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専門学校は社会人教育の場

専門学校は社会人教育の場

(前号からのつづき)
日本経済は高度成長時代から安定成長となり、「作れば売れる」時代は終わりました。
各企業とも、いま程度のマーケット規模でも経営が成り立つような経営戦略へと転換しています。

新店舗、新エ場を増設し、必要な人員をおしげもなく注ぎ込むといった、これまでの拡大成長路線で膨脹した経営環境から、現在の設備や人員でいかに業績を伸ばすかという、成熟路線への方向転換にとどまらず、よりコンパクトな経営体制へと整備するときにあります。

マーケットが固定化されてくると、どの企業も生き残ろうという消極的な姿勢では生きて行けなくなります。
勝ち残ろうという積極的な姿勢を強めています。
これからの企業経営には、「人なし、お金なしで、どれだけの仕事ができるか」が問われています。

最小の人員で最大の効果をあげるために、企業は優秀な人材を求め、採用試験もシビアになってきています
そこでは、公立、私立を問わず、企業から高い評価を得ていた、特定の専門学校が持っているプランドも、決定的な決め手とはならなくなってきました。
あくまでも人物本意、能力本意で人を選ぶようになり、本当の意味での採用試験が行われるようになりました。

専門学校は、短期間で目標水準に育てるためのカリキュラム編制となっており、大学以上に勉強させられるところです。
企業の期待する水準に応え、さらに企業内で勝ち残れる人間になるためには、専門学校とは「知識と技能の習得」だけでなく、「社会人教育」の場であることを認識し、本気で行動することです。

要は、なしとげようという強い意志と、自ら進んでやろうという強い意欲の問題です。
熊谷工高OBとして、高等技術専門校で後輩に接する者として、思うまま脈絡なく書いてきましたが、少しでも皆さんの参考になれば幸いです。

最後になりましたが、熊谷工業高校のますますのご発展と教職員、生徒、OB各位のご活躍をお祈りいたします。
我が母校よ、永遠なれ!
(終わります)

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