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あなたの「判断基準」を上手に書き換える技術

「あなたは意思決定するときに、誰のことまで考えて決断していますか?」

あなたはこう聞かれたら、どこまで影響範囲を想像していると答えますか?

私は昔、走ることが大嫌いでした。子供のころから太っていた私は、校内マラソン大会ではいつもビリ。その体験から「走ること=苦手(苦しい、嫌い、(ビリであることが)恥ずかしい)」と頭の中で結びついてしまい、とにかく走ることから逃げてきました。

ところが今では、毎朝走り(月間走行距離はだいたい250~300km)、年に1~2本は100mile(160km)のトレイルランニングのレースに参加しています。

何でこんなに走るようになったかと言うと、きっかけは「村おこし」でした。

(参照)苦手意識の上手な克服の仕方

ブリーフシステムを書き換える

人は幼少期からの体験や教育によって自分の中で無意識に働く判断基準を持っています。これをブリーフシステム(belief system)と言います。

ブリーフシステム(belief system)とは過去の情動を伴った記憶から構成されている、無意識の考え、自分が持っている「belief(信念)」の体系のことです。

私のブリーフシステムでは「走ることは嫌なこと」という強い信念がありました。この信念の結果、私は走る運動をできるだけ避け、走らなくてもいいスポーツ(空手など)を選んで行ってきました。(この判断基準のことを「アチチュード(attitude)」と言います)
そのため普段自分が運動するといっても走る習慣はなく、道場で空手の稽古を行うだけでした(この習慣のことをハビット(habit)と言います)

つまり、過去に作られた「ブリーフシステム」から、物事を行う際の判断基準となる「アチチュード」が出来上がり、普段の習慣である「ハビット」ができているということです。

逆に考えれば、習慣はアチチュードと、ブリーフシステムからできているといえます。つまり自分の習慣を変えたければブリーフシステムを書き換えれば良いわけです。

しかしこのブリーフシステムを書き換えるのはそうたやすいものではありません。ブリーフシステムは過去に起きた強い情動記憶と結びついているため、相当根深いものなのです。

ここでブリーフシステムを書き換えるためのコツが2つあります。

①より強い情動で上書きする(できれば体験する)
②より高次の視点で物事を理解する


一つ目の「より強い情動と結びつける」は、私の場合は山を初めて走った時に「走る=辛い|苦手|嫌い」という関係式が崩れ「(山を)走る=気持ちい|楽しい|景色最高」というより強い情動で上書きされ、走ることが楽しい事、気持ち良いことに変わってしまいました。

ところが、問題はこの情動記憶の上書きをする手前の、そもそもそれをやろうという気持ちにすらならない部分をどう変えるかが問題です。

それが二つ目の「より高次の視点で物事を理解する」になります。

私が走ることが苦手(嫌い)という感情は、あくまで私個人のことに限定されています。私が走るか走らないかは、私だけの問題で特に誰かに影響を与えるものではありませんでした。
ところが友人から「村おこしに協力して欲しい」とお願いされた時に、これまで「走る=個人の問題」だったところから「走る=困っている人達の手助け」へと高い視点の問題に切り替わりました。

もしこの時、友人から「トレイルランニングは気持ちいいから参加してみない?」と持ち掛けられていたら、間違いなく「走ることすら嫌なのに、さらに山を走るなんて信じられない」という考え(アチチュード)が生れ、きっと断っていたと思います。
つまり自分の問題だけだったら、ブリーフシステムが変わることはありませんでした。

この2つの結果、私の習慣(ハビット)は大きく変わりました。

当時はまだこの脳の仕組みを理解していなかったので、偶然起こった出来事ですが、この仕組みを理解すれば、自分の習慣を自分で変えることも可能です。

多くの場合ブリーフシステムはまず自分の事が優先されるように出来ています。それを

「自分以外の誰かの事」にまで広げることで、自分の決断を変え、考え方が変わり、習慣まで変える事ができるのです。


もし何か新しい習慣を身につけたかったら、ぜひ自分のブリーフシステムを変えるきっかけを意図的に作ってみてください。


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