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気になった、あちらのサイエンスニュース【4/16】小さくなって新登場!

俺たちはふんいきで科学をやっている。
コーエー信者の私が気になった、海外のサイエンスニュースをクリップしています。



第6の大量絶滅が迫っているのか。

地球は歴史上、5回の大量絶滅を経験し、それにより少なくとも4分の3の生物が絶滅しました。そして今、私たちは6回目の大量絶滅を迎えているのでしょうか?

ハワイ大学のRobert Cowieによると、1500年以降に絶滅した生物種は、既知の生物種の13%。
全体の75%の種が絶滅するまでは、大量絶滅を宣言することはできないそうで、現在はこの閾値を大きく下回っていることになります。

しかし研究者によっては、1万年以内に75%のしきい値に達すると推定する人もいれば、わずか数世紀で達すると考える人もいるようです。
例えば、カリフォルニア大学のAnthony Bernoskyなどは、通常の絶滅の100倍から1,000倍の速さで、現在種が絶滅していると主張しています。

はたして数万年後の人類は、いまの私たちの時代をどう評価するでしょうか?
栄光へ向かう偉大なる助走か、それとも暗黒へ向けてのチキンレースか。

いや、そもそも私たち自身が絶滅リストの一員でないと、誰が言いきれるというのでしょか。


運動が老化脂質を洗い流す。

人はなぜ老いるのか?
染色体の変化、細胞ストレスなどが原因と言われていますが、いや、もっと簡単になんとかできる原因があるかもしれないよと、 ネイチャー・エイジングの研究者たちが伝えています。

彼らによると、老化プロセスにおいて、ビス(モノアシルグリセロ)リン酸(BMP)と呼ばれる脂質が、重要な役割を果たしている可能性があるようです。

このBMP脂質は、若者の筋肉よりも、高齢者の筋肉で、常に高いレベルで検出されたそうです。
そしてBMP脂質は、1日1時間、しかも短期間しか継続しない運動であっても、劇的に低下することが確認されています。

ただこのBMP脂質が、老化の原因なのか、あるいは結果なのかは、まだ研究の余地があるとのこと。しかし、わずかの運動でも老化への抑止に効果があることの要因を知るうえで、重要な手がかりを与えてくれるはずだ、と研究者たちは考えています。


みんな大好きソーラーセイル。小さくなって新登場!

NASAによる、新しいソーラーセイル・ミッションが迫っています。

ソーラーセイルとは、帆に当たる太陽光(光子)の反射を利用して、スイスイと宇宙空間を進んでいく推進装置で、特にSFファンに大人気。
また実用化されれば、従来型の化学推進ロケットよりも、お手頃価格で宇宙航行を実現できるとあって、大きな期待が寄せられています。

大いに沸いた前回のライトセイル2号が、金属製のブームを使用していたのに対し、今回のACS3号は、炭素繊維強化ポリマー(CFRP)製の軽量なブームを使用し、なんと手のひらサイズまで折りたたむことも可能ということです。

セブンイレブンのお弁当もびっくりの小型化に大成功。
個人的にも、すごく楽しみにしています。


宇宙のラスボス、ダークマター。その正体候補がまた一人登場。

いまや宇宙物理学におけるラスボスと化した、ダークマター。
ダークマターは、宇宙に存在する物質の85%を占めると推定されているにもかかわらず、光と相互作用しないため、我々の目には見えません。

この強大なラスボスの正体を巡って、考察班の間で様々な説が飛び交っていますが、ここにまた一つの正体候補が現れました。

マックス・プランク研究所のValentin Tothと、リスボン大学のAna Fernandez Alexandreは、ビッグバンの直後、138億年以上前に生まれた陽子よりも小さなブラックホールが、ダークマターの正体であるという説をぶち上げたのです。

このブラックホールは、宇宙の最初の数分の一秒のうちに形成されると言われる、「原始ブラックホール」と呼ばれるものです。

原始ブラックホールはあまりに小さいため、ホーキング放射によって蒸発すると言われていますが、Valentin Tothによると、なんやかんやあって蒸発プロセスが破綻し、半安定状態になっていると言うのです。

いまやワンピースの正体並みに百家争鳴のダークマター。これからも楽しませてくれそうです。


注意:ふんいきで書いてます。


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