【七十二候】芹乃栄‥せりすなわちさかう
『芹乃栄‥せりすなわちさかう』
1月6日から9日頃
二十四節気では「小寒」に入り、一年で最も寒さが厳しい時期となりました。
小寒に入る日を寒の入りといいます。
【現代語訳】
冬至より少しずつ陽が伸びて寒さに逆らおうとするから、ますます冷える。
流れに逆らってもその先の道は険しく
置かれた運命を逆らうことなく受け止めて
生きなさい‥。
そんな意味すら感じ取れるのですが
それでも、あたたかな光はそんな逆境の中にも
諦めることなく少しずつ少しずつ‥
春を連れてきてくれるのです。
置かれた人生を導かれるままに
進むのもよし‥
流れに迷い戸惑いながらも、必死で逆風の中を
進むのもよし‥
きっと、どちらが正しいかなんて
過ぎてみなければ分からなくて‥。
過ぎてみたところでその答えは見えないのかも
しれない。
どんなに多くの本を読んでも
自分にとっての正しい生き方の答えなど
どこにも存在していなくて
ひとりひとり違うからこそ尊い。
手探りの中、迷いながら進んでいくからこそ意味を持つのかもしれませんね。
お正月休みは、毎日様々な予定に追われ
そしてマラソン直後に風邪をひいてしまったこともあり‥『書く』ということから2、3日ほど離れていました。
これからやりたいこと。やるべきこと‥。
浮かんでは消え‥浮かんでは消え‥
とりとめもなくて。
毎年この時期、お正月の空気に飲まれ
上手く新しい波に乗れないまま
一日一日‥過ぎていき、あっという間に2月になってしまうのですが
どうやら今年も、そうなってしまいそうです。
『終わること』と『始まること』
どちらに比重を置くでもなく、ありのままに受け止められたら、もう少し気持ちが楽になるのかなと思ったりしますが
私にはその境目が一番難しくどちらにも気持ちを持っていかれてしまうようです。
季節の変わり目や物事の終わり、節目など
必死で前へ前へと進めてきた『歩』を緩め
止まること、切り替えること。
きっと大切なことなのだけれど
私の場合は一度足を止めると次の一歩が重くなり踏み出せなくなってしまう。
非日常が苦手で変化に上手く対応できず‥
そのくせ、変化を強く求める「自分」と「自分」の葛藤がいつもいつも心の中でざわざわと蠢いて‥。
しかしきっと、そのざわめきさえもまた必要なことで、そこから感じ取れるものもあり
今こうして文章となっている‥。
いつもより少しだけ長いお休みは
体調が思わしくない中にも、そんな自分と向き合う良い時間となりました。
貴方に差し上げる為に春の野に出て若菜を摘んでいると、わたしの袖に雪が降りかかっておりました。
私の一番好きな百人一首15番歌です。
清らかで美しい描写。
ピンと空気の冷たい空気の中で
ハラハラと舞い降りてくる春の雪。
若菜を摘む手は、指先はどんなに冷たかったのでしょう。
春の七草であるセリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ‥。
小学生の頃に指を折りながら覚えた名前。
毎年1月7日。一年の最初の節句である
人日(じんじつ)の節句に七草粥を食べるという風習は、江戸時代の頃から始まったと言われており、早春の頃にいち早く芽吹くことから、邪気を払うといわれ
1年の無病息災を祈るようになったようです。
七草のひとつひとつに意味があり
そしてひとつひとつに様々な栄養素が含まれており、疲労回復効果やデトックス効果、美肌効果なども。
年末年始にはどうしても普段と違う食生活や睡眠のリズムになり、体調を崩してしまった方もおられるかもしれませんね。
あなたの心に‥身体に‥
優しいものを‥。
寒い日が続きますが
お身体御自愛くださいね。
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