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ピンピンコロリが理想でも、現実はそう簡単にいかない…ドタリと倒れてから「さてどうやって生き延びるか」こそが大きな課題

91歳になった今でも執筆活動を続けている、評論家・東京家政大学名誉教授の樋口恵子さんは<老いのトップランナー>として、「自分の老いを実況中継しながら、皆さんにお伝えしてご一緒に考えていきたい」と話します。

介護保険の利用理由を見てみると、女性は骨折、転倒、骨粗しょう症、この3つの事故・疾病だけで全体の3割を占めます。要するに運動機能の問題です。

一方、男性はというと、全体の3割を占めるのが心臓病、脳血管症。心臓および循環器系の病気です。

言ってしまえば、男性のほうが死にやすいということ。女性のほうは、骨折したってずっと生きているわけです。

このように見せられると、「そうなんだ~」と頷いてしまいます。結局は、筋肉量の差でしょうね。女性の方が筋肉が少ないので、骨折、転倒、骨粗しょう症になりやすいです。ということは、女性は筋肉を鍛え、男性は心肺機能を鍛えておく必要があるということになります。

それが分かっているなら、あとはやるだけです。


って、それが難しいんですよね。

男女どちらも「身体を鍛える」ということは、「運動が必要だ」ということです。


健康問題を考えると、いつも行き当たるのが「運動をしましょう」ということです。運動しない人に、いや、できない人にあれこれ言ったところが無理ですよね。本人の気持ち次第です。

だからこそ、ヨタであろうとヘロであろうと、なけなしの身体的能力を振り絞ってでも運動の習慣をもったほうがいいと思います。

家の中を動ける、自分が行きたいときにトイレに行ける、それはヨタヘロ期を過ごすうえでとっても大事なことです。

ピンピンコロリは確かに理想的ですが、現実はそう簡単にはいきません。

男性より、女性が筋肉量が少ないのに、晩年はその筋肉が要求されるだなんて、理不尽な話ですよね。

人に見られることがないから続かない


テレビ番組で「これをやれば筋肉量が増える」というテーマで紹介していました。高齢者でもやればちゃんと筋肉量が増えることが証明されています。

でもよく考えてみてください。

テレビの取材で、自分が被験者になった場合は、さぼらずに絶対やるでしょ?


適当に過ごしていては、被験者としての立場がないし、番組が成り立たなくなります。これは私は勝手な想像ですけど、おそらく、番組で紹介するよりも人数多く被験者を選んでやっていると思います。だって、やらない人がいるかもしれません。それに、思うような数値が現れない場合を考えて、都合の良い数値だけ公表する、な~んてことも考えてしまします(想像ですよ)。

一般人が運動習慣を作ることはとても難しいです。
戦わなければならないのは、自分の心です。
自分に勝たなければ、運動習慣を身に付けることはできません。


先は、ヨロヨロ、ヘロヘロになっていくことは分かっているにもかかわらず、その対策としての運動ができないんだから、人間って愚かだと思いますよ。樋口さんの本を読んで、教わりましょう。

老いの地平線 91歳 自信をもってボケてます/樋口 恵子 (著)


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