知識、技術、意識の教え方
知識、技術、意識の3点セットをどう教えていけばよいか、考えましょう。
最初は 「知識」 です。知識を教えるということは、自分の持っている
知識を相手に移転するということ。
そのための方法が 「ティーチング」 です。
例えると、新入社員に自社の商品の概要に関する知識を付与するとします。
その場合、指導者は「商品の説明をする」「資料を読ませる」
「実際に理解でき覚えたか、書かせる」といったことをします。
そのためには、会議室など、それらを落ち着いてできる場所を確保します。
ティーチングとはそういうものです。
次に 「技術」を教えることを考えてみましょう。
技術を教えるということは、自分の持っている技術を移転することです。
例えると、新入社員に名刺の交換の仕方を教えるとします。
テキストを渡して、説明したらできるか、というとそうはいかないです。
実際にロールプレイングをやっていると、名刺を出す向きが逆だったり、
名乗るタイミグが早すぎる、「気持ちを込めることが大切だ!」と
ティーチングしても「もっと気持ちを込めてもう一度やってみよう!」と
トレーニングしても成果は望めません。
「最近、コールセンターに電話したのはどんなときだった?」「そのときの相手の受け答えにどんな印象を持った?」
「どういった対応だったら気持ちがよかったと思う?」こう言った
質問をしながら、相手から答えを引き出していくのが 「コーチング」です。
このように、到達させるゴールと相手の現状を比べ、
知識が必要ならばティーチングを、
技術が必要ならばトレーニングを、
意識が必要ならば、コーチングをするということ、
また、知識と技術の両方が足りないといった状況ならば、
ティーチングとトレーニングの両方を実施することになります。
そうやって相手を設定したゴールに到達させる。
教えるとはそういうことです。
この段階で
知識を教えるならティーチング、
技術を教えるならトレーニング、
意識を教えるならコーチングということだけ覚えておいてください。