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「蝶番」梁川について、などの記事まとめ

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梁川の詩集「蝶番」の感想、梁川についての記事まとめ
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記事一覧

行ってきました!荻窪!

行ってきました!荻窪!

(ヘッダー画像は、出張先で寄ったカフェにいた猫の置物です)

埼玉での出張を終え、一路向かいました、荻窪!本屋titleさんでのイベント「月と光と詩の夜会――「魂の重さを与えてくれる言葉」を求めて」に参加してきましたー!

もうね、筆舌ビヨンドとはこのことです。「学び」とか「気づき」とか、そういう言葉ではくくれない、衝撃というか刺激をたくさん受けました。

改めて、自分の創作に対する姿勢を考える機

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文月悠光×梁川梨里『蝶番』刊行記念 トークイベント「蝶番の4つの、ひみつ」開催のお知らせ

文月悠光×梁川梨里『蝶番』刊行記念 トークイベント「蝶番の4つの、ひみつ」開催のお知らせ

この夏、梁川梨里 詩集『蝶番』を発行いたします。
それを記念して、七月堂古書部にてトークイベントを開催します。

「蝶番の4つの、ひみつ」

出演:文月悠光・梁川梨里
日時:7月7日 16:00~17:30(OPEN 15:30)
場所:七月堂古書部(小田急線・豪徳寺駅、世田谷線・宮の坂駅、山下駅)
参加費:1000円(現地支払い)
定員:10名(先着順)
申し込み方法:コチラより必要事項をご記入

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そもそも連詩組って何?

わたしが組長となって(笑)間欠的にやっているツイッター連詩・pw連詩組について、2017年の『詩と思想 11月号』に特集<IT社会がもたらす変革とポエジー>に寄稿したもの。「組のもんですが〜ツイッター連詩から連詩組まで〜」をここに少し写真などを足して掲載しておきます。ご笑覧頂ければ幸いです。
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組のもんですが 〜ツイッター連詩から連詩組まで〜 宮尾節子

 「みんな楽しそうで、アットホーム

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『ココア共和国』2020年6月号の感想

『ココア共和国』2020年6月号の感想

 この書き出しは、作品の感想をすべて書いたあとで書いている。個々の作品でどんなことを書くかはある程度考えているのだけれど、今回、文章を書いているうちに、別の観点の考えが浮かんでくることがあった。また、別々の作品を近い観点から考察していることもわかった。このようにまとまった文章として書くことで様々な発見があって、とても楽しい。

 前号の感想はこちら。

 今回も本文の引用はすべて『ココア共和国』2

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「七月堂のヤバイ本フェア」開催のお知らせ

「七月堂のヤバイ本フェア」開催のお知らせ

このたび七月堂古書部にて、高塚謙太郎『量』(祝!第70回H氏賞受賞!)を特集とした、「七月堂のヤバイ本フェア」を開催いたします!

開催場所:七月堂古書部 と 七月堂古書部オンラインショップ

始:2021年6月3日(木)
終:7月半ばくらいまで

七月堂古書部定休日:月、火、水+不定休
営業時間:12:00〜19:00

フェアの主な企画としましては、髙塚謙太郎『量』を特集とした冊子を無料配布い

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【参加作掲載】寄せて返す波 part2(1/5~1/8)

【参加作掲載】寄せて返す波 part2(1/5~1/8)

こんにちは。詩誌La Vague事務局です。

返詩企画、「寄せて返す波」へのご参加ありがとうございました!

今回は2024年1/8 23:59で締め切らせていただいたみなさまのご参加されたものをまとめております。

たくさんのご参加ありがとうございました!
これから応募作はラヴァーグメンバーでありがたく拝読し、「詩誌La Vague vol.2」の紙面に一部を掲載したり、いろいろなコラボレーシ

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【寄稿詩人の紹介】⑪~梁川梨里~

【寄稿詩人の紹介】⑪~梁川梨里~

詩誌La Vagueは、Vol.3より新たな同人を迎えることとなりました。

今回は、新たにお迎えする梁川梨里さんをご紹介します。
すでに詩人としての経歴も長い梁川さん、どんな方なのでしょうか。10つの質問から梁川さんに迫ってみました。

* * *

1) あなたはどうして「詩」を書いているのですか?
 どうしてでしょう。ある意味、突然やってくる衝動です。おそらく「目の前の現実を忘れられる最高、

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梁川梨里詩集『蝶番』

梁川梨里詩集『蝶番』

 梁川梨里さんの詩集『蝶番』(七月堂)を拝読した。100頁余、25篇を収める。中で、私が1番、心惹かれたのは『こばと』だ。全文引用させていただく。

こばと

古い写真の中で、もうこの世にいない人たちが笑っている
胸の こばとがざわめきだす
そこに、自分がいたような気がして目を凝らす

もう、ずいぶん会っていない人たちは
内緒でしんだのかもしれない
祖母はまだ介護施設で、酒まんじゅうの
差し入れを

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梁川梨里詩集『蝶番』を読んで

梁川梨里詩集『蝶番』を読んで

この詩集を読む、というか、読み解く、というか、詩篇本文を読む以外の、幾つかの仕掛けを感じながらこの詩集を開いています。

『蝶番』という題名から初めに思い浮かんだのは建築用語として使われる扉の開閉できるようにする部品でした。しかし同時に表紙カバーは二頭の蝶で、こちらの表現だと蝶番は「蝶・番い」で、雄蝶と雌蝶のカップル(つがい)ということになります。この二重構造のことばは、調べてみると金具の語源自体

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