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つみたてNISA非課税期間〜勘違いしがちな20年と終わり方とは〜

本日は過去記事でもご紹介してきました、
皆さん大好き「つみたてNISA」について(笑)

つみたてNISAまだよくわかっていないという
方は過去記事から先にご確認ください。


本日はつみたてNISAを最近始めましたという方
からよくあるご質問と勘違いをご説明しておき
たいと思います。


つみたてNISAを始めました!という方の多くが
今年から20年間の間でどうなるかという点を
考えられていらっしゃいます。

例えば、2020年に開始した方であれば、
翌年以降の投資分も含めて、2039年までで
すべて終わりと考えられている方が多いです。

しかし、この「非課税期間20年」というのは、
開始した年から20年後までで終了ということ
ではありません。

つみたてNISAの非課税期間はその年ごとに
設けられるものです。

よって、2020年の初年度分が2039年に
非課税期間の終了を迎えるというのは正解
ですが、全てが2039年に終わるということ
ではありません。

この点について、よく勘違いされている方が
いらっしゃいます。

そのため、非課税期間は下記のようになります。

2020年投資分→2039年に非課税期間終了
2021年投資分→2040年に非課税期間終了
2022年投資分→2041年に非課税期間終了



2042年投資分→2061年に非課税期間終了

図に表すとこのようなカタチです。

出典:金融庁 つみたてNISAの概要


そのため、つみたてNISA投資ができる最終年度
とされている2042年の投資分については、
2061年に非課税期間が終了します。

よって、2020年に投資をしたとしても、2039年
に全てが終了するのではなく、その年ごとの20年
後に終了するという点を間違えないよう認識して
おきましょう。


また、上記を踏まえると、つみたてNISAは
一気に終了することはないという点について
お気づきいただきましたでしょうか。

そのため、2020年からの投資分が、2039年
以降に毎年非課税期間を終了していくという
イメージです。

では、この非課税期間が終了した後のお手続き
について理解しておきましょう。


基本的につみたてNISAの終わり方は2つと
されています。

①非課税期間満了時に「課税口座に引き継ぐ」

20年間の非課税期間運用後、まだ運用を継続
したいという場合は、NISA口座から課税口座
へ移行することが可能です。

そのため、20年終わったからすぐに現金化
しないといけないということはありません。

しかし、課税口座移行後は後戻りできない
という点にご注意ください。

というのも、NISA口座での運用は非課税が
認められていますが、課税口座である一般の
口座での運用利益については課税されます。

たまたま20年後に暴落をしていて、今売却
すると損するという場合は、課税口座に移管
して利益となるのを待つのがいいかもしれません。

しかし、その場合は先ほどの通り課税は免れ
られませんのでご注意を。

②非課税期間満了時に「売却する」

2つ目の選択としては、非課税期間が終わる時に
売却して現金化することです。

20年間の非課税期間満了と同時に利益確定
して終えるというものなので、この選択は
20年後に利益がしっかり確定して、今が売り時
と判断できる場合に取る選択だと思います。


以上2つがつみたてNISAの終わり方です。

その年度の運用成果によって、1年ごとに
この2つの選択を使い分けることが必要かと
思います。

しかし、長期投資においては過去記事記載の
とおり、ドルコスト平均法による複利効果が
期待できます。

そのため、つみたてNISAは無理なくコツコツ
長期で投資を意識していきましょう。

ぜひつみたてNISAの非課税枠を活用して、
効率的に資産形成を行ってください。

それでは。

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