しまこ

関西出身、関東在住。 本と夫の話が多めです。 しょうもないことも面白くないことも、…

しまこ

関西出身、関東在住。 本と夫の話が多めです。 しょうもないことも面白くないことも、気まぐれに書いていきたいです。 夫:とんくん 私:やんくん

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最近の記事

自分の内側で起こっている変化

最近、話したい話したい欲が消えてきたように思う。これまでの私は、うれしいことも悲しいことも話すことが大好きで、話し手か聞き手かでいうと、圧倒的に話し手の立場にいることが多かった。 あんなに人に何かを聞いてほしくてたまらなかった私が、友達との会話で自然と聞き役に回ることが増えていることに気づいた。 自分の内側でどんな変化があったのだろう。 おそらくこれは(も)夫の影響だろう。夫のことを人間として尊敬している。チャーミングで人の悪口を言わない、自慢をしない(自慢していいくら

    • あなたへ

      今日は美容院に行ってきた。だから彼女を思い出す。私の、今はもう会えない友人。なぜ美容院に行った日は彼女を思い出すのかは、こちらの記事に。 今日はあなたにとても残念なお知らせがあります。なんと和牛が解散してしまったよ。 安室ちゃんが大好きで、大学生になってからは和牛も好きになって、一緒にルミネに寄席を見に行ったね。 高校の体育大会で、スピーカーから安室ちゃんの曲が流れたとき、興奮して走ってスピーカー前まで行き、仁王立ちで聴いていたあなたを忘れない。私はあなたがめちゃくちゃ

      • 寝る前のネバーエンディングストーリー

        最近の夫は、寝る前にアイマスクをつけた状態で「AIに支配された世の中で、仮のやんくん(私)とハグしよう」と言って、一人エアーハグをしている。アイマスクをつけているから、VR空間にいる気持ちになっているのだろう。 夫が言うに、アイマスクを着けたときの世界は、AIに支配され、やんくんと一緒にいるように感じていても、実体はなく、今私たちは離れ離れの状態らしい。 だから、実体を持ったやんくんを探す旅に出る、というストーリーとのこと。ただ、そこでは人間はVRゴーグルを生まれたときか

        • 最近の夫とのあれこれ

          お風呂に入らなかった日のこと飲み会から帰ってきたら、夫はまだ寝ずにベッドで横になってごろごろしていた。私はあまりお風呂に入るのが好きではない。というか髪の毛を乾かすことが面倒で、特に疲れているときは風呂に入ることを諦めてしまう(翌朝ちゃんとシャワーを浴びるよ)。その日も私は「お風呂入らんと寝よかな」と呟いた。夫は「清潔なだれかよりも、風呂に入らなくてお尻にうんこがついていたとしても〇〇(私)が好きだよ」と言った。いや、うんこはついてないけども!と思ったけど、うれしかった。

        自分の内側で起こっている変化

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        • 夫が登場する話
          35本
        • 好きな本まとめ
          14本

        記事

          連休明けはいつも憂鬱

          連休最後の日は決まって憂鬱になる。昨年10月の沖縄旅行明けの仕事の日も、正月休み明けも、そして10連休のゴールデンウイーク明けとなる今回も。 平日はいつまでも寝ていたいと思うけど(何なら在宅勤務の日は9時まで粘って寝ている日もあるが)、休日は朝5時、6時に目が覚める。体は正直だ。精神的なものと起床時間は結びついているように感じる。 以前、連休明け最後の夜に、あまりにも仕事の日々に戻りたくなかったからか、過呼吸のように呼吸が浅くなって苦しくなったことがあった。 苦しい、仕

          連休明けはいつも憂鬱

          夜散歩

          夫と夜散歩した。あたりは完全に暗闇となった夜9時ごろ、まだしっかりと寒く、ダウンジャケットが欠かせない。 満月に近い月がいた。辺りの雲まで明るく照らし、月の表面の凸凹が見えるほど、立体的で白に近い明るい月だった。 まずは近所の神社にお詣りする。細長く続く参道の両端に灯された灯りは、月の従者のようにまあるく、適切な距離で私たちの歩く先を照らしてくれた。 木々のざわざわ、虫の音があちらこちらから聞こえてくる。夜起きている同志だ。よろしくな。 その後、川沿いを歩いた。静かな

          石垣島は最高だった

          去年の秋、夫と石垣島に行ってきた。 最寄りの駅から出ている羽田空港への直通バスに乗る直前で、スマホがリュクサックの中に入っていないことに気が付いた。 あれ、ない……。バス停近くのトイレから夫が戻ってくるのを待つ間、できうる限りカバンに手を突っ込んでガサゴソ探したが、どこにもない。あらゆるポケットにも入っていない。 あちゃー。完全に家に忘れたわ。ギリギリまで充電しようと思ってベッドのコンセントで充電しっぱなしだわ。 幸い、一人旅行ではないし、夫が飛行機とホテルを予約して

          石垣島は最高だった

          中秋の名月

          中秋の名月を見た。のは、去年の9月30日のこと。 こんなに大きくて真ん丸の黄色いお月さまを見たのは生まれて初めてだった。 月というより、お月さま。 すべての星を隠してしまうくらいの存在感を放ち、空低く、煌々と輝き、どこまでもまっ黄色で荘厳なお月さま。 月が綺麗だから公園まで散歩しよう、と夫と夜散歩した。近所の公園の丘から見た満月をこの先忘れることはなさそう。 私たちと同じように、月を見に来た家族が丘に座っていた。お父さんとお母さんと小学生の息子が2人。お父さんとお母

