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Cvlte というバンドに Praystation 2 (祈りの場所?)というアルバムがあることを知って、l と r はネイティブにとっては絶対間違えることがないくらい違うと聞いていたけど、シャレになるくらいは似ているのかと思ったら、札幌のバンドだった。
タオる【動詞】 towel(ダン・ブラウン『ダ・ヴィンチ・コード』)
殺人事件に巻き込まれ、動揺する主人公を描いた場面。
towel が、「水気を取る」という意味の動詞として使われている。英語ってなんでも動詞になるのね。
確かにタオルというものは、他の使い道はちょっと思いつかない。
想像をたくましくすれば、もし有史以来、体表の水分を自然乾燥させたり、ティッシュで拭き取っていた人類(ずいぶんのんびりした人類だ)が、今世紀になってタオルという超便利なものを発明し、
「良すぎる」の否定は「あまり良くない」ではなく「良すぎるということはない」【デンマーク語】Det bedste er ikke for godt (Jens Andersen / The LEGO Story)
レゴ社の伝記より、創業者の孫にして後継者のコメント。
創業者のモットーとは、「ベストなものは、良すぎるということはない」ということだが、英語では not too good は「あまり良くない」「いまいちだ」という意味になってしまう。
そこで英訳では enogh を持ち出しているが、これではベストを目指せば事足りる、完ぺき主義を称揚するかのような意味合いになってしまう、と後継者は続ける。創業者の
インコンパチ【形容詞】incompatible (『文学刑事サーズデイ・ネクスト』)
本の世界に入り込んで事件を解決する『文学刑事サーズデイ・ネクスト』シリーズの第1巻。冒頭、主人公の勇み足により、同僚を失ってしまう。
incompatible は「互換性がない」「両立しない」という意味で、incompatible duties (両立しない職務)incompatible version (互換性のないバージョン)といった表現は知っていたが、上の引用のように、「傷」と「生存」とい
狼と娘【名詞】wolf (Arthur Conan Doyle / A Study in Scarlet)
事件発生当時、現場近くにいた巡査にホームズが事情を聞いている場面。彼の驚異的な洞察力に疑いを抱いた巡査に放ったセリフである。
まず hound と wolf の対比がおもしろい。官憲を指して「犬」と言うとき、日本では侮蔑的な意味合いが強いが、英語ではそうでもないのだろうか。あるいはここでは自虐的な意味もあるのだろうか。
また、日本語では「一匹狼」「子連れ狼」「サーキットの狼」など、孤独でニヒル
21世紀の統合整調者【名詞】schism (Arthur Conan Doyle / A Study in Scarlet, King Crimson / 21st Century Schizoid Man)
ホームズは小学生のころにあらかた読んだと思っていたが、この第1作長編は未読だったらしい。
第2部にはほとんどホームズとワトソンが登場せず、西部開拓時代における犯人の半生とモルモン教徒についての記述が長々と綴られている。キンドルの読み上げを聴いていたので、間違えて別の小説を選択してしまったかと思ったほどだ。
問題の schism だが、久しぶりに頭の中でバチッとピースがはまった感覚だ。
なんと
ダブル比較級【表現】Kids are getting older younger (Jens Andersen / The LEGO Story)
レゴ社の歴史についての本。木工細工をしていた工場から語り起こし、世界的な成功を収めるが、90年代にはゲーム産業、ソフトウェア産業に押され、伝統的なおもちゃ会社が厳しい競争にさらされることになる。
第1文は「子どもの購買層が成長している、経済力を持った若い世帯が増えている」とも「子どもは他の世代の消費者より(肉体的な)成長が早く、消費活動の変化が早く大きい」とも取れるので、どちらにも取れるように訳
イジー・オジー・イギー【名前】Izzy Ozzy Iggy
もとガンズ・アンド・ローゼズのイジー・ストラドリンのインタビュー記事を読んでいて、ふと名前の由来が気になって調べてみたら、本名は Jeffrey Dean Isbell 、「イジー」は「イズベル」からきているらしい。
今度はオジー・オズボーンの名前が気になって調べてみたら、本名は John Michael Osbourne で、「オジー」は「オズボーン」からきているらしい。
次にイギー・ポップ
【ことわざ】跳ぶ前に見よ Look before you leap(Judas Priest / Freewheel Burning)
「見る前に跳べ」とどっちがどっちだか分からなくなることがあるのですが、調べてみてわかりました。
後者は大江健三郎さんの小説のタイトルだったのですね。
読んだことはないですが。
今回の標題の方は、
Judas Priest / Freewheel Burning(1984)から。
簡単に言うとチキンレースみたいな曲で、
とか歌っています。いいですね。若いです。
ケガしないでね。
そして歌
未練がましい仮定法過去の could 「お前はおれの女になれたのに」(Guns N' Roses / You could be mine)
仮定法過去のcould といえば、
なにはともあれ Guns N' Roses の You could be mine。
『ターミネーター2』(1991)の主題歌としても有名でしたね。
「お前はおれの女になれたのに」には、
「おれの言う通りにしていれば」という
願望、傲慢さ、責任転嫁、後悔がないまぜになっていて、
いいタイトルだなあ、と思います。
最後は You could be, you s
許したいけど許せない仮定法過去の could 「できればそうしたいけど…」(Dizzy Mizz Lizzy / I Would If I Could But I Can’t)
このテーマで次に思い出すのは、
デンマークのバンドDizzy Mizz LizzyI Would If I Could But I Can’t(2016)。
許したいけど許せない、でもあきらめきれない別れの歌。
タイトルはオリジナルのフレーズではないようですが、
助動詞を3つ使って、反実仮想「できたらそうしたいけど」と、現実「でもできないんだ」を歌っています。
しかし邦題が「アイ・ウッド・イ
そいつに手を出すな!動詞 touch
久しぶりに『エイリアン』(1979)を観ていたら、
チェストバスターがブシューッと出てきた場面で、
ナイフを構えたパーカーを、
アッシュが Don't touch it! Don't touch it!
と言って制止します。
そこが字幕では「手を出すな!」
となっているのです。
さすがです。さすがプロです。
わたしなら「そいつにさわるな!」
とでも訳しちゃっていたでしょう。
辞書を見ると