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カナダ・モントリオールで生きる日記「友達はミューラリスト(壁画家)」

ーアラサー女子、カナダ・モントリオールで生きる日記ー
30歳ギリギリで会社を辞め、ワーホリでカナダ・モントリオールへ。フランス語はもちろん、英語もろくに喋れなかった私が、今では一人暮らしをし、友達たちと英語とフランス語で楽しく話せるまでに成長(フランス語はまだ勉強中)。ここではモントリオールでの生活風景と、文化の違い(イケメン外国人のディテール?)など、アラサー女子ならではの目線で気ままに書いていこうと思います。とても個人的な日記のような感じなので、お見苦しい場合もあるかと思いますが、どうぞ優しい眼差しで見守っていただけると幸いです・・・:)

街を彩る最大規模のアート「mural (ミューラル)」

モントリオールを歩けば、どこでも見つかるミューラル!

Mural (ミューラル)という言葉を聞いたことがあるだろうか?ミューラルとは直訳すると「壁画」と言う意味。つまりミューラリストは壁画を描く仕事の人。

ここカナダ・モントリオールはアーティストの街と言われるほど、多くのアーティストが活躍している。特に街中では、たくさんの素敵なミューラル(壁画)を発見することができる。壁画の前で写真を撮ったり、眺めたり、ミューラルはモントリオールの立派な観光スポットだ。

「私、壁に絵を描く仕事をしているの」

これはコスタリカへミューラルの仕事へ遠征したジュリア。

突然だが、私のフランス人の親友「ジュリア」。彼女もそのミューラリストの一人だ。水彩画のアーティストとしてモントリオールに来た彼女は、ミューラルの魅力を知り、今はミューラリストとして活躍している。

最近は壁ではなく、地面のアートの仕事もやっている。

「ミューラリストは、かなりの肉体労働よ!!!」と話すジュリアは、よく「時間あったら遊びに来て〜」と、ミューラルの現場に呼んでくれる。

最初は「邪魔しちゃ悪い…」と思い、ソッと見にいくだけだったが、最近はもっぱらアシスタントのポジションになった(笑)。この日も彼女を手伝うために、仕事場へ。今回は私の家の近所の有名なマーケットの仕事で、壁ではなく地面に絵を描く仕事だ。

マーケットなので、野菜やキノコをモチーフにしたデザイン。

壁とは違い、地面に色を塗ったりスプレーをしなきゃいけないので、腰痛持ちのジュリアは大変そうであった。壁画だけ見ると「きれいだ〜すごいな〜」と写真を撮るくらいだが、その壁画の背景にはアーティストの汗と涙と努力がたくさん隠れている。

私自身も手伝いに参加させてもらって、壁や地面に綺麗にペンキで色を塗る大変さを身をもって痛感した。その大変さを味わってからは、どんなミューラルも10倍くらいすごく見える(笑)。

羽の部分には、捨てられたゴミを再利用している。

さらにミューラルには、そのアーティストのメッセージや文化が込められていることが多い。例えばジュリアがモントリオールのお祭り「ミューラル・フェスティバル」で作ったこのミューラルは、彼女の環境問題へのメッセージが隠れている。

羽部分には、捨ててあったプラスチックや空き缶などのゴミを再利用して、アートの一部として仕上げている。「子供達や通り過ぎる人に、このアートを通して、環境問題について少しでも考えるきっかけになればいい」と教えてくれた。

カナダ以外にも、それこそ日本にも最近よく目にするようになったミューラル。大体ミューラルの近くにはアーティスト名が書かれている場合が多いので、今後もお気に入りのミューラリストの名前をメモして、そのミューラルの背景や意味を調べてみたいと思う。写真を撮る以外にも、もっとミューラルを深く知ることができる。

ミューラルを描くジュリアは、いつも一番輝いている!

そして何より、ミューラリストであるジュリアはいつも、とっても楽しそうに壁画を完成させていく。それはまるでダンスするような(いや、本当に音楽をかけながら踊っている時もあるw)感じ。

自分が一番好きなことを知っていて、それをしっかり仕事にしている。仕事になるまで大変だった道のりも、私は知っているけど、今の彼女は誰よりもキラキラして、美しいなって、心から思う。そしていつも太陽みたいなエネルギーを持つ彼女は、私の憧れである。

好きなことを仕事にする、諦めなければ絶対叶うと、ジュリアは教えてくれた。そんな勇気をくれた彼女に感謝をしながら、熱狂的なファンとして今後も彼女を応援したいと思う。









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