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気になった、あちらのサイエンスニュース【4/12】植物はコミュ障じゃない。

俺たちはふんいきで科学をやっている。
光栄信者の私が気になった、海外のサイエンスニュースをクリップしています。



花はコミュ障じゃない。
ミツバチの電気信号をキャッチして、仲間で共有しているかも。

通常、ミツバチは飛翔している時にプラスの電荷を帯びていて、花はマイナスの電荷を帯びていると言われます。

そして、ミツバチがブンブンと花に近づいて来ると、花はその電気信号をキャッチして、急いで蜜を出す。ミツバチが離れていくと、蜜の量を節約してお休みする。
しかもこのミツバチさんの来店情報を、近くの植物間で電界を通じて共有しているという研究結果をブリストル大学のDaniel Robertが発表しました。

一方で、発信してる信号のボルト弱すぎじゃね、と指摘する声もあり、まだ確かなことは言えません。
しかし、植物同士でなんらかのコミュニケーションが行われてるんじゃないの? という、長年ささやかれていた噂を証明するものになるかも、という期待がもたれます。

植物の世界ですらコミュニケーション能力重視。世知辛い世の中です。


ヒト胚研究に忍び寄る危機。
不妊治療の未来にも暗雲か。

アメリカでは中絶に関する議論がスパークしています。
どこからがヒトなのか、を定義するのはなかなか難しく、例えばヒト胚の研究は、アメリカでもかなり厳しく制限されています。

一方で体外受精には寛容的な空気のようですが、ヒト胚の研究なくして、不妊治療や体外受精の精度も上がりません。昨今の勢いから、ヒト胚研究にさらなる制限がかかるのでは、と研究者は危惧しています。


気候変動で地球の自転が遅くなって、負のうるう秒が爆誕。

地球の自転と原子時計のズレを調整する、うるう秒。
2035年には廃止することが決定していますが、次のうるう秒が、負のうるう秒になるかもしれない。どないすんねん、というお話。

その原因はどうやら気候変動で、氷が溶けて赤道に移動しちゃったので、地球がちょっと扁平になってしまって、自転が遅くなったから。

困ったことに、既存のコンピュータコードには、負のうるう秒を考慮したものになっていないらしく、あんたらどうするつもりなん? と、US National Institute of Standards and TechnologyのElizabeth Donleyさんは言っています。


銀河の潮汐ロックフェスティバル。

地球はクルクルと回りながら、太陽の周りをクルクル回っています。
一方で月は、いつも片側だけ地球に向けて回っています。

この月と地球みたいな状態のことを、潮汐ロック言います。自転周期と公転周期がバッチリになってる状態ですね。
このロックが太陽系外の惑星でも開催されていると、天文学者はにらんでいたわけですが、どうやら赤色矮星LHS 3844がその証拠となりそうだ、とマギル大学のNicholas Cowanは言っています。

また、居住可能な温暖な気候だと考えられている、天の川銀河の惑星のほとんどで潮汐ロックフェスティバルが開催されているのではないか、とCowanさんは推測しています。

昼も夜もないのでは、そんなとこには住めそうにないですね。


実験室で培養された脳組織に関する倫理

あちらではなく、こちらのニュースですが、広島大学が、脳オルガノイド研究における倫理的課題を整理した論文を発表しました。

脳オルガノイドとは、なんやかんやして、脳の一部を三次元組織で再現するもので、脳研究や治療法開発に大きな役割を担うとされています。

ただ倫理的には、オフサイドラインぎりぎりを攻めるフィリポ・インザーギみたいなもので、広島大学が先手をうって、複雑な倫理的課題を整理したということです。

何の役にも立ちませんが、私の個人的なスタンスは、ユーやっちゃいなよ、です。


ニューラルネットワークの、なんだか知らんが動いてるからヨシ!を改善したい。

AIのニューラルネットワークは、内部メカニズムがあまりよく分かってなくて、なんだか知らんが動いてるからヨシ、という状態でした。

カリフォルニア大学の研究チームは、X線のような光(私の予想はゲッター線)を使って、ニューラルネットワークが「特徴」をどのように学習するかを観察する試みを行いました。

彼らは、データの関連パターンをどのように抽出し、予測に活用しているかを数学的に説明する公式を見出すことに成功。
これにより、AIの透明性と信頼性を向上させることができるとしています。

しかしAIの現場も結構、いい加減なものである。


さよなら、ピーター・ヒッグス。

物理学界のスーパースター、ピーター・ヒッグスがエジンバラの自宅で亡くなりました。94歳。

1964年、静かに始まる「場の量子論」。
そして2012年、ハドロン衝突型加速器が、陽子の衝突から放たれる10億分の1秒の輝きを捉え、人類の宇宙への理解は大きく羽ばたきました。

私たちに宇宙を教えてくれたヒッグスおじさん、さようなら。


注意:ふんいきで書いてます。


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