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2021年1月の記事一覧

「書籍編集者」という憧れに、全力でぶつかって砕け散った話

「書籍編集者」という憧れに、全力でぶつかって砕け散った話

5年以上も前、私はひよっこ編集者だった。この頃の記憶は今もまだ生焼けで、上手くできなかった数々のことを思い出すと、苦々しい気持ちになる。

「はたらくってなんだろう」
未だにそう思う。砕け散ったのに、未練がないというと心が波立つ。

育休中のいま、輪をかけて、今後どんな風に働いていきたいのだろう、何がしたいのだろうと、立ち止まっているところがある。それを考えたくて書きます。



小さい頃から本

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やさしい人は、きっと伝わる文章を書ける

やさしい人は、きっと伝わる文章を書ける

最近よく社員に言っていることがあります。

それは「読まれる文章を書きたいなら、ブラウザの向こうにいる人を想像するといいよ」ということです。

こちらがツイートするとき、noteを公開するとき、ブラウザの向こう側の人は何をしていて、どういうことを考えているのか?

そこをいったん立ち止まって想像しましょう、と。

「仕事がイヤだなあ」と思っているかもしれない。「飲みに行きたいなー」と思っているかも

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文章を職業にしたい人のために

文章を職業にしたい人のために

 最近は、「借金玉は才能があっていいよな」みたいなことを言われて、もんにゃりとした気持ちになることが増えた。もちろん、才能があると言っていただけるのはうれしいことなのだけれど、「おう!俺の才能に任せろ!」と胸を張るに僕の経歴は些かに情けないところがある。

 なにしろ、デビューは32歳である。物書きを目指したのがいつだったのか正確には覚えていないけれど、中学生の頃にはもう書き始めていたから遅くても

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たとえ「普通の」生き方ができなかったとしても。

たとえ「普通の」生き方ができなかったとしても。

2020年6月末、ライターのキャリアに終止符を打った。
4年間、ライターとしてお世話になった会社を辞めた。

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幼い頃から小説を自作するのが趣味だった私にとって、「文章を書く仕事」……つまり「ライター」は、憧れの職業だった。

勤務先はパンフレット制作がメインの会社だったので、ライティングだけでなく、編集や進行管理にも携わらせてもらった。インタビューをしたり、撮影のディレクションをしたり、

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