介護の学び#3【信頼への第一歩】
介護業界での20年近くの経験をもとに、学んだことについて投稿していきたいと思います。
今回のテーマは【信頼への第一歩】です。
突然ですが、皆さんはどのような人であれば信頼できますか?
時間を守る
約束を守る
嘘をつかない
言うことが一貫している
失敗をしない
手を抜かない
常に成功している
ここで挙げたすべての内容について、一定の賛同をいただけるのではないかと思います。
これらの要素のどれが欠けても信頼できないという人もいれば、どれかが欠けていたとしてもこの要素(自分にとってこだわる)があればいい…
もしくは、飛びぬけたものはなくともそれなりにバランス良く要素があればいいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
信頼できる人の特徴や行動は人により様々ですよね。
実のところ、上記でご紹介した行動は一般的に言われている【信頼】を得るために必要とされているものを抜粋しました(※もちろん上記だけが正解ではありませんが…)
私は20年近くの介護現場の仕事を通して【信頼を持たれる第一歩】について、自分なりの答えに出会えたような気がします。
それは【聴く】ということです。
信頼を寄せてもらうためには、確かに上記で挙げた行動が必要です。
それも単発的ではなく信頼が得られるまで、その行動をとり続けて継続的に示し続けることが大切になります。
しかし、そもそもの出発点は”相手が何を大事にしているのかを聴く”ことなんです。
先ほどお伝えした通り、信頼が持てる行動というのは人によって微妙に異なるものです。
大きく異なるとまでは言いませんが、やはり微妙に違います。
そのため、相手が大事にしていることを知るために、まずは相手の話し・思いを聴かなければならないんです。
だからこそ【信頼】に繋げる第一歩は聴くということになるわけです。
介護の仕事をしていると、自分は良かれと思ってしたことが実は利用者様にとっては嫌なことであったり、利用者様の思いに配慮できていない行動だったということがよくあります。
以前、衣類が汚れてしまっている利用者様に着替えを促した時のことです。
私は汚れてしまった服を着ているのは本意ではないだろうと思い「新しい服に着替えませんか」という声かけをしました。
その方はひどく怪訝な表情で私を見て、着替えることを断られました。
その場に居合わせた、その利用者様を担当する職員が来て、何やら耳元でささやきながら着替えについて提案しました。
すると、私の時とはうってかわって、すんなりと着替えに応じられました。
利用者様の表情は穏やかで「ありがとう」と返していました。
後からその職員に話を聞くと…
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〇〇様は思い出のあるあの服が気に入っているんです。
私は担当なのでいつも衣替えの時に〇〇様の衣類に対しての話を聞かせてもらっていて…〇〇様はお若い時からファッションを大事にされていると仰っていました。
お持ちになられている衣類の中でも、あの衣類は特別気に入ってらっしゃるんです。
だから「今日はお洗濯の日なので、その大切なお洋服を一度綺麗にさせていただけませんんか」と声を掛けたんです。
それに私は担当ですから、もしかすると私を良く思ってくださっているのかもしれません。
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信頼を築くのは簡単なことではありませんが、普段から相手の話を聴き、大切にしているものや思いを一緒に尊重する姿勢を持つこと、これを積み重ねることで信頼に繋がります。
まずは第一歩として【聴く】ことが重要であることそれが信頼に繋がることを、介護の仕事を通じて学びました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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