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ティーチングの手順(動機づけ)

どんな知識であれ、ティーチングは次の手順で進めましょう。

ティーチングは、「説明」 が中心ですが、それだけではなく。
前に動機づけ後ろに効果測定をもってくることで完成します。

動機づけは受け手のモチベーションを上げるために行う「前説明」
効果測定は知識の理解度や定着度を確かるための
「テスト」のようなものです。
説明の前後にこれらを加えることで、効率よく知識付与ができます。

❶動機づけ

動機付けは、これから付与する知識の使い道を示すことです。
受け手のモチベーションを上げるもんです。
例えば自社製品の取り扱いを教える場面を考えてみましょう。

🔺いきなり説明パターン
本日は自社製品について説明します。
自社の製品はさまざまなものがあります。

このように切り出す先輩社員が数多くいます。
動機付けがなく、いきなり説明から入っています。
ティーチングを受ける側は、これから学ぶ知識が
いつ、どのように役立つのかわかりません。
使い道がわからない知識を、一生懸命に理解し覚えようとは
思わないでしょう。

⭕動機づけから始める
今日は自社製品の覚え方を教えます。
いまから言うことを知っていれば、数多くの取り扱い製品を
早く覚えられるよ。

このように始めたほうが、受け手の受講モチベーションが上がります。
この動機づけのトークパターンは、2つあります。

パターン1
メリット獲得アプローチ

いまから言うことを知っていると、数多くの製品を早く覚えられる。

パターン2
デメリット回避アプローチ
いまから言うことを知らないと、数多くの製品を覚えるために苦労する。

人が動かされるのは「自分が得すると思ったとき」 「自分が損すると思ったとき」の2つです。 動機付けのアプローチはそれぞれ2つを使います。

ティーチングの場面で両方を言うとくどくなりますので、
どちらか一方でよです。

どちらかというと、パターン1の 「メリット獲得」 のほうが、明るく前向きな 雰囲気が作りやすいのでお勧めです。

パターン2の「デメリット回避」も効果がありますが、あまりきつい
表現をすると 脅しになってしまいます。
安全教育など、テーマによっては、デメリット回避の
動機づけにせざるを得ない ものもあります、
そうでない場合は、メリット獲得を多く使うようにしましょう。

動機づけがうまくいくと、受け手が自主的にメモをとるようになります。
そのためには「いまから与える知識を身につけると、
どんないいことがあるか」を 伝えるのが効果的です。
後輩が自主的にメモをとりだしたら動機づけは成功です。
あなたの勝ちと思ってください。
このように、ティーチングは動機づけから始める。

チャレンジしてみましょう。



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