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「自分を受容する能力」を高める方法

いつも記事を読んでいただきありがとうございます。

今回は「自己受容」について考えてみたいと思います。

自己受容できるかが自分の未来に影響を及ぼす

前回の記事で、過去の延長線上に自分の未来があるのではなく、今の自分の選択によって未来はいくらでも変えることができることを「時間の流れる方向」で説明しました。

しかし、いくら時間は未来から過去に向かって流れているから、自分の未来に対して過去は関係ないと言っても、これまで自分に良いことが何も起こったことがないと感じている人に「未来は自由に選択できるのだから過去に関係なく選べばいい」と言っても、そんな簡単に未来を変えられると考えるのは難しいと感じる人もいるでしょう。

そんな時は、過去や今の自分をしっかり受容することが必要です。
いわゆる心理学でいう「自己受容」ということが大事になってきます。

自己受容とは何なのか?

ところがこの「自己受容」ですが、調べると様々な言われ方をしています。

・自分の長所も欠点も含めて、ありのままを受け入れること
・自分自身をいたわることができること
・自分への優しさをもって接することができること

など、
そうだなと思う反面、それが難しいから困っているという声も聞こえてきそうです。

ちなみに「自己受容」に似た言葉で「自己肯定」という言葉があります。

自己肯定とは「自分自身を積極的に肯定する気持ち」を言います。

つまり、自己受容は「ありのままの自分を受け入れる」に対して、自己肯定は「今の自分をより強くポジティブに評価する」という違いがあります。

自分の望む未来を手に入れるためには「自己受容」の状態ではなく「自分にはできるとう積極的な姿勢」が必要ですから、

自己受容→自己肯定

となっている必要があります。

ではどうしたら自己受容すらまだできていない状態から、自己肯定の状態にいけるのでしょうか?

自分の状態を「感情」と「理屈」で理解する

ここで「自己受容」について私の定義をお教えします。

「自己受容」とは「自分の過去や現在の出来事や状態を『感情』と『理屈』で理解し、未来に対して扱える状態になること」です。

簡単に説明すると、自己受容ができていない状態というのは、自分の過去や現在の状態を自分の中で処理することができず、頭のなかで「モンモン」としている状態です。

なぜ「モンモン」としているかというと、過去にうまくいかなかったことで人から怒られたり、馬鹿にされた経験があると、それに対して「感情」を表出してしまい、その感情が邪魔をして、その出来事や状態を受け入れることができないからです。

そこで、大事なことは無理に「感情」を消したり抑えようとするのではなく、冷静に「分析」することです。

例えば以前仕事で失敗したときに上司から怒られて酷く落込み、自信を失った経験があるとします。

その時のことを思い出すと、怒られたときの辛かった記憶や、自尊心が酷く傷ついた記憶が思い出され、苦しくなると思います。

しかし、この感情を消すことはなかなか難しいので「いま自分はそういう感情があるんだ」とまず理解します。

そして、どうしてその時に失敗をしてしまったのか、また上司はなんであんなに怒ったのかということを冷静に分析します。

例えば失敗した理由が、大事なお客様に連絡をしなければいけなかったのに、他の仕事で手一杯になってしまい連絡を怠り、お客様からクレームの連絡をもらってしまったとします。

上司が怒った理由を想像すると、そのお客様は以前その上司が担当していて、一から開拓してようやく今の規模まで取引を行えるようになり、想いれがあるお客様でした(もちろん会社としても重要顧客)

また上司は、その大事なお客様を誰に引き継ごうかと考えた時に、あなたが適任だと思い、信頼して引き継いでいました。

だからこそ、その上司はあなたにそのお客様へは「最重要顧客」として担当してほしかったのです。

ところがあなたが、その優先順位を間違えてしまい、対応を後回しにしたため、上司は自分が大事にしていたお客様を、信頼していたあなたにぞんざいに扱われたと考え、激しく怒ったのです。

分析的に物事を見ることで、初めて扱えるようになる

ここまで当時の状況を分析することができれば、今後自分がどうすればいいかが見えてきます。

まず過去の失敗により自分が落ち込んだり、辛かったという感情があることを理解しました。

また、当時の状況を冷静に分析すれば、自分が「お客様の優先順位」を間違わなければ、同じようなミスは防げることが分かりました。

ここまで把握できれば、過去の出来事に対して、自分の中で区切りをつけることができます。

ところが、多くの人がここまで分析せず、また区切りをつけずに放置しているので「モンモン」が消えないのです。

人は区切りをつけることで初めてその出来事もひっくるめて「自己受容」することができます。

ここまで来てようやく「自己肯定」のステップに進めるのです。

まとめ

今回は「自己受容」について考察してきました。

自分が本当に手にしたい未来を実現するためには、自分にはできると積極的に自分を評価する「自己肯定」が必須になります。

しかし多くの人がその手前の「自己受容」で躓いています。

前回の記事で説明したように、本質的には未来に何を選択するかは、過去は関係ないので、過去のことを考える必要はありません。

しかし、もしあなたがどうしても「自己受容」ができていない過去があるなら、それを冷静に分析することは必要でしょう。

過去の出来事や今の状態を「感情」と「理屈」に分けて理解し、それを未来に対して扱える状態になることで、次のステップに向かうことができます。

ぜひ皆さんも「自己受容」する能力を高めて、自分の未来を自由に選択できるようになっていただければと思います。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。もし今回の記事が参考になったと思っていただけましたら「スキ」「フォロー」いただけるととても励みになります!!

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