あなたは自分の仕事の「理想的な姿」が見えていますか?
いつも記事を読んでいただきありがとうございます。
今回は「自分の仕事の理想の姿」について解説します。
言葉だけでは伝わらないことがある
仕事でマネジメントの仕事をしていると、「ビジョン」や「ミッション」「行動指針」「戦略」「戦術」といった内容を組織に伝えることがあると思います。
しかし、これらは多くの場合が「言葉」で表現されています。
特に「会社のビジョン」のようにその会社の存在理由に関わる内容になってくると、具体的な映像は殆ど想像することすら難しいものになってきます。
どれも言葉としては理解できますが、実際にそれがどんな状態なのかをイメージすることは困難です。
つまり、言葉はとても便利なものですが、その言葉が持っている「映像」は人によって様々であり、共有することがとても難しいのです。
人間はイメージできないと行動が鈍化してしまう
実はビジョンは映像化することができないくらい大きな概念であることは、コーチング的には全く問題ありません。
むしろ、自分が想像することができないくらい大きな概念であることが大事になります。
しかし、ここで一つ大きな問題あります。
自分たちが目指している姿を想像することができないと、日々の仕事の中で自分が何をすればいいのかが不明瞭になり、自分の頭で考えることができなくなってしまうのです。
例えば皆さんがマネジメントの仕事をしていると、こんな社員がいないでしょうか?
実はこういった社員の共通点が、「自分の仕事の理想的な状態がイメージできていない」ことなのです。
こういったスタッフは自分の頭の中に自分が仕事をしているときの理想像がないため、現状と理想との差が分からず、自分の頭で考えることができないのです。
つまり、人は理想的な自分の働いている姿を想像することができなければ、主体性をもって仕事をすることができないのです。
自分の目で見ることで、初めてわかることがある
ここで少し話しが変わるんのですが、皆さんは「グローバルダイニング」という会社をご存じでしょうか?
最近コロナ禍で東京都の自粛要請に対して社長が「自分たちは自粛しない」ということを公言し、マスコミでも取り上げられていたので、もしかしたらご存じの方もいるかもしれません。
ただ、20年近く前のグローバルダイニングは、飲食業に何かしらかかわったことがある方なら、知らない人はいないというくらい、有名な企業でした。
実は私も仕事でグローバルダイニングにかかっていたため、この企業の凄さを肌で感じていました。
「モンスーンカフェ」「ラ・ボエム」「ZEST」「権八」といった当時非常にユニークで大変人気のレストランチェーンを展開していました。
どのお店に行っても活気があり、客席はいつも満席。
「またここは本当に日本なの?」と感じさせるような店内で店員さんもまるでディズニーランドのキャストのように、そのお店のコンセプトにピッタリと合った接客をしてくれました。
また店内のオペレーションも完璧で、本当によく気が付き、その空間にいるだけで、ワクワクさせてくれました。
当時グローバルダイニングは「日本一のレストランチェーン」として、全国に名を轟かせ、多くの飲食関係者がお店に訪れ、その経営方法やオペレーションを学んでいったのです。
そしてその後、全国にグローバルダイニングを模倣したレストランができました。
私もたまにレストランに入ったときに、「あれ、ここはグローバルダイニングの新業態なのかな?」と思うようなお店に行ったこともありました。
それぐらい、様々な会社が真似をしたのです。
これは何が起こったのかというと、全国の飲食店が実際にグローバルダイニングのお店を見たことによって、自分たちの「理想の光景」を知ることができたのです。
グローバルダイニングのビジョンは「お客様に感動して頂き、そして社員も感動するための最高の舞台を提供します」というものです。
しかし、実際にそれがどんな状態なのかを言葉からだけで判断することはとても難しいでしょう。
ところが実際に自分の目でグローバルダイニングのお店を見れば「こういうことだったのか!?」と気付くことができます。
そして自分の目でその理想像を見た飲食店経営者たちが、「自分たちの店もこうするぞ」と考え店づくりをしていったのだと思います。
まとめ
私たちが経営をする際に、大きなゴール(ビジョン)を持つことは非常に重要です。しかし、大きいがゆえに普段の自分の仕事の中でそれを思い描くことは簡単ではありません。
そのため自分の仕事にビジョンを活かすことができない社員も多数います。
そこで、まずすべきことは自分たちが仕事をする際の「理想の光景」を持つことです。
これは達成したいゴール(ビジョン)を現している必要はありません。
しかし、それが達成できているときは自分たちはどんな状態で仕事をしているのかの理想像は持っている必要があります。
コーチングではこれを「アファーメーション」と言います。
自分たちがゴール(ビジョン)を達成しているときには自分はどんな感情で、どんな行動をしているのか、周りの人たちはどんな状態なのか、そういったことをビジュアル化するのです。
そしてこれを組織で共有することができれば、チームとして目指す状態像も見えてきて、大きな力となります。
ぜひ皆さんの組織でも「理想の光景」を共有する努力をしてみてください。
きっと社員の主体性を引き出すことができるはずです。
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