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発達障害・障害etc.

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2018年6月の記事一覧

「もしかしたらそれは自分だったかもしれない」-アスペルガー障害の姉を持ってみて

「もしかしたらそれは自分だったかもしれない」-アスペルガー障害の姉を持ってみて

先日の投稿で一度書いた内容なのだけど、うまく自分の考えをまとめ切れなかったので書き直しました。文章を書くというのは難しい!

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私にはアスペルガー症候群を抱えている3つ年上の姉がいる。アスペルガー障害というのは発達障害に分類される自閉症スペクトラム障害の一種だ。知能に問題はないが、人の感情を読み取ったり物事の行間を読み取ることを苦手とするため、人とのコミュニケーションに困難をともなう。ま

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「依存先を増やす、が自立への鍵」って本当にそうだと実感!

「依存先を増やす、が自立への鍵」って本当にそうだと実感!

このNoteのタイトルは「自立は、依存先を増やすこと」という熊谷晋一郎先生の下記記事中の言葉です。

この記事を読んだ当初「なるほどな!」と思いながらも、「依存先を増やす」ってことがあまり実感はできてなかったんだよね。

今日は、そんな私が「やっぱりそうだったんだ!」を実感するまでのお話し。

息子と私は、二人きりでアメリカに移住してきました。
自閉症の人には「見通しが持てない事に不安」になったり

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【心の理論】「自閉症の人は、他の人の気持ちが理解できない」って違うと思うの

【心の理論】「自閉症の人は、他の人の気持ちが理解できない」って違うと思うの

(はじめにお断りしておきますが、今日のnoteはちょっと長めです。)

日々の生活の中で、多分大半の人は「相手の人はこう考えてるんだろうな?」「私がこれを言えば、多分嬉しがってくれるだろうな」といった、他の人の気持ちをなんとなく推し量ってコミュニケーションをとっていると思うのね。

こういうのを「心の理論(Theory of Mind):英語圏ではToMと略されることが多いです」といって、他の人の

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「人は人、自分は自分」の線引きが、実は困っている人に対する思いやりの始まりなのかも…

「人は人、自分は自分」の線引きが、実は困っている人に対する思いやりの始まりなのかも…

高速道路で事故渋滞。全く進まない。イライラする。
そんな時、救急車のサイレンの音がする。

アメリカでは(州にもよるらしいけど)、救急車両のサイレンが聞こえると、モーゼの十戒のようにみんな素早く道をあけ車を停止させる。それは渋滞の時でも、高速で走っている時も同じ。本当に素早い。

そして、アメリカに来てしばらくして気づいたんだけど、多くの人が緊急車両が通り過ぎる時、十字架をきって祈りを捧げるんだよ

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