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【ショートストーリー】も書いてみた

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喜び、悲しみ、悩めるとき、そこにはショートストーリーがあったりなかったり🍀
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#掌小説

【ショートストーリー】20 虹のオルタナティブ

【ショートストーリー】20 虹のオルタナティブ

「久しぶりですね。浮気調査以外の依頼」

「ああ、ありがたいことだ。こんな時勢、こんな隙間な生業、この依頼でしばらく食っていける」
陽斗の言葉に所長の青柳はすぐさま答えた。

「しかも2件もな」
青柳は依頼書と契約書を交互に陽斗に見せて、猫耳をつくっておどけてみせた。

「全然笑えませんよそれ‥‥でも、これってどういうことですか?」

「よくわからんが、我々の仕事は依頼人の詮索ではなく、対象事物へ

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【ショートストーリー】11      銀の翼で翔べ

【ショートストーリー】11    銀の翼で翔べ

 銀世界の住人になって一年。亮太は、ジュニアサイズのスキージャンプ台にいた。

 南国育ちの亮太にとって人生最大のまさかだった。初めて赴任した山奥の小学校でスキー部の顧問になるなんて。しかもアルペンスキーでもクロススキーでもなくスキージャンプ部だ。

 「おーい、いいぞ」
 亮太が合図をすると、六年生の彰矢が前屈みから踏み切り、見事な飛行姿勢を保ちランディングに至る。冬のはりつめた冷たい空気に、着

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【ショートストーリー】10          君といた未来

【ショートストーリー】10   君といた未来

 「シンギュラリティはこなかった、か」

 そう呟くと、未來はまだ暑い九月のギラつく太陽を睨んだ。

 2045年の夏は平均が38度を越える酷暑が続いた。街並みを眺めれば陽炎に20年前と同じような景色がゆらめき浮かび上がる。

 自動車の自動運転の技術も向上したが、行きつけの喫茶店に停めてある日産パオは、いつも通り薄橙色のいい顔をしている。
 
 「うーす。こんちは」
 カランコロンと昭和な音がひ

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【ショートストーリー】6     重たいセーター

【ショートストーリー】6     重たいセーター

 駅を発った東海道線はしばらくありふれた都市の景色の中を進み、徐々に都市的な景観から住宅地、すこしばかり田園風景を窓の外にみて長いトンネルに入る。

 その日、瑛太は高校入試の帰りだった。

 平日の15時台の電車はすいていて、お客はまばらだ。電車が小刻みに揺れ、走行音だけが車内に響く。ボックスシートの向かいには老婦人が座っていた。老婦人の抱えた紙袋から数個の毛玉と、フェルトのような生地が顔を出し

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