終わりがくるまで。
もう正月から大変である。
会社が崩壊しそうだ。
おもに人間関係だ。
今更なんだけど、今、非常に最悪な状況である。
新年のご祈祷に行ったとき買ったおみくじは、まずまずだったはずだけど。
結局、積もり積もった感情が、それぞれで爆発した感じだ。
そのそれぞれが、そうだよね、しょうがないようね、まぁねぇ。
という内容なんだけど。
かみ合わないとはこういうことなんだろう。
言葉が足りなくて、伝わり切らなくて、イライラして、ボッカーンだ。
いつも通りに出社したら、もう朝礼が始まっていた。
と同時に怒鳴り声のような声で、朝から盛り上がっている。
「こんな売上でいいのか」、「やる気があるのか」、「誰かがやってくれると思っているのか」、などなど。
とりあえず、遅れてきた手前、端っこの方でなんとなく参加する。
「みんなで協力していきましょうよ!ねっ!」
「ここにいるみんなでやればできるでしょ!!」
「協力できない人はもう、出て行ってください!!!」
くらいのことを朝から声高らかに叫んでいた。
遅れてきてこんなこと思うのもなんだが、
こんなブラック感丸出しで、絶対協力できないよな、と冷静に思う。
いや、ちょっと待てよ。別に遅れてきたわけじゃないし。
普通通りに来たら始まってたんだから。
なんか、なんていうか、とても興ざめてしまった自分がそこにいた。
そう言いたくなる気持ちはわかるけれど、わかるんだけど、
そうだとしても、そうは言っては、そう言っちゃぁおしめいよ。親方。
そんなことはみんなわかってるんだから。
みんな、ここに来たくて来た人たちじゃないんだから。
仕方なくて来た人たちなんだから。
たぶん。
それでも我慢して、我慢して、そして麻痺して、自分殺して、
なんとか生活を必死で維持しようとしてるんだから。
そんなとどめを刺すようなことを言ってはダメだよと思った。
けれど、そう言っている上司が一番もう限界なのだろう。
だからしょうがないんだよね。もう。終わるしかないんだよね。
と、勝手に悟ったようなことをつい思ってしまう。
しょうがないようね、と。
もう、しょうがないよね、しか出てこない。
でも、このままでいいわけがない。
でも、変える力もない。
だからといって上司が言うように押し付けるわけにもいかない。
押し付けても壊れる。
押し付けなくても壊れる。
もう、どっちにしても壊れる未来が決まっているようだ。
もう誰にも止められない。
それでも、そうだったとしても、終わりがくるとわかっていたとしても、
これでいいわけがない。
だってまだ終わってないから。
終わりが来るまで、何ができるか、どう過ごすのか。
それは今からでも考えられること。
この出来事はこれから本心で生きるために起こったこと。
このことを、それぞれがいいきっかけにしないと。
このことは、これから全速力で走るための助走なんだから。
このなんだかよくわからないモヤモヤした気持ちを
本心に向かわせるしかない。
きっと本心が導いてくれるよ。
つらい出来事はみんな、みんな、本心に向かうために起こるんだから。
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