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ワールドシューマツレポート

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平日は広告代理店で働くかたわら、週末で世界中を旅する「リーマントラベラー」である著者の、日本では味わえない”非日常な週末”をまとめた旅行記です。
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#海外旅行

【現地ルポ】映画『パラサイト』が描く韓国格差社会のリアル (ロケ地マップ付き)

【現地ルポ】映画『パラサイト』が描く韓国格差社会のリアル (ロケ地マップ付き)

アジア映画として初のアカデミー賞作品賞を受賞した、韓国映画『パラサイト 半地下の家族』。その中で描かれている、韓国の格差社会の現状。日本では知られざるその実態をこの目で確かめるために、2月3日、韓国へ渡航しました。そこで目の当たりにしたのは、映画の世界のままの暮らしと、もはや映画以上の実態でした。

(※この様子はリーマントラベラー公式YouTubeチャンネルにて動画でもまとめています)

旅をす

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初めてロシアの空港で拘束された、とある秋の日の話

初めてロシアの空港で拘束された、とある秋の日の話

2019年11月 ロシア・ユジノサハリンスク11月の三連休。土日で北海道での仕事を終えた僕は、まだ休みが1日あったので、札幌・新千歳空港から気軽に行ける海外、ロシア・ユジノサハリンスクへ行くことにしました。

ユジノサハリンスクがある南樺太は、1905年から1945年まで日本が統治していた土地。ですが、今のユジノサハリンスクに、日本統治時代の面影はほとんどありません。

敗戦から4年後の1949年

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人は一体、何に魅せられて、ハワイへ向かうのか。

人は一体、何に魅せられて、ハワイへ向かうのか。

2018年4月 アメリカ・ハワイ

なぜ、僕たちはハワイを好きになるのだろう。

眩しい日差しに、浮かれた街の雰囲気。フォトジェニックでヘルシーな食事。そして何より、あの空気。

今年になるまで、それも30歳になるまで、ハワイに寄り付こうとしなかった僕。みんなが口々に言う「空気がいいからハワイに行く」という理由が、全く理解することができなかった。というよりも、理解しようとさえしなかった。

そんな

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「世界最高の熱狂」を期待したW杯決勝 目にしたのは初めて見る絶景だった

「世界最高の熱狂」を期待したW杯決勝 目にしたのは初めて見る絶景だった

2018年7月 ロシア・モスクワ初めてのワールドカップ、そして初めての決勝には、未だ見たことのない「絶景」が、そこにはありました。僕の初めての、サッカーW杯現地観戦記録です。

※この文章は、今年7月に発売された書籍『ロシアワールドカップ現地観戦記: 日本代表サポーター23人の物語(Kindle版)』に寄稿したものになります。今回は特別に僕のパートを全文無料公開させていただいております!

サウジ

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午前2時、バングラデシュのハイウェイ

午前2時、バングラデシュのハイウェイ

2018年9月 バングラデシュ・ダッカ

 とにかく、この国の人たちは生き急いでいる。

 午前1時すぎ、バングラデシュの首都・ダッカに到着。アライバルビザを発行して入国し、出口でタクシーを手配してもらい、ホテルへ。空港からホテルまでは1,200タカ(約1,600円)。この国の物価からすると相当高いが、定額のようなので、渋々了承し、お金を支払い、車が手配されるのを待つ。5分ほどしてやってきた車は、

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灼熱のブラジルで迎えた、人生最悪の年越し/後編(2016年12月)

灼熱のブラジルで迎えた、人生最悪の年越し/後編(2016年12月)

2016年末、世界最大規模の年越しイベントに参加するため、僕は灼熱のブラジル、リオ・デ・ジャネイロにやってきました。200万人もの人が、真っ白な服を着て、ビーチに集まります。しかし、そこで待っていた年越しは、世界最大でありましたが、世界最悪の年越しでもあったのです―――

▶︎前編はコチラ

サンパウロから来たブラジル人家族 22時過ぎ、年越しまではあと2時間です。ビーチ沿いの道では音楽を演奏して

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旅行記『ワールドシューマツレポート』を創刊します。

旅行記『ワールドシューマツレポート』を創刊します。

 やっぱり、書くことが好きだ―――。

 アメリカで過ごした一週間の夏休みは、村上春樹の本と一緒に旅をしました。

 中学生で村上春樹に出会い、それ以来、彼の文章に傾倒しました。中学時代が一番本を読んでいたと思います。しかし、大人になるにつれ、だんだん生活が忙しくなり、さらにはスマホやSNSの登場によって、いつの日か、本を読むことをやめてしまいました。

 そんな読書とは無縁の日々を送る中で

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【実録】サンフランシスコで10ドルをケチったせいで、事件に巻き込まれ、危うく死にかけた話(後編)

【実録】サンフランシスコで10ドルをケチったせいで、事件に巻き込まれ、危うく死にかけた話(後編)

アメリカ・サンフランシスコで相乗りのライドシェアサービス"Uber POOL"で空港に向かう途中、相乗りで乗ってきたのは、Uberを呼んだ女性ではなく、まさかのホームレスの男性。そのホームレスは運転手との口論の末、そのまま車に乗り込んでしまい、ホームレスもどこかへ送ることになってしまいました。さらに最悪なことに、車に乗り込んだホームレスのポケットから落ちてきたのは、刃渡り10cmはあろうバタフライ

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【実録】サンフランシスコで10ドルをケチったせいで、事件に巻き込まれ、危うく死にかけた話(中編)

【実録】サンフランシスコで10ドルをケチったせいで、事件に巻き込まれ、危うく死にかけた話(中編)

アメリカ・サンフランシスコで空港へ。相乗りライドシェアサービス"Uber POOL"で空港に向かい、途中で相乗り予定の女性をピックアップしようとしたところ、サンフランシスコ一のドヤ街・テンダーロインで車が停車。そして、その扉を開けたのは、なんと男性のホームレスでした―――

▶︎前編はコチラ

突然、口論を始めたドラッグ中毒のホームレス 車の扉を開けたのは相乗りをする予定の女性ではなく男性のホーム

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【実録】サンフランシスコで10ドルをケチったせいで、事件に巻き込まれ、危うく死にかけた話(前編)

【実録】サンフランシスコで10ドルをケチったせいで、事件に巻き込まれ、危うく死にかけた話(前編)

This is America. アメリカ・サンフランシスコで、10ドルをケチったせいで、まさか事件に巻き込まれ、死にかけることになるとは思ってもみませんでした―――

アメリカで過ごした今年の夏休み 2018年9月。 アメリカ・サンフランシスコ。

 この時期のサンフランシスコは、夏と秋が同居していて、天気が良ければ昼間は半袖で十分過ごせるけれど、夜は羽織るものが欠かせません。僕は慌てて、現地で

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