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他人の価値観で生きるか、自分の価値観で生きるか?

いつも記事を読んでいただきありがとうございます。
今回は「価値観と生き方」について解説します。

スポーツも自由に定義して良い

東京2020パラリンピックをテレビで見ていると、スポーツの自由度について考えさせられます。

水泳は4泳法(クロール、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライ)ということは自然と私たちは刷り込まれて育ちました。

自分は水泳部だったので、もちろん遊びで色んな泳ぎはしていましたが、しかしそれは遊びの範囲で、大会では4泳法で泳ぐというのが当たり前でした。

ところがパラリンピックの水泳を見ていると、手のない人、足が動かない人、それぞれの特徴がある人たちが、自分の持っている身体を使って自由に泳いでいます。

競技名にある「自由形」とは、まさにこれなんだと思わされるのです。

そして、たとえ同じカテゴリーだとしても身体の動かせる範囲は人それぞれなので、速さを一つの「基準」にはしていますが、決してそれだけがパラリンピックで競技している人たちの価値ではないと感じます。

この舞台に立つまでの努力のほうがはるかに価値があるように私には思えてなりません。(結果としてメダルを取る人はいますが、おそらく出場している選手の中にはメダルに固執していない人も多いのではないでしょうか)

つまり選手たちのパラリンピックに対する「価値」は順位をつけることだけではなく、「多様性」があるということなのです。

オリンピックの在り方も変わり始めている

そして実はオリンピックも価値観の在り方は変わり始めています。

こちらの記事で為末大さんはこのように言っています。

「オリンピックは、基準を決めて公平性の元にランキングを作るという世界。私自身も順位が絶対で、基本的には銅メダルよりよい4位というのはなかったですね。スケートボードにはそれ以上に『あなたらしいプレーができたことがすごい』とか『チャレンジした方がすごい』という価値観がおそらく強くある。ランキングが重要だった(陸上の)世界からみると、私にとっては新鮮に映りました」
誰かが作ったランキングのもとで頑張るのが本当に正しいんでしょうか、ということだと思う。自分が、社会のどの役割において、何番目くらいにいるんだろう、と自然と考えていた頭に、自分らしく表現することを重視している人たちが出てきたことは、社会に問いかける価値観として大きいものがあると思う

為末さんは今回オリンピック種目になったスケートボード、クライミングの選手たちがメダルだけを求めて競技しているわけではないことに新鮮な驚きを感じたというのです。

これまでのオリンピックは人よりも一秒でも速く、ライバルよりも強くなることが唯一絶対の価値観でした。

それは「人に順位をつける」という価値観です。

極端な発想かもしれませんが、それは社会の中においてより優秀な人が偉いと言っているのと同じな気がするのです。

仕事においては成果を出せる人、学歴においてはより偏差値の高い大学を出た人、人の見た目であればカッコいい人や綺麗な人、こういった価値観のが存在していて、その価値観で優劣が付いている世界です。

しかし、その基準はもちろん唯一絶対なものではありません。

しかし私たちはその基準が設定されてしまうと、その基準の中で自分のポジションを決め、人よりも優れている、劣っているということを考えるようになってしまうのです。

そしてこれまでのオリンピックは「運動競技」の中で、最も優秀な人を選ぶということを絶対の価値に置いていました。

それがスケートボードやクライミングではそうではない価値観が出始めたのが、今回のオリンピックで初めて示されたのです。

人と競うより、自分が納得できるかどうか

今回のオリンピックでスケートボードで金メダルを獲得した堀米雄斗選手は記事の中でこのように語っています。

「大会も大事だけど、それに勝っただけではアメリカで認めてもらえづらい。僕も最初は大会だけ出ていたが、“コンテストスケーター”と言われて悔しい思いをした。いい作品を残せば自分の価値が上がるし、スキルもよりアップする」
「スケートボードは本当に自由だし、技を決めたら素直にみんなで褒めあい負けてもハグしに行く。みんながリスペクトし合っているのが魅力的なところ。それがオリンピックで伝わったと思う」

普段生活をしていると、私たちは知らず知らずのうちに特定の価値観の中でその優劣を競うようになります。

人よりもお金を持っている人のほうが偉いとか、そういったことも一つの価値観でしょう。

しかし、本当は他人の価値観で自分を測るのではなく、自分の価値観で物事を判断するのが本質的なことなのではないかと思います。

もちろん、私もオリンピックは見ていて興奮するし、その迫力は大好きです。

ただ、それを唯一絶対の価値として見ることは、また別問題ではないかと思うのです。

世の中で多様性を考えるときには、この価値観が多様であることをまず認識する必要があります。

自分にとって何が大事なのか?

皆さんもぜひ自分の価値観を今一度問い直してみてください。

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