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消極的ビューティフル・ドリーマー

なんでこうなったのだっけ?俺は車を飛び出して初老の女に抱きついている。女性をおばさんなんて呼ぶのはちょっと失礼だけれど、俺は俗に言うおばさんの妙に小柄で柔らかい触り心地が好きだ。たるんとハリの無い脆そうな柔らかさ、ちょっと猫のお腹みたいな、液体みたいな肉。おばさんをペットとして飼うの、案外ありなんじゃないかなあ。それとも俺が知らないだけで既におばさんをペットとして飼う文化は確立しているのだろうか。調べたい。スマホ、スマホは? その瞬間何かががたりと外れる感覚がして、唐突に俺

    • にっき 異邦人感想 1:3

      パソコンのモニタが終末期に差し掛かったので夕焼けみたいな背景で虹色の文字がダンスダンスしている。角度を調整するとマシになる。免許を取っていないのでやったことないけど車の運転席側についているバックミラーの角度を調整する時みたいだと思う。自分では理解できない高度な仕組みで稼働しているのに一番肝心な要素は手動で操作させられるのが嫌で、早く庶民のライフラインはAIが管理する未来なれ!と思う。 最近人のnoteを読んだら段落ごとに文章が分けてあって読みやすく、そういえば小学校の頃作文

      • 恋のツイート

        登場人物紹介 俺:この物語の一人称視点。うつ病で引きこもっている。オタク。 幼馴染:俺が恋している人物。同時に1番の親友でもある。数年前の8月に自殺。 あらすじ 同性の幼馴染に恋愛感情を抱いてしまった俺はその恋愛感情を悟られて友情が終了するのを恐れまくり、早くこの感情が消えてくれますようにと祈り続けている一方でメンヘラ化し奇行を繰り返していた。そんなある日お前とは絶縁するとの旨を幼馴染に告げられ、さらにその2ヶ月後に幼馴染が自殺してしまう。俺は死んだ幼馴染のことを忘れて

        • 笑顔

          学校に行かなきゃ、遅刻してしまう。留年ではなくてもっと漠然とした恐怖のイメージが通学にはある。俺はもうあれに追いつかれてしまっているので毎朝体を縦にすること、両足で立って歩くこと、バスに乗ってその先へ向かうことに膨大な上昇負荷を覚えていて、それが強迫観念になっている。死にたいと思って目を覚ますと俺は学校を中退した無職なので恐怖から逃れたことへの泥のような安堵と帰属する先も夢も失ったことへのべったりとした恐怖がちょうど半々になった感情で泣き笑いみたいな不思議な気持ちになる。これ

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          自動筆記

          どっどっどっどっどうすればいいのでしょうか…?動悸が早すぎて戻らない時、家族と性交をする夢を見た時。後から見れば日常の一部なのに当事者は喚き散らしている。苦しんで胃酸を口から垂らして嗚咽と嘔吐の中間にいる。かわいそう。 ギターを弾く選択肢が全然なかった。 殴られたい殴られたい… チューニングに成功。わかりました。コミティアに参加しました。あとは気分が良くて最近は転生ものの小説を書いている。魔法少女育成計画(まほいく)の影響で魔法少女が死にまくる小説も書いている。いつか文

          季節

          自動筆記 冬冬冬冬わんわんわん!!地獄の門は潜ってから気がついた。鬱病が自殺する季節になりました。みんなは元気なのか、もう死んでるのか、まじでどうでもいいという気持ちで非常に楽。音楽はハイスイノナサの平熱の街を流しています。次はaphex Twinかメトロミューにする予定。ハイスイノナサは高校の終わりの冬にいっぱい聴いていたので車窓や地面や部屋の光景が浮かぶ。味はニッカウォッカの水道水割りだった。おいしくね〜けどぼんやりしてれば水なので別にいい。水はおいしい。がぶがぶ。冷た

          10/27/2023の海

          友達と海に行きました。 俺は1時間遅刻して15時丁度に駅に着いた。海は駅から割と遠くて、途中で天国の門みたいな建造物を通り過ぎた。大きな観覧車、花畑、からあげみたいな犬、でかい犬、子供、全員なんというか社会の規範の中で完結してる風景みたいだった。おれの地元の海にいっぱい居る人の飯を攫うトンビの類いが全然いなくて、街で見るより大きなカラスとカモメを1羽見た。海に迫り出している出島みたいな場所へ向かいながら看板に書かれたなぎさバーベーキューという文字を読んで物語シリーズ最新作、

          10/27/2023の海

          秋です

          自動筆記 お久しぶりにこういうことをやる。秋です。俺が好きなスモーキーで重めの香水が似合う季節になった。相変わらず憂鬱で申し訳なさがある。何に?って感じだけど世界とか道徳って基本元気で健やかで幸福であることを目標にしている感じがあってなんか小学校とか、病院の待合室とか、図書館とかそういう道徳の気配が強い場所に近づくと申し訳なくなる。インターネットはみんな薬を飲んだり手首を切ったりしててうざったいと思う。居場所がない。最近は部屋をよく片付けるようになって俺は生まれてからいまま

