「花巻東高校」が持つ高い自己肯定感
2021年7月13日、アメリカで行われたMLBオールスターゲームで大谷翔平選手が史上初めて投手と打者の二刀流で出場しました。
私もテレビでこの様子を見ていましたが、その中で特に気になったのは、大谷選手の母校である花巻東高校への中継でした。
私は花巻東高校からは今後も第二、第三の「大谷選手」が出る可能性を感じました。
今回は「エフィカシー」「セルフ・エスティーム」について解説します。
世界で唯一の存在を先輩に持つ高校
本日のオールスターゲームで大谷選手はこの試合の勝ち投手となっています。
日本人選手が勝ち投手となるのは19年の田中将大投手に次いで二人目(なんと日本人が二回連続の勝ち投手)
そして日本人として先発投手になったのは、95年の野茂英雄さん以来26年ぶりの快挙です。
大谷選手は打者でも投手でもMLBでトップクラスの実力を持ち、今では「ユニコーン(唯一無二)」と呼ばれる存在の陽です。
そしてもう一つ驚いたのが、今回のオールスターゲームには大谷選手以外に、ダルビッシュ投手と菊池雄星投手も選出されていました。
そして知っている人も多いと思いますが、大谷選手だけでなく、菊池投手も花巻東高校の出身なのです。
そして同じ高校出身でオールスターゲームに2人以上が出場するのも今回が史上初めてとのことです。
日本を離れたアメリカの地で、同じ高校出身の二人の選手がオールスターに選ばれている。この状況に母校である花巻東高校の生徒は授業そっちのけで中継にかぶりついていたことでしょう。
現役で世界トップで活躍する選手を先輩に持つことの誇らしさはどれほどものモノでしょう。
実際インタビューを受けていた女子生徒はバスケで自分も世界を狙いたいと言っていました。
きっと野球部の中には「自分も絶対に世界に行く」と決心を新たにした学生もいたと思います。
今回のオールスターゲームは花巻東高校の生徒にとてつもない自尊心の高さを与えたはずです。
成功者に必要な二つの自己肯定感
成功者には高い自己肯定感があります。
自己肯定感とは自分をポジティブに考える思考のことですが、この中には大きく2つの要素に分かれています。
それが
・エフィカシー(efficacy)|自己効力感
・セルフエスティーム(self-esteem)|自尊心
の2つになります。
「エフィカシー(efficacy)|自己効力感」とはゴールを達成する自己能力の自己評価という意味です。つまり、自分はゴールを達成できるだけの行動力と成果を出す能力があると、自分で確信している度合いが高いということです。
「セルフエスティーム(self-esteem)|自尊心」とは、自分の存在や自分の置かれている立場に対して誇らしく思う気持ちになります。
もう少し詳しく言うと、
エフィカシーは自分の行動力や能力に対する自己評価なので、ゴールを達成するために行動を起こすことが出来るという自己評価になります。つまり実際の行動が伴うということであり、またあくまで自己評価であるという点がポイントです。
一方でセルフエスティームは自分の立場やポジション、役職、職業などに対して誇らしいと思う気持ちになります。つまり、他の人よりも相対的に見て、自分の立場が誇らしいと感じていることになるので、こちらは他者との比較による相対的な評価ということになります。
つまり、セルフエスティームはいくら高まったといっても、実際に行動を移す能力に対しての自信ではないので、それだけでゴール達成ができるわけではありません。
しかし、セルフエスティームが高くなると、エフィカシーも高くなる傾向があるため、セルフエスティームの高さは成功の要素と言えます。
花巻東高校の生徒が持つセルフエスティームの高さ
ここで花巻東高校に話しを戻すと、今日のオールスターゲームで花巻東高校の生徒(特にスポーツ選考の学生)のセルフエスティームは今までよりもさらに高まったのではないでしょうか?
もちろん、これまでの大谷選手の活躍でも十分い高いセルフエスティームを生徒は感じていたはずです。
「私たちは、あの大谷選手を産み出した花巻東高校の生徒である」
という花巻東高校に所属しているという誇らしさは、そのまま生徒のセルフエスティームの高さになっているはずです。
特に野球部はMLBオールスターゲームに二人の先輩を送り出したのですから、今日の様子を見てさらに高まったのではないかと思います。
そしてセルフエスティームの高さは、エフィカシーの高さにも影響を与えます。
「自分も絶対にMLBのオールスターゲームに出場できる」
このエフィカシーの高さがこれまで以上にゴール達成への原動力となり、日々の練習に打ち込ませる力になるはずです。
この2つの自己肯定感はおそらく現時点でどの高校よりも高いのではないでしょうか?
つまり、今後も花巻東高校からプロ野球選手や世界で活躍するプロスポーツ選手が出てくる可能性が極めて高いということです。
(おそらくこれからスポーツでトップを目指す生徒たちも、花巻東高校を目指す可能性も高いはずなので、さらに確率は上がるでしょう)
まとめ
ゴールを達成させる力は「エフィカシーの高さ」です。
そして「高いセルフエスティーム」があることで、さらにエフィカシーを高めることが可能になります。
自分が所属する組織を変えるということは、セルフエスティームを高めることに有効です。
もしあなたが、何か達成したいゴールがあるのであれば、自分が所属する組織を変えることで、大きく自分を変えられる可能性があります。
花巻東高校のような環境に身を置くことは大変なこともあると思いますが、しかしその中から将来のスターが生まれる可能性が高いこともまた事実です。
自分のゴールを達成するためにセルフエスティームをぜひ見直してみてください。
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