10/27/2023の海

友達と海に行きました。

俺は1時間遅刻して15時丁度に駅に着いた。海は駅から割と遠くて、途中で天国の門みたいな建造物を通り過ぎた。大きな観覧車、花畑、からあげみたいな犬、でかい犬、子供、全員なんというか社会の規範の中で完結してる風景みたいだった。おれの地元の海にいっぱい居る人の飯を攫うトンビの類いが全然いなくて、街で見るより大きなカラスとカモメを1羽見た。海に迫り出している出島みたいな場所へ向かいながら看板に書かれたなぎさバーベーキューという文字を読んで物語シリーズ最新作、と呼んだらバーベーキューの怪異が出てくるのですかと言われたので肉を買ってきますと言って買い忘れてくる怪異が出ますと答えた。

出島は砂浜が全くなく、海と陸の設置面はコンクリで固められていてシームレスではなかった。俺たちは隅っこの低木の影に座り(喫煙を咎めらないよう)友達が縄跳びをするのを眺めたり、今回初めて会う友達の彼氏さんがスイカゲームのパチモンで遊んでいるのを眺めながらサンドイッチを食べた。スイカゲームのシステムを初めて見た。草原は土壌が割と元気がなくカサカサで死んで乾いた草の累積があったので寝っ転がっていいタイプの地面で、寝転がると視界が一面空でなんだか怖かった。落ちる、という感覚があった。こういう時おれは死体の気持ちになって遊ぶ(感性が浅いのでこれ以上面白いことを咄嗟に思い出せない)。でも楽しいのでおすすめです。斜陽を直視しないようにしながらしばし空を眺め、5時になって出島が閉園になったので人が少ない海辺に移動することにした。橋の上から見る夕焼けが綺麗だったのでカメラを向けたらそこディズニーランドがあるので直視しない方がいいですと言われた。高校生のカップルが視界に入った時も似たような会話があったのでレイプ、と答えた。サイテーと返事があった。


さんかく
斜陽 まぶしい

ここは砂浜がないらしくススキ群の向こうに岩があり、岩の果てに波があったので俺たちは俺たちはオナモミまみれになりながら海のスレスレに近づいた。牡蠣の殻がありすぎる。波が綺麗すぎて照明がピンクすぎる屋形船が通っていた。岩場を歩く友達のヒールを危なっかしくて絵になると思いながら何度か撮った。途中で鴨、鴨の頭蓋骨みたいな骨、でかい魚の脊髄、でかい魚の骨、海に落ちた軍手、でかすぎるうんこみたいな流木、すべすべしてるデカすぎる流木を見つけて頭蓋骨っぽい骨は俺がたまたま持ってた何の役にも立たない予定だった透明なケースにピッタリと収まってかなり嬉しかった。途中の水路を飛び越えて意味の無いリスクを負うやつをメンバー4人中2名がやっていた。フナムシ初めて見た。挙動がゴキブリだった。

ススキ
牡蠣の死がたくさん
夕陽


乾き魚

海は続いていたけどフェンスで立ち入りが禁じられていて、何かを密猟してるっぽい人が遠くに、見張り役っぽい人がフェンスの向こう側にいた。俺たちは森林と海の中間にあった木の下に座ってワインを飲み飲みした。コンビニのワイン一本の平均価格は700円くらいなのだが謎に1100円くらいのを買ったのでうまかった。暗すぎて海は黒い平坦になった。友達がワンカップ大関を一瞬で飲み干したので久しぶりに泥酔の気配を見せていて漫談くらい饒舌になっていたけど俺は今日はゲロ吐きそうな日だったのでめちゃめちゃしっぽり飲んだ。各々が偶然親の話になった時全員歪んだエピソードしか出てこなくて、その流れでまるまるちゃんの親って教育完全に失敗してるのに、なんたらかんたら(続きを失念)の教育完全に失敗してるのに、と断定した前提で話が進んでオッ!サイコーすぎると思った。人生でここまで断定した人って今までカウンセラーしかいなかったため。


手が動きまくり

完全に真っ暗になりワインが無くなったので買い足しにコンビニに引き返す途中にデカい観覧車があった(後で調べたら日本最大だったらしい)あと10分で営業終了だったので駆け込んだ。照明は暗いし人が全くいないのでリミナルスペース...と思った。観覧車って中学生ぶりなのでかなり嬉しくて、17分間ワイワイと駄弁りながら高速道路と広くてスカスカの駐車場を見た。夜の海は真っ黒で巨大な何か見えて、怖いね〜海ってやっぱ人殺すものだしな〜と感想を述べあった。17分はわりとあっという間に過ぎてドタバタと観覧車を出た。俺たちの次、多分最後のお客さんは女性一人で、かっけーという感想になった。観覧車を出た先に記念写真売り場(営業終了)とちっちゃくて古いゲーセンコーナーがあったので友達と彼氏はエアホッケーとマリカーを、俺と泥酔してる方の友達は太鼓の達人をやった。小学生の時一回触ったくらいなので腕がめちゃめちゃ疲れて、曲のラインナップがらき☆すたのテーマとかで2010年すぎた。メルトと夏祭りを叩いた。

しましま
ガラスが指紋すぎだったけど綺麗に写らなかった
俯瞰
俺発光してた

戻ってきたコンビニでワインを2本買ってまた海を目指したけどなぜかトラックが並んでるデカい広場に到着したのでトラックを眺めながらワインを開けることにした。途中で友達が猫を全力で追いかけて敗北し、手足を擦りむいて五体投地ポーズで停止しててドラマチックだった。もう1匹猫がいると思ったらたぬきで、たぬきは3回くらい追いかけられたのに性懲りもなく出てきた。

ぐで

駅で友達が酔い過ぎてガチャを回そうとしてまた五体投地してた。財布を発見できないくらい酔ってたのでカバン触ったら劇場版のピンチの時のドラえもんのポケットくらい無限にゴミが出てきて、容量に対して全く底が見えなかった。

以上です。久々に楽しい話ができてよかった。俺は友達のお家に泊まらせてもらい(手斧とP90と人血の入った瓶が落ちている、俺の絵っぽい)、拾った骨を撮影した写真をもらって帰りました。


写真

終わり。

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