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認知症には誰もがなりたくないと考えていることでしょう。ところが、誰がなるかわからないし、いつなるかもわかりません。自分がなった場合だけでなく、家族がなった場合も困ります。なぜ困るのか?それは認知症のことを知らないからではないでしょうか?

連日のように認知症の記事や番組を見ます。ザックリと知っていることと言えば、こんなことでしょうか。

①遺伝かもしれないし、そうでもないかもしれない。
②なってしまうと今は治す薬はないけど、止める薬はできた。
③軽度と重度でずいぶん違いがある。
④誰もが発症する可能性がある。

認知症になってしまうと、何もわからなくなってしまうわけではありません。知っているつもりでも、実はそうではないこともいっぱいあります。

①長期入院すると認知症になるのは、一部の人です。
②家族の顔すらわからなくなるのは、一部の人です。
③徘徊するのは、一部の人です。
④食べ物や運動で予防できるのは、一部の人です。

私もまだまだ知らないことがたくさんあります。いろんな本を読みますが、すべて同じことが書いてあるわけでもありません。信じるか信じないか、という世界もあります。

認知症を恐れている人ほど、認知症になる?


認知症を恐れているような人ほど、認知症になるのではないかと感じることがあります。いい意味での開き直りのある人の方がなりにくいと思います。そこには「思い切りと覚悟」があると私は感じています。

人は一人で生きているわけではありません。なんだかおかしいと感じたら、誰かが言ってくれると思います。「ちょっと最近、忘れっぽくなってない?大丈夫?」「最近元気ないけど、どうしたの?」こんな感じで声をかけてくれる人がいるはずです。ところが「そんな人いるかな〜?」と思ったあなたは、認知症になる可能性の高い人です。

認知症予防で一番効果があるのが、人と関わりを持つことです。


どんな形でもいいので、人と関わりを持つ生活さえしていれば、変化に気づいた人が声をかけてくれるはずです。人と会う、喋る、笑う、こんな単純なことが高齢になっていくと億劫になっていく人が増えます。それは認知症まっしぐらだと思って間違いないでしょう。

認知症と言っても、軽度、中等度、重度へと変化していきます。少しでも早く気付くことができれば、そこで止めることも可能です。人との関わりを持っていなければ、気付くことに遅れます。重度になってしまえば、家族の顔すらわからない、物盗られ症候群が出る、徘徊する、といったとても困った状態になります。

軽度から重度になるまでに、10年から15年かかるとも言われています。その前段階、予備軍から軽度までの数年を含めると、約20年かかると言われています。重度になってしまって、自分のことすら分からなくなったら、自分はある意味幸せかもしれません。でも家族は不幸せです。どうせ認知症になるんだったら、幸せな認知症を選びたいです。若い時から予防できることに取り組んでおくようにしましょう。他人ごとではありませんよ。

不幸な認知症 幸せな認知症/上田 諭 (著)


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