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【感謝】noteのスキで母の承認欲求が芽生えた
年末年始、田舎に帰省した際、70代の母のハンドメイドをnoteで発表した。
母の母や姉たちは、和裁(着物)や洋裁(スーツ等)を女学校で専門的に習ってきた人たちで、その腕前は、オーダーメイドの専門店から依頼があり、出来上がった服は売られていたほどのレベルだ。
そのため、家族の女性の中で唯一、特別専門的に和裁や洋裁を習ってこなかった母は、長年、母の母や姉たちに劣等感を抱いていた。
「オーダーメイドの専門的で売り出されるような和裁や洋裁は絶対できない。それどころか、一般的に見ても、自分は下手でどうしようもないレベル」
だと、常々母は嘆いていたので
「そんなことはない。比べる相手を間違えている。世間一般からすれば、なかなか高いレベル」
と、励ましつづけた。ちなみに、わたしはほとんど縫い物も編み物もできない。公立の中学校の家庭科は、まあまあ要領よくやっていたために、5段階評価で4~5を得てはいたが、そんな娘にほめられても、母は自分が縫い物や編み物が上手いだなんて到底思えなかったのだろう。
母の許可を得て、ハンドメイドの一部をスマホで撮り、noteに載せた。
「全世界デビューだよ」
と言うと
「そういう風に撮って載せると、帽子が綺麗に見えるね」
と、母もまんざらでもない様子だ。さらに、発表した数分後には、初めてのスキをいただけた。
「反応が早いね!」
スキが付く度に母にスマホを見せ、その度に母は老眼鏡を慌ててつけていた。
「『承認欲求』が満たされるね」
母は、インターネットもスマホも一度もやったことがないし、持っているガラケーは通話のみでメールもした経験がない。テレビや新聞のない生活も約5年になる。雑誌もほとんど読まない。情報源は図書館で借りる本とラジオのみだ。
だから、ここ数年、テレビやSNS上で頻繁に出てくる『承認欲求』という単語は、聴いたことがほとんどないはずなのに、その単語がポロっと出てきたということは、読書家の彼女の中に眠る内言語の一つである『承認欲求』という単語が、noteのスキを見たことによって自然に呼びさまされたに違いない。
さらに、本日、「先週特にスキを集めた『♯ファッション』の記事」に選ばれました!
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