【保存版】なぜコーチングは効くのか?|コーチングが効く本質的な理由
いつも記事を読んでいただきありがとうございます。
今回は「コーチングが効く理由」について解説します。
コーチングを受けるか悩まれている方には特に参考になると思います。
人は本能的に「現状維持」を望んでいる
私たちは普段、環境からの刺激に現状を維持するように反応して生きています。
例えば夏の暑い日には汗をかき、体温が上がりすぎないようにバランスをとっています。また運動をすれば、失ったエネルギーを食事から補給し、体重を一定に保とうとします。
このように人は物理身体の刺激に対して、一定の状態を保とうとする機能が備わっているのです。
これを「ホメオスタシス(恒常性維持機能)」と言います。
またこの自分の状態を一定に保とうとする機能は物理身体だけではなく、考えや感情などの情報空間にも及んでいます。
例えば、普段行きなれた飲食店であれば何の緊張もなく入ることができますが、通常だったら行くはずのない高級料亭に行ったときにはどこか落ち着かない気持ちになると思います。
そしてお店を出た後に、「やっぱりいつものところで飲みなおそうか」と行きつけのお店に行って、気分を元に戻そうとします。
実はこれも「普段の自分」に戻りたいという恒常性維持機能が「気持ち」や「感情」にも働いている証拠なのです。
実は私も自分の結婚式の後に、家に帰る前にいつも行くラーメン店に寄って、餃子とビールを頼み、「やっぱりここの餃子が一番だな」と思った記憶があります(笑)
これも結婚式という普段とは違う環境で緊張している自分の気持ちを落ち着かせたかったのだと思います。
この物理身体ではなく、考えや感情などの情報空間に働く恒常性維持機能のことを、「コンフォートゾーン(居心地のいい空間)」と言います。
つまり物理身体に働く「ホメオスタシス」と、情報空間に働く「コンフォートゾーン」は本質的には同じ恒常性維持機能を果たしているのです。
恒常性維持機能があなたのゴール達成を阻んでいる
ではコーチングと「ホメオスタシス」「コンフォートゾーン」がどう影響しているのでしょうか?
結論から言うと、私たちが自分のゴールを達成することができない理由は、「ホメオスタシス」と「コンフォートゾーン」が現状維持を望んでいるからなのです。
どういうことかというと、私たちが自分のゴールと呼んでいる目標は、おそらく現時点では手に入っていなかったり、叶っていない状態のことをゴールと呼ぶはずです。
既に手に入っていたり、叶っている状態であれば、それはゴールとは呼ばないでしょう。
ところがここで問題があります。
このゴールが叶っていない状態というのは、実はそれが私たちにとっては「通常」になっているということを意味しています。
私たちには「ホメオスタシス」と「コンフォートゾーン」という現状を維持したいという機能が強烈に働いていますので、ゴールが叶っていない状態が「通常」であれば、この通常を維持するように、私たちの身体と脳(考えや感情)は機能してしまうのです。
つまり、どんなにゴールの達成を願って、行動をしたとしても、放っておくと人は現状に戻ってこようと無意識のうちに身体と脳が反応しているのです。
例えば、皆さんの中にはダイエットを行ったことがある人がいると思います。
自分の理想の体重になることは、自分のゴールになるでしょう。
しかし、最初の数日は断水化物抜きダイエットや、運動をして順調に体重が減ったとします。もしかしたら目標の体重まで減らすことができたという人もいるでしょう。
しかしここで皆さんもご存じの「リバウンド」が始まります。
せっかくダイエットして体重を落としたのに、2~3か月もすれば元の状態に戻っていたということはないでしょうか?
