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人類みなスーパーマン説
「人間って、自分のことをきっとスーパーマンかのように思ってるんだと思うの。」
この台詞を聞いて、心躍ったのはきっとあの場ではわたしだけだと思う。
簡単に言えば人生の先輩とでもいうのだろうか。彼曰く、無駄に生き延びてしまって困っているらしいが、まだ四半世紀弱しか生きていないわたしにしてみればその3倍の年齢で現役な時点で人生幸せだと思うが。
私は自身がまだ大病をしたこともなければ、幸運にもとてつ
名も無き世界のエンドロール
映画化決定と聞き、公開よりも一足先に読了。
2021年1冊目がこれでよかった。
随所に鏤められた"断片"が全て伏線となり、
(※作品中に「断片(1)」のような章がある)
サボテンとミルクを愛した孤独な"掃除屋"の主人公と、藁にも縋る思いで呼び鈴を鳴らし、ドアの前で震えるショートカットの少女が出てくる映画になぞられた、前半2/3は最早フェイクとも言えるほどに壮大なプロ
『いま、会いにゆきます』
何度も何度も見た大好きな映画。
何年経っても褪せない美しさ。
私が6月生まれだからか、一番好きな色は紫陽花の色だし、傘が雨に当たる音も好き。遠足の前日、小学校の教室に吊ってるてるてる坊主を逆向きに全部変えたことも何度もあるし、何より雨上がりの雲の切れ目ほど綺麗な太陽は私は知らない。
内容もわかってるし今回は泣かなかったけれど、澪の聡明さ、巧の愛おしさは必ずこの2人じゃなくては出来なかった。
すべて真夜中の恋人たち
上記タイトルの本。川上未映子さんの小説を読んだ。
この世界に出会ったのは18歳の夏。今から遡ること4年前の高校3年生の雨の日だ。
受験生だった当時の私は、予備校の帰り道にふと立ち寄った書店でこの本に出会った。
川上未映子氏の表現は文学的で私はとっても好きなのだ、が、この本は抽象的な表現で形容しつつも、雰囲気で全てを伝えてしまう。
真夜中は、なぜこんなにもきれいなんだろうと思う。
それ
サボテンとミルクとショートカット
こんなに悲しくて美しい作品を何で今まで観なかったのだろうと後悔した。
見終わった後、なかなか現実に戻れない。エンドロールのあの曲が余計にそうさせる。
複雑な愛の形を描いた作品「LEON」。
不朽の名作だからこそ見ていなかったシリーズ。わたしの映画の履歴ははだいたいいつもそう。
filmarksで次に見る映画を探し、目についたのはあの見慣れたポスター。
孤独な“掃除屋”のレオンと隣人マチルダ
眠れない夜に出かけて
悲しみは消えるというなら
喜びだってそういうものだろう
教わらなかった歩き方で注意深く進む
大好きなBUMP OF CHICKENのHAPPYという曲の歌詞だ。
終わらせる勇気があるなら
続きを選ぶ恐怖にも勝てる
無くしたあとに残された
愛しい空っぽを抱きしめて
借り物の力で構わない
そこに確かな鼓動があるなら
あの声で歌われるからだろうか?あの才能が紡いだ言葉だと思うからだろうか?
や
憧れのロックスターがわたしに与えたのはガラスの靴ではなくて
いくら夢が儚いものだと言われても、夥しい数のものがデータ化したこの世界を生きるには、見えない何かを私たちが追いかけるしか無いらしい。
午前2時に望遠鏡を担いで行ったって、それでも見えないくらいのものだってこの世界にはあると歌った人もいる。
ただ今わたしの肉眼で、形として見えているものだけは、どうかいつまでも失われることのありませんように。
移り変わる季節や、幻の学生時代