#ポーランド
2023年ポーランド総選挙の総括
2023年10月15日に行われたポーランド総選挙ではこれまで8年間政権をとり続けてきたPiS(法と正義)が得票数では最多となりながらも連立を組めず、過半数を取ることができないため政権運営がほぼ不可能という結果になった。他方で最大野党のKO(市民連合:市民プラットフォームを中心とする連合)はPSL(農民党)とポーランド2050から成る第3の道、それに新左派とともに連立を組むことで政権奪還に成功する
もっとみる2022年5月22日、ポーランドのドゥダ大統領がウクライナ国会で行ったスピーチの要旨
2022年5月22日にウクライナの国会でポーランドの大統領、アンジェイ・ドゥダが行ったスピーチの要旨です。ポーランド語から要旨を訳したもので、完訳ではありません。
ロシアの侵攻が始まった数時間後の2月23日にここにいた。その時、ポーランドはウクライナをとり残すことはしないと言った。4月上旬に、破壊された町、ウクライナの悲劇を見た。世界が自由で公正であるためには、ウクライナを放っておいてはならない
ノルドストリーム2建設に対する米国の制裁解除が引き起こす脅威
アメリカのバイデン大統領は、トランプ前大統領がノルドストリーム2の建設に対して課していた制裁を解除する決断を下した。バイデン大統領は「ノルドストリーム2の建設には反対だ」と述べたものの、制裁を解除することで認めたも同然で、実際にノルドストリーム2が開通すれば、これは地政学的には大きな意味を持ち、中東欧諸国に暗雲をもたらす可能性も高い。
多くの問題を孕む建設
周知の通り、ロシアのガスはこれまで
妊娠中絶問題と「女性のストライキ」
ポーランドでは人工妊娠中絶がほぼ全面的に禁止となり、女性の権利と自由が奪われたことへの抗議デモが激化している。10月22日の憲法裁判の判決とはどういう内容だったのか。今回のみならず、これまでも何度か問題にあがっていた人工妊娠中絶の問題点は何なのか。激化とともに暴徒化している抗議デモ主導者の要求とは?そして政府はこの問題にどう対応すべきだったのだろうか。私見とともにまとめてみた。
憲法裁判所の判決
波乱のポーランド大統領選2020
ポーランドの大統領選は予定よりも2ヶ月近く遅れた7月12日に決選投票が行われ、現職のアンジェイ・ドゥダ大統領が再選された。対抗馬の市民連合(KO)のラファウ・チャスコフスキは第1選から決選投票まで追い上げを図ったが僅差で敗れた。今回はコロナウイルス感染拡大を受け、異例の投票日延期となり、大波乱の大統領選となった。これまでにない長期戦、さらにコロナのために通常とは違う戦い方を強いられた候補者は、この
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