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不器用な男女の恋の物語

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僕のnoteより、恋の話セレクションです
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2024年1月の記事一覧

どうして好きなの

どうして好きなの

昔、ライフガードっていうビタミン系の炭酸飲料が好きで毎日のように飲んでいたら、後輩から、「何で好きなんですか?」と聞かれたことがある。僕はしばらく考えて、「味がおいしいから」と、アホみたいなことを答えた。でもまあ、人が何かを好きな理由なんてそんなもんだと思う。

メンダコや猫が好きだけど、理由はかわいいからだ。うどんが好きだけど、小さい頃からおいしいうどんが身近にある環境でよく食べていておいしいか

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愛の幻想

愛の幻想

「愛されたいなぁ」深夜の帰り道、電車を降りた駅のホームのエスカレーターで、思わず独り言が零れてしまった。楽しみにしていた明日のデートの予定、向こうの急な仕事の都合でリスケにして欲しいと連絡が来たのだった。またか。結局私より仕事なんだ。リスケにして欲しいと言っても、向こうから候補を上げてくることはない。結局また私から連絡して、会いたいって言わなきゃいけないんだ。私は愛されたい。会いたいって思われたい

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初めまして/3時間後/3ヶ月後

初めまして/3時間後/3ヶ月後

……あ、はい、そうです。ポン太郎です。でん子さんですか?わー、初めまして!今日はよろしくお願いします。いえいえ、僕もついさっき着いた所ですから。お仕事お疲れ様です。明日はお休みなんですよね?じゃあ今夜はゆっくり出来ますね。……じゃあ行きましょっか。はい。でも思ったより全然お綺麗だったから正直ちょっとびっくりしました。いやいやお世辞とかじゃなくて。ほら、その、メッセージで、太ってるしとかおばさんだし

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人外の彼女

人外の彼女

「実は私は人間じゃないの」

3回目の結婚記念日。奮発して予約したちょっとだけいいお店でディナーを終えて、彼女は静かにそう言った。彼女の声、雰囲気、それが冗談で言っていることじゃあないことはすぐに分かった。

学生時代に派遣のバイト先で知り合って、そこから数年越しにSNSでたまたま繋がったのがきっかけで付き合うことになって、それで結婚したのが彼女だった。出会ってから12年。確かに彼女はまるで彼女の

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好きなものノート

好きなものノート

きっかけは小学校の3年の時に出た作文の宿題、「あなたの好きなものをたくさん教えてください」というテーマだった。ファミコンのゲーム、給食のメニュー、友達、家族、漫画、アニメ、恐竜、昆虫、ローラースケート……僕は思いつく限りありったけの好きなものを書き並べた。「好きがたくさんあるのはとても良いことです」先生がたくさん褒めてくれてとても嬉しかったのを覚えている。僕は学校から帰ってすぐ、新品の自由帳を引っ

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猫と恋心

猫と恋心

大好きで触りたいと思っても拒絶されたり、必死で追いかけても少しも振り返ってくれなかったり、差し出した手を振り払われたり、気まぐれで少し撫でさせてくれたことを嬉しく思ったり……

実家の懐かない猫を追いかけていると、なんだか報われない恋みたいだなと思う。

それでも僕はあなたのことが好きだし、あなたのことを可愛いと思う気持ちを抑えられないし、あなたともっと仲良くなりたい、あなたにもっと触れたいと思う

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ロマンスは落ちていない

ロマンスは落ちていない

新幹線に乗って実家に帰省している。新幹線や飛行機や高速バスに乗るたび、隣に美女が乗ってきて何かのきっかけで仲良くなったりしないかなと一瞬思う。漫画や映画じゃあるまいし、そんなことがあるわけがない。ましてや俺は40を超えたおじさんだ。そんなところにロマンスが落ちているわけがない。

こんなことを考える男がいるから、女性が生きづらい社会になっているのだ。本当に申し訳ないと思う。漫画やAVやその他いろい

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