          中秋の名月

          入道雲が恋しい

          雲が大きいから、幸せだと思った。 夫と住み始めてから、幸せ感知度がバグっている。ベースがほかほか幸せだから、底冷えしないというか、嫌なことがあってもそれは上辺だけの嫌で、底は温かいままという感じ。 去年の8月散歩をしていたら、住宅街に大きな大きな入道雲がにょきにょきっと現れた。ワニが空に向かって吠えているように見えた。 生きていることにありがたみを感じた。 この雲を見た日から半年が経った。それは私たちが妊活を始めた月日でもある。最近の私は、子供がほしいとほしいと思うあ

          入道雲が恋しい

          私たちの世界遺産

          先日、同僚と帰宅しているとき、「自分の7つの世界遺産」というものを持っているのだと教えてくれた。たとえば、それは小さいときに祖父と通った銭湯だったり、恋人と行ったパリの小さなレストランだったりするそう。 他の人からするとなんでもないような場所でも、自分にとっては後世まで残っていてほしい特別な場所を、「自分の世界遺産」として認定しているそうだ。そしてそれは、7つ以上増えたら、入れ替え制となるらしい。 おもしろい。 帰宅してから夫にこの話をし、私たちの世界遺産はどこにしよう

          私たちの世界遺産

          映画を観て気づいた私の気持ち

          今年の猛暑真っただ中の季節に「君たちはどう生きるか」を観た。 なぜ今ごろそれについて文章を書いているかというと、そのとき思った気持ちを記しておきたい!と熱い気持ちがあったのに、私がシンプルに怠慢だからだ。 寝かしておけばおくほど、思いが募ることもなく記憶は薄まってゆくのだが、今日が筆を執る最も早い日なのだから、めげずに記しておきたい。 一人バスに乗って15分ほどのところにある映画館に観に行った。そこで私は観終わったとき、鼻水だらだらで涙腺崩壊することとなる。 ※ネタバ

          映画を観て気づいた私の気持ち

          2023年下半期の好きな本まとめ

          本年もよろしくお願いいたします!2024年は、風邪をひき、初詣でのおみくじで凶をひき、なんてこったパンナコッタの幕開けとなったが、あとはよくなるだけだ!と前向きな気持ちになったのでした。 さて、昨年下半期に読んだ本の中から(少し漫画も含む)、好きな本を簡単な感想とともにご紹介したい。 今年もたくさんの自分にとっての良書に巡り合えますように! 『乳と卵』 川上未映子豊胸手術をするために大阪から上京してきた姉の巻子とその娘緑子を迎えるわたしの、三人の三日間の物語。巻子は、豊

          2023年下半期の好きな本まとめ

          妄想上の法事

          私は何を隠そう、真面目な状況であればあるほど、笑いがこみ上げてくる困った性質がある。 先日、家族と見知った親戚合わせて10人ほどでお寺で法要を行ったときのこと。 一人ずつ父から順にお焼香をしていくのだが、全員お焼香の前と後で参列者にお辞儀をしていった。 身内しかいないのに仰々しくお辞儀をしてお焼香を順にしていくシチュエーションがなぜかおもしろくなり、口を頑張って閉じるものの、口の中ではにやにやが止まらなくなってしまった。 一度トリガーが発動したら、もうそこからは雪だる

          妄想上の法事

          結婚して名字が変わった話のその後

          結婚してすぐの頃に、こんな文章を書いた。 この頃は、名字が変わると自分自身の一部が欠損するような、今までの自分とは切り離された何者かになるような奇妙な不安を抱え、名字を変えざるを得ない状況に辟易としていた。 それから約2年経った今の心境を書いていきたい。 今年転職して毎日新しい名字で呼ばれる日々となり、旧姓よりも新姓で呼ばれることが圧倒的に増えた。 先日久しぶりに前職の先輩に会い、旧姓で呼ばれたとき、あー懐かしい!と思うほどに、今では結婚後の名字が体に、心に馴染んでい

          結婚して名字が変わった話のその後

          電車にまだノビシロハアル

          満員電車に揺られる日々は、なかなかきつい。PCを持ち歩いているから荷物は重いし、腕は痛いし、あー座りたい、と思う。 座席の前にも立つことができず、ドアの前に立って、毎度駅で電車から降りて出口を開ける、同じ電車賃を払っているのに最も下層扱いとなるポジションで、何にも捕まることができぬまま、体幹を鍛えざるを得ないときに、気づいたことがある。 こんなに人でパンパンなのに、荷物置き棚がら空きじゃない? そうなのだ、前も後ろも横もきつきつなのに、上はまだ活用できるスペースがあった

          電車にまだノビシロハアル

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          先日、学生時代の友達に赤ちゃんが生まれたので会いに行った。 彼女曰く、子どもができると夫のことをあまりかわいいとは思わなくなったらしい。あんなに夫のことが大好きだった友達がそう言うなんて、ちょっとびっくりした。 なんでも、子どもに比べて旦那さんの顔大きいなと思うそうな。 それは当たり前では!?と思う反面、いや待てよ、確かに赤ちゃんに比べたら夫の顔は大きいし、つるつるつやつや肌の赤ちゃんよりもニキビ跡や髭のぽつぽつはあるし、自分も子どもが生まれたら、夫と子どもを比べて、相

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