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Deutsche Nationalbibliothek|ドイツ国立図書館①

Deutsche Nationalbibliothekの外観

ドイツ・ライプツィヒにあるドイツ国立図書館(Deutsche Nationalbibliothek)へ行ってきました。

ここは1912年、ここライプツィヒがまだドイツと呼ばれる前、ザクセン王国の時代に築かれた歴史ある図書館です。この写真で一見するとモダンな建築ですが、裏側は100年以上前の歴史的建築となっており、新旧の建築をつなぎ合わせた個性的な建築となっています。

この図書館の特徴は、図書館に「ドイツ書籍・書体博物館」が併設されているところです。

博物館展示の始まりには、ヨーロッパを始め、アジア、インド、アフリカの古い書物が並んでいます。

ここからはキャプションに記述する形で、若干ラフにお届けします。正確な詳細の記録を忘れてしまったこともあり、若干いいかげんな情報となってしまう部分が多々ありますが…ご理解ください!

スリランカ文字のような丸みのある文字で書かれた書物。細い短冊が紐で束ねられています。
これはアフリカの書物(!)のひとつ。フィギュアの連なりを用いて、歴史などの物語を語っていたそう。
おそらく羊皮紙を平らに引き伸ばし、文字を記すための器具だと思います。その考え方は絵画のキャンバスにも似ています。
こちらは典型的なドイツの書物で、美しいカリグラフィーとイラストレーション。
紙漉きに使われた木枠。中央にエンブレムがあしらわれ、紙にエンボスされる仕組み。
装飾印刷器具。金属製のローラーで、細やかで工芸的な作りがすばらしかったです。
AfricaやIndiaの記述があるので、世界地図だと思います。その当時の神秘的なものと地学的な部分が混ざった世界観は、独特で面白いです。
おそらく薬草の実用書。ドイツ語ではありません。ラテン系の言語でしょうか。こういった薬草を用いた生活術は、現代ヨーロッパにも通ずるところがあります。
印刷工房。かつて情報はこのような場所から生まれていたんですね。
これが
こうなります。
エジプトかどこかの石板に残された書物。先のアフリカの人形記述にも似て、人の伝承の豊かなあり方にハッとさせられます。

書物と言うと、現代の私たちにとっては紙に文字が記されている「本」のイメージですが、歴史をたどればそれは「人が意思伝達を託す営み」そのものにも思えてきます。

今ご覧いただいているようなインターネットも、その地続きだと思います。たとえば粘土とインターネットが繋がっていると考えると、なんだか不思議ですよね。

私たちSEA SONS PRESSも古文書のように風変わりな本を作るレーベルです。もしこういった記事を楽しんでいただける方なら、私たちのウェブサイトも楽しんでいただけるかもしれません。

ご一読ありがとうございました!
次回はドイツ国立博物館〜現代編〜です。②へつづく

ドイツ国立図書館
Deutsche Nationalbibliothek

Str. des 18. Oktober, 04103 Leipzig
https://www.dnb.de/DE/Home/home_node.html

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