天才肌のサッカー少年ボリスと、彼の活躍を見守り、インスピレーションの源であり続けるアレクセイとの、十数年間にわたる独特の友情関係を、社会主義体制崩壊後の激動する社会情勢とシンクロ…
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2024年7月の記事一覧
📖【小説】『クルイロ~翼~』 ⑩ (2007年刊行の絶版本をnote限定公開!!)
【内容紹介】
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◆ 第三章 「双頭の鷲」 後半 (本文 P. 119 ~)
身近な圧力に抗いながら自身の道を切り開き、ロシア代表メンバーに名を挙げられるまでになったボリスは、予定通りワールドカップ初出場を果たしたのだが、そこでちょっとしたトラブルを起こしてしまった。原因は、サッカーに対する考え方が、代表監督のそれとは逆行していたことにあった。
昔ながらの