秋です
自動筆記
お久しぶりにこういうことをやる。秋です。俺が好きなスモーキーで重めの香水が似合う季節になった。相変わらず憂鬱で申し訳なさがある。何に?って感じだけど世界とか道徳って基本元気で健やかで幸福であることを目標にしている感じがあってなんか小学校とか、病院の待合室とか、図書館とかそういう道徳の気配が強い場所に近づくと申し訳なくなる。インターネットはみんな薬を飲んだり手首を切ったりしててうざったいと思う。居場所がない。最近は部屋をよく片付けるようになって俺は生まれてからいままで片付けるのがかなり下手だったので新鮮な感じがする。なんというか部屋が片付いてると自分の輪郭がよく見えるような感じがする。この感覚をどう説明したらいいものか難しいけれど俺の人生が散らかって床が見えない空間が自分を中心に広がっているのがデフォだったので物事が雑然としすぎていて全ての主張が飽和の末に失われているというか、着替えなきゃなとか袋を開けるためにハサミが欲しいなと思って初めて服やハサミが主張を始める。それ以外の時は風景になっている。部屋が片付くと物事の役割とか導線がかなり可視化されて感じて別に必要無い時でも常に服置き場がここは服を収納する場所ですよと、お道具箱がここはハサミとかを収納する場所ですよと主張しているように感じる。ぐちゃぐちゃな環境にシームレスに溶け合っていたはずの肉体が俺は服を収納する場所でもハサミをしまう場所でも無いので隔絶されて区分されて自分の輪郭がよく見えるようになる。この感覚は割と気持ち悪いのだが非現実感があって現実逃避に向いているので暇になったらお片付けをするようになった。寄せては返す波のように部屋が無秩序と秩序を繰り返している。最近なんか周囲の人間がどんどん人生の実績をアンロックしてトロフィーを獲得してて俺たちは同じ学校に通う女子高生だったけど近いうちに生きてる世界が違いすぎて噛み合うところが一つも無くなって完全に言葉が通じなくなって疎遠になるんだろうかと思って悲しくなっている。みんな俺の知らないことをしている。実年齢に対して経験値が幼すぎる人間を笑うインターネットのノリに出くわすたびにたすけてーと思っていて最近はもうまともに人生の経験を積むことは無理なのでワインの種類にこだわってみるとか一人で温泉巡りするとか紅茶の茶葉を揃えてみるとか周囲が触ってないベクトルの実績をアンロックしまくってあえて感を出して見て、虚しくなってやめてずっと寝ている。寝過ぎてて体が弱体化し続けてるので立ち上がると目見えなくなったり気絶したりするし1時間作業すると耐え難い眠気で数時間眠る(火葬砲)し、早く死にたいなと、終わりたいなとずっと思っていて俺の感覚だともうエンドロールが流れるタイミングなのに全然意味の無いシーンがダラダラ続いててあれ?どうした?みたいな気持ち悪さがある。成人するまでの人生がテンポ良すぎてアクション映画みたいだったのに急にジャンル変わった感じあるし。人生って映画とかゲームじゃ無いから全然こういうことが起こるんだとようやく気づいた。現実の現実感をようやく獲得できた。5歳の頃は人生は別の次元の俺が高い対価を払って買ったゲームかなんかだと思っていたので随分成長した。こらから冬が来て俺はもっと壊れるけど春は気づく前に終わってしまう。止まらないで進む季節にもう戻れない(氷水色/nakano4)なんだと思った。早く風化したいし誰の記憶にも残りたく無い。誰にも惜しまれたくない。春に雪が溶けるみたいに俺が消えてゆくのが当たり前で、その先に芽吹くものがたくさんあって、俺だけに見えるエンドロールをなんかあらすじよくわかんなかったけどいい映画だったなと思いながら映画館のふかふかの椅子に座って眺めていたい。ようやく夢から覚めて俺は映画館を出て少し新鮮に感じる俺が居るべき世界で歩いているから、ここは冷房が効きすぎてて早く出たいなと焦っている。そんな感じが最近あります。
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