上司が部下と信頼関係を築く方法~その3(問題解決能力)~
いつも記事を読んでいただきありがとうございます。
今回は「上司が部下と信頼関係を築く方法」の第三回になります。
■前回までの記事
第一回の記事の中で部下との信頼関係を築く方法を3つご紹介しました。
①自ら弱みを開示する(共感ポイントを作る)
②部下の考えに「真のYES」を出す(部下の価値観を100%受け止める)
③部下が解決できない問題を解決してあげる
今回は③の部下が解決できない問題を解決するについて解説します。
あなたはどんなタイプの上司ですか?
世の中には様々なマネジメントの仕方があり、それに関する本が出版されています。
皆さんも自分に合ったマネジメントスタイルを持っていると思います。
もしかしたら、自分の本来のタイプとは違うけど、自分が新人の頃に受けたマネジメントを自分のマネジメント手法にしてしまったという人もいるかもしれません。
大きく分けると
・厳しく部下を叱るタイプ
・優しく部下を褒めるタイプ
に分けられるのではないでしょうか?
では、どちらの方が部下から信頼される上司になれるのでしょうか?
実は、この両者とも「部下から信頼される」という観点で考えた時には、どちらが良いとは言えないのです。
部下に好かれようとする人は部下に好かれない
上司になっている人は誰しも、あえて部下から嫌われようとは思っていないはずです。
中には部下に好かれようとして、部下を褒めたり、頻繁にコミュニケーションをとって、部下との親密度を高めている人もいるかもしれません。
しかし、残念ながら部下に好かれようとする人は、ほとんどの場合部下に好かれることはありません。
なぜなら部下は、本質的には上司の優しさや話しやすさなどの人柄を見ているのではなく、仕事が出来る人かどうかを見ているからです。
どんなにその上司が優しかったり、話しやすかったとしても、優柔不断だったり、単なる八方美人だったり、リーダーシップを発揮できなくて「この人は仕事が出来ない人だな」と伝わった瞬間に、部下は見限ってしまうからです。
部下が上司についていく本当の理由
では部下はどんな上司に対して、本当に信頼し、着いていこうと思うのでしょうか?
それは「自分では解決できない問題を解決してくれる上司に対して、尊敬の気持ちをもって着いていく」のです。
もしかしたら人によっては「目的のためなら部下に嫌われても構わない」と考えている人もいるかもしれません。
そういった人はどちらかと言えば部下にも自分にも厳しいタイプかもしれません。
しかし、こういった上司は仕事で大きな問題が起こり、職場の全スタッフが「もう無理だ」と思っていたとしても、諦めることはありません。
何とか現状を打破するために、たとえ一人になったとしても問題解決に取り組みます。
そして、皆が諦めている中、課題を解決する方法を見つけ出し、職場の窮地を救ってみせるのです。
そして部下はそういった上司の背中をよく見ています。
いつもは厳しくて叱られていたとしても、いざというときに自分たちでは解決できない課題を見事に解決してくれる、その姿を見て「尊敬」の気持ちを抱くのです。
そして部下は「尊敬」出来る上司に本当の信頼を寄せるのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ここまで3回にわたって部下との信頼関係を築く方法を説明してきました。
特に今回の上司の問題解決力は上司としての本質が求められます。自分たちの職場で起こる問題を解決する能力が上司には求められるのです。
そのためには、自分自身を鍛錬する必要もあるでしょう。
しかし、本当に部下との信頼関係を築きたかったら上司になる人は避けては通れない道だということを、肝に銘じなければなりません。
ここに関しては終わりはありませんので、常に上を見続けて成長していく必要があります。
ぜひ皆さんも自分の能力を高めて部下と本当の信頼関係を築けるように頑張っていただければと思います。
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