          綺麗な文章を書きたくない

          完全に夏になって調子も完全におかしくなってしまった。夏って嫌な思い出が多すぎる。夏といえばパニックすぎて思考を放棄して発狂して恐怖を発散させたいのにそれが許されなくて必死に思考を御そうと冷や汗をダラダラ流して焦点が合わない景色を観ているふりをしている光景が思い浮かぶ。あとなんか絶望しすぎて崩れた体勢をどうにか立て直そうとしているとか、失望を別の思考で塗りつぶそうとしているだとか、ふらふら揺れている体とか、ぽかりと空いた口の奥につづいている無限の暗闇だとかもある。そもそも暑いの

          綺麗な文章を書きたくない

          花畑に行きたい

          寝ているのかと思ったら、死んでた。そういう心配の仕方をされたくてまだ愛されてるなと思いたくて母と喧嘩した後の俺は部屋の端っこで死体の演技を頑張っていたけど心臓は止められなくて横隔膜は微かな上下をし続ける。悲しくなって起き上がったので寝てるのかと思ったら、寝てたになった。自室が無いからずっと演技をしている。トイレと布団の中で化け物に戻る。生まれた瞬間は人間の形をしていて良かった。捨てられる覚悟はできているけれど捨てられたくないと思う。ヘンゼルとグレーテルを教科書にして車に乗せら

          花畑に行きたい

          年末

          2018年くらいから数えてないけどまた年が進むらしい。クリスマスっていいね。心象風景に暗い森がある。雪が降っているけどここは針葉樹ばかりだから俺の体はいつまで経っても雪に埋まらない。俺は雪の上に天使を作ろうと大の字になって倒れたまま何のやる気も無くなってずっと灰色の空を眺めている。視界の端が藍色を帯びているけれどちゃんと手紙を書いておいたから怖く無い。俺はすごく冷たくて気持ちが良くて雪を溶かさなくてもいいくらい優しい。雪はどこまでも広がっていて暖かい。眠剤を飲んでいないのにす

          異端の鳥メモ

          友達が昨日家に遊びに来たので一緒に異端の鳥見た。主人公が序盤以降失語症になる感じなので台詞がほとんどなくてBGMもエンドロールにしか出てこないから環境音がかなり気持ちいいです。爆音の猫の交尾鳴きがBGMの役割を果たしてるシーンとかもある。←これすごかった。短編のストーリーが1編20分弱くらいのテンポでサクサク進んでいくので3時間でもアニメ1クール一気見するくらいの感じで見れた。章のタイトルが主人公の少年に関わる(主に大人で虐待や搾取などを行う)人の名前が付けられててオシャレだ

          異端の鳥メモ

          自動筆記

          水の中に居るようで俺はなぜか水中で呼吸ができている。息を大きく吸い込むと肺が冷たい水で満たされて気持ちよくて、でも肋骨が少しキリと痛む。水は少しずつ粘度を増すようで泥みたいだ。俺がスローモーションを繰り返しているのか。変だなあと昔はもっと水よりも軽いものを吸っていたように感じるのは俺の記憶に存在する過去が全て夢だからだ。そう思わんとやっていけんよねと俺たちは眠剤の健忘のせいでなくてもしかしたら故意に夢と現実を希釈したのかもねという話を酒の席でした記憶があるけどこれも夢だった。

          自動筆記

          俺は死んだはずなのに学校に登校していた。午前10時の駅のホームのベンチで乗る気が起こらなかった快速やその向こうの2番線ホームの各駅停車を眺めているばかりでバス通学はしたことが無かったはずで、奇妙な夢だなと思っている。俺は仲良くしてくれる同級生同士の塊の中に迎え入れられていて、俺は集団で帰り道を歩いている時に声をうまく聞き取れる距離を保てなくて会話から外れて行くのを恐れている。言葉を慎重ぎみに選んでアウトラインを探っている。そういった感覚がすごく久しぶりに感じるのは俺が既に死ん

          自動筆記

          ずっと雨です。空気が冷たいね。空は曇りの割に照度があるので水が透明感を増して見える。水たまりなんか綺麗です。俺の家の風呂は入居した時から照明がイカれてて暗いので水が濁り果てて感じる。湯船の水面越しに見る俺の皮膚は灰色がかっていてそれは皮膚の表面に付着した細かい泡が周囲を反射しているから。触れた部分からシュワシュワと細かい泡が浮き上がる。俺は夜のプールに居る。水底で体育座りをして水面越しのぐちゃぐちゃになった月を見上げている。月が正円に戻らないように口から泡をごぼごぼと吐いてい

          4/2/2022

          久しぶりに日記を書く。今日は4月の2日で数日前あたりはずっと泣きながら眠っていたのでようやく精神のバランスを掴めてきて嬉しい。zaraに行って服を見てよく言われるzaraって値段の割に裁縫が雑だなを始めて認識した。最近は小さいシティバッグみたいなやつがほしくてそういうのは大体zaraが安くてかわいいのだが前にレディディオールそっくりの鞄売ってるの見たので鞄と靴は買わない方が無難な気がした。50%オフの2500円の鞄の縫い目の歪みとか、断面のコバとか店頭で誰かが触ってついた薄い