これはまさに「恒常性維持機能」が身体にも脳にも働いて、元の状態に戻るように機能した結果です。
また例えばこれまで勉強を全くしたことがなかった人が、一念発起して「勉強して大学に合格するぞ」「資格試験に合格するぞ」と勉強を始めたとします。
参考書をそろえて、あとは勉強するだけだとなったときに、机の上に置いてあったスマホが目に入ります。すると「そういえば、あれどうなったかな?」と急にスマホを開いてSNSで検索を始めてしまいました。
そして気付けば予定していた勉強時間はあっという間に過ぎて「今日は遅くなったから明日から始めればいいか」と考え、結局勉強をすることなく、終わってしまった、ということもあると思います。
これも、「勉強をしていない自分」というのが「通常」のため、「勉強している自分」といういつもと違う自分になろうとしたとたんに、元の自分に戻ろうという作用が働いたのです。
この無意識のうちに元に戻ろうとすることを「クリエイティブ・アボイダンス(創造的回避)」と言います。
その名の通り、「通常の自分」に戻ろうと「創造的な回避行動」を行ってしまうということです。
つまり、自分のゴール達成を阻む一番の要因は、「通常の自分」に戻ろうとする無意識の行動ということなのです。
コンフォートゾーンを移動させることが鍵
では私たちが自分のゴールを達成するためにはどうしたらいいのでしょうか?
実はそれもまた「恒常性維持機能」を上手に使うことがゴール達成のカギなのです。
いま説明したように「通常の自分」に戻る力というのは、私たちが考えている以上に強力な力が働いています。
であれば、この「通常の自分」を「ゴールを達成している状態が通常の自分」になったとしたら、どうでしょうか?
今度は、ゴール達成している状態が「通常の自分」ですから、今までのゴール達成していない自分が「通常」ではないということになります。
つまり「ゴール達成している状態」に戻ろうと無意識に脳と身体が反応して、ゴール達成するための行動を自然と取るようになるということです。
こんな夢のような状態になれたら、とても幸せだと思いませんか?
そしてこの夢のような状態にクライアントを変えるのがコーチの役割なのです。
「本当にそんなことできるの?」と疑問に思う方もいると思います。
しかし、実際世の中で「成功者」と呼ばれる人たちはほぼすべての人がこの手法を使って成功しているのです。
成功者ではない一般人から見ると成功者は異常なほどの執着と、行動をしているように見えます。
また一般の人が思いつかないようなことを思いつき、それを実現し成功しているように見えます。
実はこれもすべて「ホメオスタシス」「コンフォートゾーン」が「ゴールを達成している自分が通常」になっているから起こっていることなのです。
彼らにとってはゴール達成していることが「通常」のはずなのに、それが達成していない「現状」が異常に感じていて、それが気持ち悪いので耐えられないのです。
この現状に対する気持ち悪さのことを「認知的不協和」と言います。
実はコーチは、コーチングの技術を使ってクライアントにこの「認知的不協和」を起こさせて、現状に大きな不満を持つようにしているのです。
そして現状に大きな不満を持ったクライアントは、「ゴールを達成している通常の自分」に戻ろうと様々な行動や発想をして、早くゴールを達成しようとするのです。
まとめ
このように、コーチはクライアントのコンフォートゾーンを「ゴール達成している状態が通常」にするために様々な働きかけを行います。
「コーチングは質問の技術」と考えている方もいると思いますが、これはコーチングの技術のごくわずかな部分を指していて、その本質ではありません。
コーチングの本質は「クライアントのコンフォートゾーンを、ゴール達成している状態のコンフォートゾーンに移動させ、認知的不協和を起こし、自然とゴールに向かうようにする」ことです。
そのために「wan toのゴール設定」「現状の外側」「バランスホイール」「抽象度」「エフィカシー」「アファーメーション」といった様々なコーチングの技術を駆使してクライアントに働きかけを行うのです。
これが本物のコーチが行うコーチングになります。
これができるようになるためにコーチは様々な訓練を積む必要があります。
もし皆さんも自分が叶えたいゴールがあったり、現状の自分を変えたいと考えられているのであれば、ぜひ一度本物のコーチングを受けてみることをおススメします。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。もし今回の記事が参考になったと思っていただけましたら「スキ」「フォロー」いただけるととても励みになります!!
また一対一のコーチングをご希望される方は下記フォームから「コーチング希望」とお書きいただきお問合せください。折り返しご連絡させていただきます。
#毎日note #毎日更新 #note #人生 #日常 #毎日投稿 #コーチング #ビジネス #自己紹介 #生き方 #note毎日更新 #仕事 #働く #やりがい #幸せ #お金 #私の仕事 #子育て #教育 #マネジメント #認知科学 交換の大原則 抽象度 人事組織ダイバーシティ インクルージョン
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?