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さりとて
2020年8月31日 21:46
消えそうな光が目の前にある手を伸ばしても届かない光が目に見えるから愛しいことずっと前から知っていた涙ばかり追いかけないで前をみれば ほら最果てで再び会おうそこはどこかなんて野暮なことは聞かないでね?最果てで抱き合って眠ろうだからそこで待っていて明日はきっと雨消えてしまった光がここにある手は届かなくても感じられる目に見えなくても大丈夫ずっと前から知っていたでも
2021年7月7日 23:04
朝日がのぼるから僕はそれまでいた闇が夜だったと知る涙がこぼれるから僕はいままでどれだけ本気だったのかを知る
2021年2月19日 10:12
早朝は独特なにおいがする鼻腔の奥がツンとする乾燥が目を刺激するこの感覚はなにかに似ているそのせいで誰かを思い出す遠くに人影が見える知らない人に違いないなのにどこかで期待するイヤホンから流れるノイズ少し音量を下げるそうしたらどうだろう鳥の鳴き声がした結局すれ違ったのは思い出した誰かではなかったそれでもこの早朝に同じ道を歩く人だったいつか思い出すだろうか今日す
2021年1月15日 01:33
君が僕の言葉で泣いてくれるなら天国なんていらないのに
2020年12月31日 11:51
かわらない日々に意味付けをありふれた日々に祝祭をゆううつな日々に一区切りを点は繋がり線になるでも時には切り取ることも朝日をハサミにちょっきんとそうして明日を待つばかり--ふらっとはじめたnoteですが、思いがけず色々な方に見て頂くことができ、嬉しかったです今年も一年ありがとうございました--良いお年をお迎えください
2020年12月29日 23:43
夜明けを待って君は眠ったナイトメアが怖いってそんな君を、僕はどうしたら大丈夫にできるだろうそうやって自問自答して僕もまた夜明けを待って眠るのだ--最近つい夜更かしをしてしまいがちです--誰かのどこかに刺されば嬉しいです
2020年10月23日 10:46
あなたと話す未来にはきっとばかりが溢れているどこにもない絶対を探してふたりは旅に出るねえジャーニー笑ってくれよこの旅路の向こう側でさ-.noteの下書きから上4行を発掘したので、赴くままに下3行も付け足し-.誰かのどこかに刺されば嬉しいです
2020年10月22日 00:11
黒のような白が欲しい赤のような青が欲しい猫のような犬が欲しい君のような僕が欲しいそうやってないものねだり?甘いのはもう懲り懲り?血反吐ばっかじゃ味気ないよ眠る前にはロックビートを返さない帰さない奪い取って笑ってやる終わりたい終われないこんなバカな無限ループ夜もすがら殴り合おうぜ隣には眠ったままの亡霊さっきまでの甘さはどこ?夜更けはもうすぐそこ-.韻を踏みたかっ
2020年10月11日 17:49
薄淡色の世界で、君はレクイエムを歌う。遠くに響くオルガンが、眠りを誘う。彼はまだ、寝足りないようだ。静かな鎮魂歌は、頬をつたう雫となる。白い空が、ぱちりと弾けた。ボーヌム・ノクテ.君は今、最後の一小節を終える。-.ラテン語ってなんか好きなんですよねつい多用しがちです-.誰かのどこかに刺されば嬉しいです
2020年9月26日 09:03
ひんやりとした空気が頬を刺すカーディガンの袖を指先でひくカバンを抱えなおしながらイヤホンが外れないように耳を押さえる薄暗くて白い世界だれも喋らない荘厳な朝私は今日、悪い夢を見た-.最近は曇りや雨ばかりで、すこし憂鬱な気分です-.誰かのどこかに刺されば嬉しいです
2020年10月6日 21:49
星がひとつ消えていった最後の一葉が落ちていったそんな遠くのことでひとはぱっと消えてしまう今日の花はまだそこで摘まれるのを待っているのに-.Carpe diem(その日を摘め)古代ローマの詩人ホラティウスの詩に登場する語句です。「今この瞬間を楽しめ」「今という時を大切に使え」と言おうとしているらしく…-.誰かのどこかに刺されば嬉しいです
2020年9月26日 23:22
また今日も僕は空を見て遠い君の髪を思うあの頃は肩までだったけど今は伸びたのか 切ったのかほら僕はあの頃と同じままそれでも背丈は少し伸び足首が見える学ランと夏服の中の青い花近く見える花火の下君の色香が翻るそれでも隣はいないままうしろで彼岸の花揺れるラムネの中のA玉を取り出し そこに君を眺む少し残った泡沫の思いは遥か 藍のそばへ無色透明の夏の気がどこかでそっ
2020年9月20日 22:06
もう癒えない傷しかないから新しい痛みをください
2020年9月15日 23:58
月も眠りにつく時分あなたは夢をみるのでしょう朝陽が昇るか迷う頃あなたは夢をみないでしょうそして目覚まし時計は鳴るのをやめて宇宙のどこかで光がこぼれるその時あなたは消えるでしょう-.太宰の『女生徒』で起きる時の感覚と眠る時の感覚を秀逸に描いていますが、私の感覚はそれとは少し違くていつかそれを書きたいと思いながら綴ったものです-.誰かのどこかに刺されば嬉しいです