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【ミドサー婚活実録奮闘記】今日も2軍の靴を履く

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『遅すぎる婚活』でお馴染みの、30代半ばの しがないOL が婚活市場価値と闘いながらいろいろなことに挑戦していく、悲惨でどうしようもない奮闘記です。 『こんな人もいるのだから、…
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2020年10月の記事一覧

13 雨が上がる頃に

13 雨が上がる頃に

ありのままを好きになってくれないなら、ありまののを隠せばよくない?

10年ぶりの恋を捻じ曲げて友情にした しがないは、1ヵ月後にその婚活男友達と2回目のお茶を控えていた。

あと1ヵ月で彼氏を作ってやる。絶対に。「彼氏できたよー♪」って2回目のお茶で言ってやる。それがせめてもの抗いだ!

心の中に何にかはわからないリベンジを燃やし、いろいろな人と会い続けた。…が、一向に彼氏ができない…。なぜだ…

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12 TSUNAMI

やっぱり友達でいましょう…。

世界一貞操観念が重く、体重も重く、恋心も重い30代半ばのしがないOLの願いが天に届いたのか、鬼畜のロマンスの神様が気まぐれを起こしてくれたのか、東京大神宮へのお百度参りがきいたのかはよくわからないが、10年ぶりの恋をしたその人から返事が届いた。

「僕のことを好きなのはわかった」
「ただ、まだ1度会っただけだからお互いわからないこともたくさんある」
「だから、まずは

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11 頬を濡らす雨のように

11 頬を濡らす雨のように

振られたらきっと死んでしまう…そうだ、私からサヨナラしよう…

ゴールデンレトリバー風だったその人は、『女落としゲーム』を楽しんでいた人、巷でいうところの『最低の男』だった。目的はわからないが、身体の関係をもつわけでもなく、ただ落として満足しているだけの人。お金を巻き上げるわけでもないし、ご飯はご馳走してくれる。本当に目的が謎である。

おそらく、承認欲求の類のもので、結婚詐欺師になればそこそこの

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10 スコール

10 スコール

『この人で良い』ではなく【この人 が 良い】じゃないとダメなんだ。

10年間恋愛をしていなかった、30代半ばのしがないOLが恋に落ちた。
心臓の音がひどい。動機で胸が痛い。頭に鳴り響く恋の音。
隙無く詰めてくるコミュニケーションに誘われて、閉じこもっていた部屋から一歩でたら、いつの間にか穴を掘られていて落ちていった。

その人のことを考えると息ができなくなる感覚。身動きが取れない水の中でおぼれて

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09 恋音と雨空

09 恋音と雨空

「しがないさんは、素のコミュニケーションを取ってくれるから好きです」

相も変わらず、マッチング→メッセージ→アポという流れを続けていたある日、顔写真のない人からいいねが来た。ペットの写真の人だったのだが、その写真がすごく可愛くて、話し相手ぐらいなら良いかなと思い、いいねを返した。

このいいねが、後のしがないに最大の転機をもたらすことになる。

「マッチありがとうございます!^^ 良かったらやり

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08 雨のリグレット

08 雨のリグレット

一体何人会えば彼氏ができるんだろう…。

『圧倒的写真詐欺事件』から両手で数えきれないほどいろんな人と会った。
メッセージのやりとり→日程調整→アポの繰り返し。昼と夜、東映アニメ祭り並みの2本立ての日もあった。

ニコニコしながら興味のない人の興味のないことを聞く。
『あれ?こんな人だっけ…?』と思ってもプロフの写真すら覚えてない状態。ひたすら「へー、すごいですねー」「そうなんですかー」のローテー

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07 迷子女と雨のビート

あなたが良いなら、あなたで決めたい…!

その人は突然現れた。
疲れてきたときにいいねをいただきマッチングした素敵な人。

写真も素敵、話してて楽しい!
下ネタもぶっこんでこないし、誘い方もタイミングもスマートでベスト!素晴らしい。私がハマっているスマホゲームもプレイしてくれて、フレンド登録完了!ニッチなお笑い芸人の好みも同じで、話も通じる!

お相手「しがないちゃんは好きな動物いますか?」
しが

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06 この傘をたためば

06 この傘をたためば

なんか、疲れちゃったな…。

『入れ墨斜め上事件』から、順調にマッチングしていた しがない。
いいねの数は500を超え、マッチした人数は150人を突破した時点で、いろいろ気づいたことがあった。

【いいねを送ってきたのに、メッセージを送ってもスルーな人 is 何…?】

男性はお金を払っている。1いいね=だいたい100円ほどなのに、投げっぱなしでいいのか…?と、今でも不思議に思っている。まぁ、メッ

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05 群青日和

05 群青日和

男性と2人でご飯・・・どうしよう・・・待ち合わせから怖い・・・。

マッチングアプリについていろいろTwitterで調べたツイ廃のしがない。『連れ込まれた』『ブスだったから置き去りにした』などなど、ろくでもないことばかり書いている…正直怖い。
高校生のころからネット上のオフ会には積極的に参加していたので正直楽勝、何者とのわからない人と実際に会うなど余裕!と思っていたが正直マジで怖い。足がすくむ。手

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04 嵐の前、スイーツの花束を

04 嵐の前、スイーツの花束を

思ったより楽勝じゃない?

マッチングアプリを始めたとき、しがない は単純にそう思った。
そもそも、結婚を考えているわけではないし、私は私の好きなことをしたい。ヲタク生活や一人の時間を今のまま充実させたい。そこに、たまに空いた時間に一緒に過ごせる彼氏がいれば THE 理想。

だから、結婚は考えなくてもいいし、年収や家族構成などはどうでもいい。雑多に言ってしまえば、タイプの顔で自分より身長の少し高

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03 Love Song 探して

03 Love Song 探して

「しがない じゃん!久しぶり!お前、今東京なの?」

過去は振り返らないがモットーの しがないは、基本的にリア友とネットでつながるということをしなかった。リアルとネットを分けている・・・というよりも、ネットがリアルみたいなものになっていたので、リアル=現実 を感じることが苦手だった。
自分の過去を知っている人間、すなわち自分のやらかしたことや今よりももっと未熟な自分を知っている人間ということで、掘

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02 土砂降り、雨音、窓辺にて

02 土砂降り、雨音、窓辺にて

しがない にも、中学1年~社会人1年目までは、わりと途切れず彼氏がいた。
3年付き合うとだいたいくだらないことで大喧嘩して、別れる→新しい彼氏ができるの繰り返し。
女友達からは「ほんと、しがない っていつも恋愛してるイメージ」だとか「しがないって恋愛が原動力だよね」とか言われていたぐらい、常に好きな人はいた。

モテてた…とまでは言わないが、ヲタサーの姫よろしく男子が周りに常にいた。特に美人ではな

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今日も2軍の靴を履く

今日も2軍の靴を履く

盛れない日はいつも雨だ。
しがない30代半ばに差し掛かったOLには、10年前から彼氏がいない。

趣味も女友達も仕事も充実した日々で、いつも秋から冬、そして花火大会がある夏に「彼氏が欲しい」とぼんやり思っていた。

『今年のクリスマスこそはイルミネーションを彼氏と見に行きたい』
『今年の花火大会こそは浴衣デートする』
とその時期に友達に公言しては、「毎年聞いてるよそのセリフ」と笑われていた。しがな

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