです。
ですが、これも矢状面上での運動しかカバーできていないため、統合的に大腿筋膜張筋を捉えて抑制するための介入が必要になってきます。
特に、大腿筋膜張筋が過剰に作用する様になることで抑制されやすい筋肉を活性化させながら大腿筋膜張筋はポジション的に抑制できる状況で運動療法など行えるとより効果的なエクササイズになります。
大殿筋を使った大腿筋膜張筋の抑制
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方法は様々ありますが、大殿筋・中殿筋を使った方法で大腿筋膜張筋を抑制することができます。
大殿筋の線維の80%は腸脛靭帯に付着している構造になっているため、大殿筋は股関節外旋方向に作用して、大腿筋膜張筋は股関節を内旋方向に引っ張る筋肉になってくるため、腸脛靭帯を取り合いした場合に短縮したり作用しやすい筋肉の方に作用が偏りやすくなります。
大腿筋膜張筋が過度に活動しやすくなっている方の特徴としては、大腿骨が内旋方向に可動したまま外旋方向に持っていけない状態になられている方が多いため、股関節外転+外旋したポジションにおいて膝関節を伸展する様な動きを入れることで大腿筋膜張筋が抑制できます。
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