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すぐに役立ちそうな本は選択しないという選択



人と同じビジネス書を読み、人と同じニュースを見ていたら、いくら「考える力」を駆使してアウトプット繰り返していても、たかが知れている。結局、そこそこの人になるのが関の山ではないか。

自己啓発書など持ってのほか。「売れそうな」タイトルと題材につられても、中身のない偏った見方か、あるいは万人誰にでもできる意味のない内容でしかない。

「仕事と関係ない分野の本」から斬新な発想は生まれる

 大前研一氏はそのインタビューで、「本は読まない」と言っていた。それは、ビジネス書は読んでいないという意味らしく、「強いて言えば、古典、生物、化学の分野の本を読んでいる」とのことだった。

ソフトバンクは世界中に数百社のグループ会社を持っているが、これは孫正義氏が細胞分裂から発想したといっていたのを聞いたことがある。

京セラの稲盛和夫さんも、生物からインスピレーションを得て、「アメーバ経営」という独自の経営手法を生み出した。

また経営者や起業家には、将棋や囲碁の本を愛読している人が多い。将棋や囲碁を趣味としているのは、どちらも戦略を練って戦うゲームであって、そのまま経営のヒントにもなる。

ビジエスには、ビジネスを超えた知識や考え方がヒントになる。人と同じビジネス書を読んでいても差は生まれない。ほかの人が思いつかないような斬新な発想こそが差別化の原点なのだ。

すぐ役立ちそうな本は選ばない


自分の関わっている分野について勉強するための書物は差し置いて、それ以外では、できるだけ幅広い分野の書物を読んでみる。それこそ歴史、物理、生物、文学、哲学、地政学など好きな分野から選んでみる。

毎日1冊興味のある本を読んで、ジュズ繋ぎ的に知識を深めていけば、何を学ぶかなんて考える必要はないと思う。

営業論→マーケティング→企業経営→人材マネジメント→人類学→宗教→哲学→化学→技術革新の歴史→日本史→世界史→株式の歴史→会計→金融→フィンテック→ブロックチェーン→メタバース→V R→SDGs→地殻変動→ビッグバン→宇宙→量子物理学→量子コンピュータ→プログラミング→AI→統計学→MMT理論, etc.

本を「読んで終わり」にするのではなく、読後に「話す」「書く」「行動する」といったアウトプットをすることで、得られるリターンは10倍にも20倍にもなる。


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