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編集ライティング✍️

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#編集

編集という仕事は、最終的に「生き方」で差別化するしかない

編集という仕事は、最終的に「生き方」で差別化するしかない

編集者は写真が撮れるわけじゃない。絵が描けるわけでも、美しい文章が書けるわけでもない。

編集者は「なにかの専門家」じゃない。

強いて言えば、企画をする人。そして、それを実現する人だ。誰かに動いてもらって、カタチにしていく人。最近はプロモートすることもそこに入り始めているかもしれない。

どこかで「編集者は、なんにもできないけどなんでもできる職業」と聞いたことがあるが、まさにそのとおりだなと思う

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初心者ライターがつくってしまいがちな構成のパターンを桃太郎で整理した

初心者ライターがつくってしまいがちな構成のパターンを桃太郎で整理した

あれはざっくり5年ほど前でしょうか。

イベント取材を終え、編集者から「初稿の前に構成いただけると幸いです」と言われた駆け出しライターは、10分くらいで構成を作成し終え、どや顔で送付しました。イベント取材中のメモに申しわけ程度の見出しをつけ、一切インデントをせずに羅列しただけのドキュメントを、です。いま、彼女に向かって言ってやりたい言葉はひとつだけ。

「お前が作成したのは構成じゃなくて議事録だか

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【無料】 『取材・執筆・推敲』ガイダンス

【無料】 『取材・執筆・推敲』ガイダンス

ガイダンス ライターとはなにかライターは「書く人」なのか
ライターとはなにか。

なにを書く人のことを、ライターと呼ぶのか。

ガイダンスのはじまりは、この問いから考えていきたい。

字義どおりに考えるなら、write(書く)に行為者をあらわす接尾辞(-er)をつけたライターは、「書く人」である。しかし、職業としての「書く人」たちを挙げていけば、ほかにも大勢いる。小説家、詩人、エッセイスト、コラム

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編集歴15年の僕が考える「うまい文章」とは

Twitterでほそぼそとやってる質問箱に「どんな文章がうまいと思うか」という質問が来ました。

このことについて広げてみます。

アカデミー受賞した、とある映画の話「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」という映画があります。「バベル」「レヴェナント」など、映画賞で常連のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督による作品で、こちらもアカデミー作品賞を受賞しています。

一時はスタ

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編集者がネタを発掘してから取材するまでの思考と行動を言語化してみた。

編集者がネタを発掘してから取材するまでの思考と行動を言語化してみた。

こんにちは!SELECK編集長のやまもと(@hanahanayaman)です。

久しぶりにノウハウ系のnoteを書きたいなと思い、なんのテーマにするか迷いましたが、今回は「取材獲得」について書いてみようかなと思います!

理由としてはシンプルで、記事の書き方やインタビューの仕方よりも情報が出回っていない話なので、読む人にとって情報価値が高いかなと思ったから。(一方でニッチかもしれないw)そして、

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編集者の「頭の中」ってどうなってるの? 特集企画の制作プロセスをすべて公開

編集者の「頭の中」ってどうなってるの? 特集企画の制作プロセスをすべて公開

こんにちは!GW明けですが、今年はスムーズに社会復帰できている(気がする)SELECK編集長のやまもと(@hanahanayaman)です。

編集部マガジンでは、いつも新着インタビュー記事の「取材背景」をお伝えするようなnoteを出しているのですが、今回は趣向を変えて、特集記事の制作プロセスにおける、私の脳内を公開してみたいと思います(笑)。

SELECKでは、昨今の新型コロナによる在宅ワーク

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