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【ちびまあ】ピリオド
集団検診が苦手だった。
最寄りの担当医が定期的に小学校を訪問するのだが、..正直よく覚えていない。人は真の恐怖を体感したり忌まわしい体験は記憶から消去されるというが、まさにそれである。
何故ここまで臆病なのだろうか・・
ご先祖様の誰かが医療ミスで命を落としたかそれに準ずる何かがあったようにしか思えないのだ。その因縁が潜在的にDNAとして受け継がれているに違いない。
バカバカしい?決して大袈裟で
【ちびまあ】地理に疎いおばあの空襲エピソード
おばあは、戦時中疎開先の今治で空襲の被害に遭った。
おばあは、聡明で気高い人だった。
上官に名前を間違われても返事せず
それに加えて
警報が鳴り響く中でも茂みで用を足して
緊急避難するような肝が据わった人。
彼女にも弱点は多々あった
例えば四国の人間なのに愛媛香川しか答えられないという地理の疎さ
(しかも徳島高知へ遊びに行ったことあるのにかかわらず、だ)
ところが晩年、疎開先の今治から実家
【ちびまあ】南国のイメージまちがってる?
#ちびまあ 最寄りのファミレスを通りがかっていると、小和田が複数の女の子と戯れていた。
そういえばあいつんちの本棚には、この漫画があったな。
まるで南国でのどかに美女をはべらかしているかのようだったが、無表情なのは変わらないな。
なあ?パプ和田(小和田のあだ名)
【ちびまあ】スイカバー事件
いつかの春休み。まだ夜は寒いが梅が咲き、
その日はポカポカ。そんな春の空気に誘われウトウトしていたところ、
玄関の方でおばあが騒々しい。
モゴモゴとしたダミ声だが若々しくもある。どうやら来客と揉めている。
『うっさい!』
この一喝に反応したのか、
ドタバタ物音がより激しくなる。
その物音以上の足音で廊下を歩く俺。
玄関に到着する頃そこには静寂しかない。
一目散に逃げだしたようだ。
『なんだ
【ちびまあ】みあげてごらん
『この問題は、じゃあ あっくん』
このように先生から答えを促されると
窮したあっくんは
ぽか~んとした表情から高確率で天井を見上げる癖があった。
そんなあっくんを見ながら俺の脳内では
あの名曲が浮かぶ
『み〜あげてごらん〜〜♪』
とはいえそこは子供だ
毎回毎回そのパターンはもう退屈だ。
かくして俺の脳内ではこのように変わった
『み〜あきたごめん〜〜♪』
【ちびまあ】おじいのいきなはからい
『庭くらいなんとかせぇや』
何度説教とも批判とも取れない
悲痛を浴びせてきたことか
おじいに、、、
うちの祖父は
造園業を営んでいた
名を、誠石という
石は、漱石から一字拝借したとの事
ーーー文豪と造園ーーー
ものづくりという点では共通しているのだが自宅の庭も剪定しない
石のように動かないその姿勢は
蝶よ花よのように可愛がられた
ぼっちゃんの強い意志を感じる
しかし
この粋なはからいは
【ちびまあ】あんときの顔
やっくんという将棋に詳しい男の子が居た。
そんな彼に教えを請う為、自宅へ案内した。
将棋といえば?上手い人ほどポーカーフェイスで冷静沈着なイメージがあるのだが、
このやっくん、喜怒哀楽激しく気難しい。
同じ型のうちのおばあとの衝突だけが心配で、対面が懸念材料でもあった。
その不安は的中。
おばあがやっくんに差し入れたカルピス
一口飲んでしかめっ面のやっくん
『うわっ!甘ー!!』
射るような