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「兄貴たち」もガンバレ!野球界で「弟たち」が近年、大活躍。高校野球では仙台育英高が東北勢悲願のV。球団創設20年の楽天も11年ぶりの日本一を目指す

「兄貴たち」も頑張ってほしいとエールを送りたくなる。野球界の「兄弟」関係のことだ。「弟たち」が大活躍している。高校野球で宮城の仙台育英高が2年前に東北勢悲願の甲子園初優勝を成し遂げた。東北に本拠を置く楽天は「兄貴」的な存在だろう。今年は球団創設20年目。2013年に球団初となる日本一に輝いて11年になる。次は「兄」が頑張る番だ。

野球界における「兄弟」と言っていいだろう。弟の仙台育英は2022年に夏の甲子園で東北勢悲願の初優勝を成し遂げた。深紅の大優勝旗が東北の出入り口的存在だった白河の関を渡った。

東北の報道機関はヘリを飛ばして、優勝旗を乗せた新幹線が白河越えする瞬間を報道した。それぐらいに歴史に名を刻む仙台育英高の偉業だった。そして仙台育英は翌年の夏も甲子園で決勝進出を果たした。2年連続の大活躍だった。

一方、「兄貴」の楽天。2013年に日本シリーズで巨人を下して、球団初の日本一に輝いた。「マー君」田中将大投手が最後の打者を抑えて頂点に輝くと、両手を突き上げて喜びを表現した。

あの歓喜の場面が鮮やかだっただけに、その後の低迷がより際立ってしまうのだ。2014年シーズン以降、楽天は日本一どころか、日本シリーズ進出もない。パリーグでAクラス入りしたのも10シーズン中、3度のみ。

特に「弟」仙台育英が甲子園で優勝した2022年以降、楽天は2年連続4位に終わり、ポストシーズンのクライマックスシリーズ進出を逃している。「弟は頑張っているのに、兄貴の方は…」と嘆き節が聞こえてきそうだ。

「兄貴」の復権が始まったといえるゲームがあった。10日に楽天が敵地大阪でオリックスに延長10回で競り勝った試合。勝利投手はプロ3年目の西垣雅矢投手(24)だ。

兵庫の報徳学園高から早稲田大学を経て、楽天に入団した。プロ1年目はリリーフで24試合に登板。昨季は1軍出場が1試合のみ。今季は飛躍を期すシーズンとなる。

オリックス戦は4-4の同点で迎えた九回裏に4番手投手としてマウンドに上がった。この回を三者凡退に打ち取ると、直後の攻撃で楽天が勝ち越し点を奪い、5-4で競り勝った。西垣投手はプロ初勝利を手にした。

西垣投手の母校報徳学園は、2年連続春の甲子園で準優勝に輝いた。こちらも「弟」が活躍している。「兄貴」の西垣投手もプロの世界で初勝利をマーク。兄貴が復権に向けて大きな一歩を踏み出した。

楽天球団としても、今年は創設20年の記念すべき年。東北勢の「弟」が活躍している中で、兄貴も結果を出すシーズンにしたいところだ。

10日段階で楽天は4勝6敗でパリーグ5位。しかし首位ソフトバンクとは2ゲーム差。まだまだ十分に追い越せる。野球界の「兄貴」たちもガンバレ!今季の楽天の戦いぶりを見守っていきたい。

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