【保存版】多様性社会で「リーダシップ」を発揮するための4つの要素
いつも記事を読んでいただきありがとうございます。
今回はリーダーシップを構成する要素について解説します。
リーダーシップを構成する要素
私はこれまでに小さいながらも自分自身が組織のTOPに立って仕事をしたこともあれば、事業部長として数百名のスタッフとともに現場で汗水たらして働いたこともあります。
そして色んな本や人から学び自分なりにリーダーシップについて考えてきました。
その中で導き出したのが以下の公式です。
皆さんもカッツモデルというものを見たことがあると思います。
上の公式はこのカッツモデルをベースに私がアレンジしたものになります。
カッツモデルとは、テクニカルスキル、ヒューマンスキル、コンセプチュアルスキルの3つのスキルが、マネジメントレイヤーによって求められる度合いが変わってくることを表した図になります。
テクニカルスキル、ヒューマンスキルについては、特に説明は不要かと思いますが、コンセプチュアルスキルについては少し説明をしたいと思います。
コンセプチュアルスキルとは、「概念化スキル」と呼ばれ、ビジネスの世界においてより抽象的な思考を必要とするスキルになります。
例えば会社の中期経営計画を立てようとしたときに、業績的な目標は現状から考えて、このくらいだろうと数値目標をたてられたとしても、「なぜその数字になるのか?」を説明するのは少し難しいはずです。
市場の状況や、競合他社の動き、自社サービスの相対的な強さなど、様々な要素を複合的に考えないと、数字の裏側にある理由まで説明することはできません。
このような複数の物事を頭の中で自由に動かして、一つのコンセプト(概念)を作り上げる能力がコンセプチュアルスキルになります。
そしてこのスキルはあなたが上級管理職になるために必須のスキルになります。
何故なら、役職が上がるということは「時間と空間を扱う」ということだからです。
現場の管理職であれば、今日明日の状況に詳しくなることが求められますが、上級管理職になると1~5年先までを見通す力が求められます。
つまり時間軸が長くなり、その分扱う対象(空間に存在している人とモノ、金、情報)が多くなるのです。
人間性がモノをいう時代になった
しかし、私はテクニカルスキル、ヒューマンスキル、コンセプチュアルスキルだけではリーダーシップを発揮することは難しいと考えています。
何故なら、どんなに素晴らしい専門技術を持っていたとしても、それだけで仲間に信頼されるかと言えば別問題です。
また人を上手に説得するスキルがあったとしても、実際には自分がハラスメントをするような人物だったり、普段の仕事でも遅刻や物忘れなどだらしない姿を見せていたら、部下に見捨てられることになります。
つまり、リーダーシップにはスキルのほかに大事な要素があるというのが私の結論です。
それが「パーソナリティ(人間性)」です
あなたの周りにも、飛びぬけて仕事ができるわけではないのだけど、なぜか人から慕われたり、魅力的な発言が多い人はいないでしょうか?
個人の営業成績では自分のほうが上なのだけど、その人がチームを率いると何故かチーム全体の士気が高まり、チーム全体で成果を出し始めるということもあります。
実はこれはその人が持っている「パーソナリティ(人間性)」に理由があるのです。
そして特に変化や多様性が求められる時代になると、この「パーソナリティ」がより一層求められるのです。
多様な意見を吸い上げまとめる力が必要になってきた
これまでの世の中というのは、どちらかというと、やるべきことをしっかり定めて、それを徹底的にやり切る力が求められていました。
もちろんこれまでも社会は変化してきましたので、新しい取り組みは必要でしたが、それでも今に比べれば社会の変化は緩やかでした。
ところが現在は市場自体がまるっきり違うものに変わってしまう現象が一瞬で起こるようになりました。
例えば数年前まではタクシー会社は自社でタクシーと運転手を用意して、どれだけ街を流して、乗客を見つけられるかがビジネスモデルでした。
せいぜい統計処理をして、どの時間帯のどこに乗客が増えるというデータを使うくらいでした。
ところがUberの出現でビジネスモデルはガラッと変わりました。
Uberには自社のタクシーもドライバーも存在していません。
乗客は自分が乗りたいときに自分からタクシーを探して乗るようになったのです。
もちろん、セキュリティ面など課題はまだあるでしょうが、限界費用が働かないこのビジネスモデルには既存のタクシー会社は勝てないでしょう。
いずれ市場は全てUberモデルに変わっていくと思います。(もちろん多少は駅の前で待っているタクシーなどは残ると思いますが、それもタクシー会社のタクシーでなくても構わないはずです)
さらに言えば自動運転がもっと普及すれば、タクシーもバスも無人が当たり前になるでしょう。
こういった変化が激しい時代には、一人のリーダーがアイデアを出していくのでは時代の変化に追いつくことができません。
そんな時に大事になるのは、多様な人材の多様な意見を吸い上げ、それをビジネスに応用していく力が求められます。
その多様な人材をマネジメントするときに特に必要になるのが「パーソナリティ(人間性)」なのです。
この能力がないと、多様な人材の価値観をまとめ上げていくことが難しくなります。
そしてこの「パーソナリティ」は掛け算でかかってくるため、既存の3スキルが低かったとしても、他にそれが得意なスタッフがいれば、そのマイナス分は補ってくれるのです。
つまりここでも「多様性」が発揮されるわけです。
まとめ
時代の変化がより激しくなると、一人の優秀なリーダーだけでは変化に対応できなくなります。
また同じような価値観、知識を持った人だけを集めた少数精鋭でも、価値観が同じということは、見えている世界が同じ可能性があります。
そうではなく、様々な視点から社会を見るためには、異なる価値観の人たちが集まって意見を出し合うことが必要なのです。
その時に、様々な価値観を持った人をまとめ上げるには「パーソナリティ(人間性)」がとても重要な要素になってくるのです。
ぜひ皆さんも自分のリーダーシップを発揮するために、それぞれの要素を見つめなおしてみてください。
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