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有料老人ホームとは、「高齢者の方々が自立した生活を送るための施設」という役割があります。ところが、高齢者に尋ねると、おかしなことを言います。

「一人で暮らしていけなくなった時に、老人ホームへの入所を考える。」

こう言われる人ばかりです。私の調査では、100%の人が同じことを言われます。おかしいと思いませんか?

自立した生活を送ることができていれば、なにも施設に入ることはありません。もう少し聞いてみると「一人では何かあった時に不安だから」と言われます。これもまたおかしなことを言われています。

一人で暮らしていけなくなった時には、すでに何らかの不安材料があるはずです。それなのに「何かあった時」という言葉を使われます。

もっと詳しく聞いてみると、「一人で暮らしていたら、倒れていても誰も気づいてくれないでしょ?そういう意味で不安なのよ。」と言われます。


なるほど、若い時には考えないことですよね。ここでひとつ確認しておきたいことがあります。

一人で倒れていたら誰も助けには来ない
  ↓
そのままの状態で苦しい思いを長時間したくない
  ↓
誰にも知られずに死にたくない

おそらくこのような思考だと思います。正論です。ところが、まったく違うことを言う人に出会ったことがあります。

「そんなん、一人暮らししてたら、倒れて死んでてもしょうがないやん! 誰にも発見されないで亡くなることは、覚悟決めとかんと、高齢者の一人暮らしなんか、できひんよ!」

これもまた正論です。

さて、あなたはどちら派? まったく正反対の考えですよね。どちらも正論で、間違いではありません。自分がどちらの考えかというだけのことです。


家の近くにある老人ホームに住みたい?


元気なうちから有料老人ホームを見学して勉強する人も少なくありません。できれば家の近くが良いとも言われます。しかしこれもまたおかしな話です。

外へ出歩くことのできるような元気な状態で施設へ入居したのならば、そこから遊びに行くことを考えれば、交通の便が良い所や、家の近くで友人に会いに行ける便利さが必要でしょう。

しかしそんな元気な状態から入居される人の方が稀だと思います。

多くの場合は、一人で外へ出かけるには不安があるような身体になってから入居されます。ですから、朝から晩まで施設の中で暮らすことになります。それなら、家の近くでなくても、多少離れていても同じだと私は思うのです。ところが、ダメだと口を揃えて言われます。不思議です。

老人ホームに入居することを前提として暮らしている人があまりに多いように感じます。必要でしょうか?

「終の棲家」という言葉がありますけど、そう考えると、どこに住むかも高齢者には高齢者なりに重要なことなのでしょう。ちなみに私は「一人で死んでいてもしょうがない派」です。だから老人ホームに入居する考えは一切ありません。ご自身でお決めください。自由です。


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