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専門学校は社会人教育の場
専門学校は社会人教育の場
(前号からのつづき)
日本経済は高度成長時代から安定成長となり、「作れば売れる」時代は終わりました。
各企業とも、いま程度のマーケット規模でも経営が成り立つような経営戦略へと転換しています。
新店舗、新エ場を増設し、必要な人員をおしげもなく注ぎ込むといった、これまでの拡大成長路線で膨脹した経営環境から、現在の設備や人員でいかに業績を伸ばすかという、成熟路線への方向転換
専門学校生の採用ポイント
専門学校生の採用ポイント
(前号からのつづき)
アンケートでは、専門学校生の採用ポイントについて、「専門性」、「基礎学力」、「積極性」、「一般常識・しつけ」の四点が挙げられました。
専門学校生採用のメリットは、資格や技術・技能などの専門性がポイントであり、そのことは当然なことでもあります。
しかし、アンケート結果から見る限りでは、実際の選考レベルでは、際立って高いというわけではありません。
企
専門学校から企業へのアンケート
専門学校から企業へのアンケート
(前号からのつづき)
数年前、専門学校サイドから企業に対し、専門学校のあり方についてのアンケートを実施しました。
資料としては少し古いものですが、ここに示されている内容は今でも通用するものです。
専門学校に対する要望では、「高い専門性の習得」、「人間性の育成と教養の習得」 、「基礎の充実」の3つが、特に多かった項目です。
「高い専門性の習得」がトップなのは当然
専門学校を甘く考えないで
専門学校を甘く考えないで
(前号からのつづき)
師走のある日、しまい込んであった生徒会誌「からっかぜ」創刊号(1967年2月創刊)を取り出し、当時を思い出して懐かしさを再認識しました。
機械科3年1組のクラス紹介原稿は私が書いたもので、タイトルの 「空に星があるように」は、荒木一郎が、深夜放送で唄い流行った歌のタイトルを借用したものです。
教科担当の先生が入れ替わるごとに、授業開始と同時に、
中高生のための就職ガイダンス「ジェームス・スキナーの言葉」
ジェームス・スキナーの言葉
今回は、私の手元にあった、現役時の古いメモを紹介します。
2009年~2010年代頃のものですが、全く記憶がなく、ネット検索でも見つかりませんでので、出所が分かりません。
ジェームス・スキナーと書かれているので、あの著名な方が書かれた文章を何処かで見たものをメモったと思われます。
あなたが達成したい夢は何か。
まず
その最も大切な考えからスタートし
その夢を
中高生のための就職ガイダンス「松尾芭蕉・格に入りて格を出よ」
松尾芭蕉・格に入りて格を出よ
今回は、私が高等技術専門校で、生徒に話した言葉の再現です。
「格に入りて格を出よ」とは、松尾芭蕉の言葉です。
この言葉は、
俳句を勉強するときは格(=定型)から入りなさい。
人真似でも良いから、はじめは定石どおりの俳句を作りなさい。
格どおりの俳句がしつかり読めるようになれば、いつか自然に自分の作風
が表れてきます。
それが格を出ることになるのです
中高生のための就職ガイダンス「心にも慣性の法則が働く」
心にも慣性の法則が働く
(前号からのつづきです)
辞めたほうがいい場合も存在すると思います。
しかし、私が高等技術専門校修了生に接した経験では、辞める動機の大半は、現状からの「逃げ」が多いように思います。
ここで生臭い話をすると、転職後の私の給与は、同年代の永年勤続の職員と比して、相当の差がありました。
その差は、退職まで、決して縮むことはありません。
私の現役当時の一般的な人事制度は、新卒採
中高生のための就職ガイダンス「3日・3月・3年」
3日・3月・3年
昔から、3日、3月、3年と言います。
・石の上にも3年
・三日天下
・三日坊主
・3年目の浮気・・・ん?
世の中で「3」は時間のキーワードとなっています。
仕事においても、「最低3年はやってみなきゃ、ホントのところは分からないよ」と言われています。
・仕事は、1年目より、2年目、3年目と楽になる
・他人と比べて、自分の能力がどのくらいのレベルにあるのか?
・その仕事に自分
中高生のための就職ガイダンス「何もなくてもホウレンソウ」
何もなくてもホウレンソウ-
念のため、野菜のホウレンソウではありません。
このガイダンスでは、複数回登場している言葉です。
それくらい意味のある、大事な言葉です。
「報告・連絡・相談」を略して「報・連・相」。
仕事におけるコミュニケーションの、基本中の基本。
仕事では、「何もないから報告しなくて良い」ではだめ。
「何もないことを報告する」ことが必要。
何も伝える内容がなくても、ホウレンソ
中高生のための就職ガイダンス「郷に入っては郷に従おう」
郷に入っては郷に従おう
コミュニケーションが苦手な若者が多いようです。
自分の考えと違った場面に出会うと、周囲の人が分かってくれない、とか、職場に嫌な人がいる、などとなります。
人の考えは十人十色ですが、会社の目標は共通で、
①お客様に喜ばれること
②適正な利益を得ること
③社員の生活を守ること
の3つです。
社員は、与えられた任務について、周囲の協力を得ながら、キチンと結果を出すことで一人
中高生のための就職ガイダンス「苦楽しい仕事」
私が現役時、いつも生徒に言ってきたことは、「入社前に会社のすべてを知るのは不可能」ということです。
採用内定者には、希望や期待があり、一方で不安もあります。
特に、新卒で初めて社会に出る人は、会社や仕事に対する思いを、強く持っています。
しかし、世の中は複雑怪奇で、曖昧模糊な領域も決して少なくありません。
わが国には、「Yes or No」のデジタルではなく、「まあまあ・・・」のアナログ
中高生のための就職ガイダンス「人間力を高めよう」
人間力を高めよう
今回は、2010年当時、私がヤングキャリアセンター埼玉で行っていた、「高等技術専門校セミナー」の講義メモが残っていましたので、それを紹介します。
ちなみに、高等技術専門校は、学校教育法ではなく、職業能力開発促進法による職業訓練施設です。
就活は人間力を高める絶好の機会、と言われています。
その人間カって、いったいどんな力なのでしょうか?
抽象的でよく分からない言葉の割には、多
中高生のための就職ガイダンス「学生と社会人では何が違う?」
学生と社会人では何が違う?
今日は、原点に返って、(中学生、高校生、大学生を含めて)学生と社会人の違いについて考えてみます。
最も大きな違いは、ミスしたときの責任と評価でしようか。
まず学生から。
学生の日常の仕事は勉強です。
勉強のミスで最も大きなものは、単位不足や所謂赤点といった成績不振でしようか。
しかし、成績不振だからといって直接的に、他人に迷惑や損失を与えることはありません。
強い