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ふわっと軽く。

髪を切りに行く。 いつも行っていたところでなく、違うところへ。 久しぶりにサロンを変えるので、ちょっとドキドキする。 店員さんは若くて、腕にタトゥーを入れている。…

sard
4か月前

本当は?

その日は、とてもよく晴れた青空で、気持ちのいい朝だった。 冬の空気は冷たいけれど、どこか心地よく、いつもよりも幾分大きな歩幅で 快調に歩き、快調に車に乗り込み、会…

sard
4か月前

ケトル、壊れる、我に返る。

実家から箱でもらったカップラーメンが入り口を占領している。 だいぶ食べ飽きてしまったせいか、ありがたみが薄れている。 カップラーメンはけっこう飽きる。 とはいえ、…

sard
4か月前
1

踏み出せなくて、おもい。

冬の時期は布団が心地いい。 暖かくて心地いい。 その分、布団から出られない。 夜、トイレに行きたくなるけど、出られない。布団から。 暖かくて出たくない。 この心地よ…

sard
4か月前

雨の日にシトシトと。

今日は日曜日。雨。 そんな日は、ネットで買ったデスクチェアーを組み立てよう。 昨日届いた梱包の封を切る。 でもこういうの、苦手なんだよね。組み立てるの。 昔から組…

sard
5か月前

足りない言葉と届かない気持ち。

1月14日、日曜日。晴れ。 この町には「どんと祭」というお祭りがある。 どんと祭。どんとフィスティバル。ドンフェス。 まぁ、簡単に言うと正月飾りを神社で燃やしてもらう…

sard
5か月前
1

終わりがくるまで。

もう正月から大変である。 会社が崩壊しそうだ。 おもに人間関係だ。 今更なんだけど、今、非常に最悪な状況である。 新年のご祈祷に行ったとき買ったおみくじは、まず…

sard
5か月前
2

始まりの日。

今日は1月1日。 昨日の夜に食べた最強のどん兵衛の塩辛いスープの味が、 まだどこか、のどにこびりついているような気がして なんだか新鮮さにかける朝。 昨日は12月31日。…

sard
5か月前
ふわっと軽く。

ふわっと軽く。

髪を切りに行く。
いつも行っていたところでなく、違うところへ。
久しぶりにサロンを変えるので、ちょっとドキドキする。

店員さんは若くて、腕にタトゥーを入れている。
顔はベビーフェイスなのに、腕はタトゥー。
店内はドライフラワーが茂っている。
話はきっと合わないだろう。

前に行っていたサロンの人とは話が合った。
そして、毎回それなりに自然と話が弾み、楽しかった。
でも、人気が出てきたようで、だん

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本当は?

本当は?

その日は、とてもよく晴れた青空で、気持ちのいい朝だった。
冬の空気は冷たいけれど、どこか心地よく、いつもよりも幾分大きな歩幅で
快調に歩き、快調に車に乗り込み、会社に到着する。

ふと携帯を見ると1通のメール。

タイトル「岡田です」

誰?

岡田?

知らんけど。

内容「口頭で聞いたアドレスなので、間違っているかもしれませんが、
   イェンさん、戻られる前に再度アクションの稽古をしたいので

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ケトル、壊れる、我に返る。

ケトル、壊れる、我に返る。

実家から箱でもらったカップラーメンが入り口を占領している。
だいぶ食べ飽きてしまったせいか、ありがたみが薄れている。
カップラーメンはけっこう飽きる。

とはいえ、腹が減っては戦はできぬ。
いつものようにカップラーメンのふたを開けて熱々のお湯を注ぐ。

待っている間、
どうしてもその積み上げられた段ボールの箱が気になってしょうがない。

片付けよう。

そう思い立ち、立ったり、かがんだり、繰り返し

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踏み出せなくて、おもい。

踏み出せなくて、おもい。

冬の時期は布団が心地いい。
暖かくて心地いい。
その分、布団から出られない。
夜、トイレに行きたくなるけど、出られない。布団から。
暖かくて出たくない。
この心地よさから出たくない。
でもスッキリしたい。とても。
あぁ、どうしたらいいのだろう。
あぁ、どうしたらいいのだろう。
ただ時が流れるばかりだ。
そして再び夢の中だ。

******

今日はなんだか事務所があわただしい。
午前中はあんなに穏

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雨の日にシトシトと。

雨の日にシトシトと。

今日は日曜日。雨。
そんな日は、ネットで買ったデスクチェアーを組み立てよう。
昨日届いた梱包の封を切る。
でもこういうの、苦手なんだよね。組み立てるの。

昔から組み立てるのは苦手だ。
上手く組み立てられない。
だから好きじゃない。
完成されたものでお願いします。
ついそう思ってしまいます。
でも今日は組み立てます。雨だから。
きっかけなんてそんなもん。
些細なもん。

そんな中、会社から電話が鳴

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足りない言葉と届かない気持ち。

足りない言葉と届かない気持ち。

1月14日、日曜日。晴れ。
この町には「どんと祭」というお祭りがある。
どんと祭。どんとフィスティバル。ドンフェス。
まぁ、簡単に言うと正月飾りを神社で燃やしてもらうお祭りである。

このお祭りが意外と結構混むもので、毎年、臨時駐車場が設けられる。
その少し離れた臨時駐車場に車を止めて、紙袋に入った会社の正月飾りを
ガサガサ音を鳴らして、てくてく歩く。

すれ違う子供連れ、家族連れ、カップル。

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終わりがくるまで。

終わりがくるまで。

もう正月から大変である。

会社が崩壊しそうだ。

おもに人間関係だ。

今更なんだけど、今、非常に最悪な状況である。

新年のご祈祷に行ったとき買ったおみくじは、まずまずだったはずだけど。

結局、積もり積もった感情が、それぞれで爆発した感じだ。

そのそれぞれが、そうだよね、しょうがないようね、まぁねぇ。
という内容なんだけど。

かみ合わないとはこういうことなんだろう。
言葉が足りなくて、伝

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始まりの日。

始まりの日。

今日は1月1日。
昨日の夜に食べた最強のどん兵衛の塩辛いスープの味が、
まだどこか、のどにこびりついているような気がして
なんだか新鮮さにかける朝。
昨日は12月31日。
何かが変わったような、変わらなかったような、そんな1年。
何かを変えようとしていたような、でも変えられなかったような、
そんな感触がない1年。
確かに365日を過ごしたはずだけど、案外記憶には残っていないものだ。

最近、よく仕

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