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【交換の大原則】Takeについて|自分は何を受け取っているのか?

シリーズでお伝えしている「交換の大原則」。
今回は交換の大原則の2つ目の要素「Take」の解説になります。

【これまでの記事はこちら】

Takeの定義

まずTakeの定義から解説します。

Takeとは「相手から受け取ることができる全ての対価・報酬、考え、感謝、協力、その他コミュニケーション」のことです。

言い換えれば相手から受け取ることができるものはすべて「Take」ということができます。

例えば、あなたが仕事をしてその対価として受け取る「給料」や、誰かと会話しているときに相手から何かアドバイスをもらうことができれば、それも相手から「考え」を受け取っているのでTakeということになります。
他にも見知らぬ誰かから親切にしてもらったこと、ボランティアの方から何かしてもらったことなども、Takeになります。

特に仕事上では皆さんは多くのことをTakeしています。

・給与、賞与、福利厚生
・会社で使用するPCや机(ファシリテーション)
・上司からの仕事の指示
・他の人の協力
・感謝の言葉
・自分がそれを行っても良いという許可
・悩んでいることへの解決策
・お客様からのクレーム

など、あなたにとってプラスに感じるものも、マイナスに感じるものも含めて、相手からあなたが受け取っているものは全てTakeです。

Takeだけに注力すると自己中心的になる

ところがTakeには注意点があります。

それは「自分が受け取りたいものにだけフォーカスをしてしまう」場合です。

例えば仕事の目的に「お金を稼ぎたい」ということを挙げる人はたくさんいます。このお金を稼ぎたいということ自体は悪いことではありません。しかし、お金を稼ぐためには自分がそれに見合うだけのGiveをして初めて、その対価としてお金をもらうことができます。

もし、そのお金に見合うだけのGiveをあなたが出していなければ、交換が成り立たず、あなたはそのお金をもらうことができません。

つまりお金を手に入れたければ、同時に相手にそれに見合うだけのGiveを行っているかどうかを考えなければいけないのです。

ところが、多くの人が「どうしたら楽してお金を稼ぐことができるか」ばかりを考えています。

楽してお金を稼ぐことがいけないと言っているわけではありません。
「楽」かどうかはGiveの内容や心理的、肉体的な負荷の問題であり、本質的には自分が受け取りたいお金に見合ったGiveを出せているかどうかが重要な観点です。

しかし、「楽してお金を稼ぐ」と考えているときには、できるだけ自分のGiveの労力を少なくして、より多くのTakeを受け取ろうという意図が含まれています。

つまり

Give<Take

という関係性です。

これでは常に相手が損をすることになりますので、交換が成り立ちません。
(一時的には成り立つかもしれませんが、継続的な観点では続きません)

そして、自分が出すGiveよりも、常に自分が受け取れるTakeを多くしようと考えている人は「自己中心的」または「利己的」な人と言われます。

結果的に自分のほうが多く受け取っていることはあると思いますが、その際には、自分が相手に対してさらにGiveできることがないかと考えることで、GiveとTakeのバランスを保つことが必要です。

受け取ることを拒否してはいけない

日本人の文化には「遠慮」という概念があります。

人から何かもらったり、何かしてもらうときに「遠慮」してもらうことを拒否しようとする考え方です。

日本では社交辞令として、行われていますが「交換の大原則」として見た時には過度な遠慮は交換を止めてしまう行為なので、おススメできません。

相手と良い関係を築くためには、良い交換を続ける必要があります。

つまり「交換」の本質とは、相手と「関係性」を生み出すことなのです。
そのため、相手からのTakeを遠慮したり、拒否すると「関係性」が壊れてしまう可能性があるのです。

そのため、Takeにも上手な受け取り方というものがあります。

相手がいまどんな気持ちで私に対してGiveしようとしているのかを考える必要があります。つまり自分が相手から何かを受け取るときには、目の前に差し出されたものだけでなく、相手の考えまで含めてもらっているということを意識する必要があるのです。

皆さんの身の回りでも上手なもらい方をする人がきっといるはずです。

笑顔で、相手の顔を見て「ありがとうございます」と一言添えるだけで、相手はとても気持ちよくあなたにGiveすることができます。

しかし、例えば自分のスマートフォンをずっと見ていて、相手の顔も見ずに手だけ差し出して受け取ったら、相手はきっとあなたにGiveしたことを後悔し、もう何かしてあげることを止めようと考えるかもしれません。

つまり交換とはGiveするほうも、Takeする側もお互いが気持ちよく交換ができるように気遣いをすることが本来必要なのです。

気持ちの良い交換を続けられる人は長期的に自分の仕事や生活で良い人間関係を築くことができるでしょう。

ぜひTakeの仕方にまで注意を向けてみてください。

Takeのまとめ

以上、Takeの内容をまとめたいと思います。

✅Takeは相手から受け取る全てを指している
✅Takeだけに注意を向けている人は「自己中心的」と思われてしまう。
✅GiveとTakeのバランスに注意を向ける
✅Takeの仕方によって人間関係の善し悪しが決まってしまう。

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