七月堂・七月堂古書部

1973年創業。主に詩集の出版をしています。2016年に古書部OPEN 七月堂HP h…

七月堂・七月堂古書部

1973年創業。主に詩集の出版をしています。2016年に古書部OPEN 七月堂HP http://www.shichigatsudo.co.jp/ 古書部オンラインショップ https://shichigatsud.buyshop.jp/

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    花森安治の仕事 デザインする手、編集長の眼【古本】

    【状態】 状態良好 構成 世田谷美術館 発行所 読売新聞社 発行日 2017年 B5判 325ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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    ギルド【新本】

    【著者内容紹介】 「終幕があたらしい幕開けとなる」35編の詩の記録 武田地球・ケイトウ夏子・中川達矢・渡辺八畳の四人で、前の詩作品の終わり二行に繋げて連詩を行いました。 広がる詩系図をお楽しみください。 発行者 武田地球     ケイトウ夏子     中川達矢     渡辺八畳 発行所 たけなわ商会 発行日 2023年11月11日 A5判 76ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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    花森安治の仕事 デザインする手、編集長の眼【古本】

    【状態】 状態良好 構成 世田谷美術館 発行所 読売新聞社 発行日 2017年 B5判 325ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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    【著者内容紹介】 「終幕があたらしい幕開けとなる」35編の詩の記録 武田地球・ケイトウ夏子・中川達矢・渡辺八畳の四人で、前の詩作品の終わり二行に繋げて連詩を行いました。 広がる詩系図をお楽しみください。 発行者 武田地球     ケイトウ夏子     中川達矢     渡辺八畳 発行所 たけなわ商会 発行日 2023年11月11日 A5判 76ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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【リースづくりのワークショップのお知らせ】

12月9日(土)にいけばな作家の「植堂」さんによるリースづくりのワークショップを2回開催いたします。 ● お子さまも大歓迎!子どもの頃の思い出をリースにするワークショップ 小さな頃に描いた絵、海岸で拾った貝殻、朝顔の押し花など、 子どもの頃の思い出をリースにします。 日時:12月9日(土)13:30~15:00   参加費:3500円 (親子参加の場合、4000円で親子それぞれに一つずつリースを作ります) 定員:6名(お子様も人数に含みます) ● 2023年でいちばん

    • イベント「本と動物」

      このたび下北沢の三叉灯さんにて、動物モチーフの洋服と雑貨を展開されているtoo toieb caaさんと、ハンドメイドブックジャケットブランドtonton。さんと一緒に「本と動物」をテーマにイベントをさせていただくこととなりました! 11/26に発行となる、佐々木蒼馬『きみと猫と、クラムチャウダー』を中心に、動物が登場する出版書籍をもっていきます。 『きみと猫と、クラムチャウダー』はサイン入りを販売。 一般発売よりすこし早くお手にとっていただける他、装画を担当してくださっ

      • 【展示イベント】冬の空へ、旅に出る ~七月堂のクリスマス~ 開催のお知らせ

        この冬、「植堂」さんによるリースの展示販売会「冬の空へ、旅に出る ~七月堂のクリスマス~」を開催いたします。 冬の空へ、旅に出る ~七月堂のクリスマス~日時:11月25日(土)〜12月25日(月)11:00~19:30    初日の11/25は17:00から 定休:水曜日 場所:七月堂古書部 「植堂」さんは植物を通じて、人が集い、時間や想いを共有する場を提案する活動をされています。今回の展示ではフライングリースと呼ばれる吊るすタイプのリースを店内にいくつも展示し、販売も行

        • 小川三郎『忘れられるためのメソッド』発行のお知らせ

          このたび、小川三郎詩集『忘れられるためのメソッド』を発行いたします。 著者 小川三郎 組版・装幀 川島雄太郎 A5判 124ページ 1600円+税 発行 11月16日 発売 11月16日頃 ISBN 978-4-87944-556-8 書店・店舗さまへ 一冊よりご注文を承ります。 直接取り引き(委託70%・買い切り65%)と、取次ぎは地方小出版流通センターと子どもの文化普及協会へのご注文が可能です。 詳細は下記のチラシにてご確認いただけます。どうぞよろしくお願いいたし

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        • 七月堂書籍ご紹介 *一部注文チラシ付
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        • 『てばなし』刊行記念 峯澤典子×古屋朋 対談
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        • 雑記。または七月堂通信。
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          佐々木蒼馬『きみと猫と、クラムチャウダー』発行のお知らせ

          初冬、佐々木蒼馬第一詩集『きみと猫と、クラムチャウダー』を発行いたします。 生きることの喜びと 日々を生きるための彩りとは 初回出荷につき限定部数となりますが、カトウトモカさんの描いてくださった装画のポストカード付を販売いたします! ポストカードは七月堂へのご注文と、七月堂古書部店頭、直取引のある個人書店さまにてお求めいただけます。 そして、11/11(土)の文学フリマ東京にて先行発売を予定しております! 著者 佐々木蒼馬 装画 カトウトモカ 組版・装幀 川島雄太郎

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          「詩と街の古本市」at三叉灯 開催のお知らせ

          あっという間に読書の秋がやってきました。 今年も下北沢の三叉灯さんにて、古本市を開催させていただきます! 今年のテーマは「詩と街」です。 少しずつ移動距離が長くなり、訪れる場所もふえ、再会されたという方も多かった一年だと思います。 街にも人がもどってきて、ついうっかりと、苦しかったコロナ禍の閑散とした風景を忘れてしまいそうになりました。 いえいえ、忘れたっていいとも思うのです。 決して元にはもどらないこともたくさんあって、忘れたくても忘れられないことも多いのですから。

          「詩と街の古本市」at三叉灯 開催のお知らせ

          のほほん手帖2024 発売のお知らせ

          毎年、「もう無理かも…」と思いながら、やっぱり作りたくってがんばりました! 今年ものほほん手帖2024を発売することができそうです! 昨年につづき3種類での展開。 テーマは「商店街」です。 それぞれのご紹介の前に、まず手帖の内容をいたします。 仕様についてサイズ 196×105×10 製 本 上製・天開き・表紙箔押し 内 容 2023年11月~2025年1月     マンスリー(見開き2頁)+フリーページ4頁(5㎜幅ドット罫線)     月ごとに、西尾さん自筆の「今月

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          西尾勝彦『場末にて』発行のお知らせ

          七月堂創立50周年記念企画第二弾! このたび、西尾勝彦新詩集『場末にて』を発行いたします。 詩集単体としての発行は、『ふたりはひとり』より二年ぶりのこととなりました。 発売にあたり、著者の西尾さんからいただいたコメントです。 この朗読会にはぜひと、東京より向かって参加をし、深く沁みわたっていくことばをゆっくり受け止めながら拝聴したことを覚えています。 なんとなくいつもうまく立ち回ることができない。 そんな自覚とともに、愛情をそそげるものとともに生きていこうと、水面下で

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          無人駅(秋山洋一『忘れ潮』より)

          なにを願っていたんだか よく鳴くときはよく透けた 残された虫いる無人駅 椅子の上の逆さの小椅子から 背後の夜へ跳ぼうとしたけれど どこに紛れていたんだか 閉じられるページの闇に挿された 金色の栞のような朝がくる 駅と海のあいだには どこかで嗅いだことある町の匂い 空のなにを洗っているんだか ゴム手袋の両手出す 口をすぼめた石地蔵のような人がいる トンネルを抜けるように 古いセーターを潜ってきた顔で 輪になり歌う人たちもいる そこへ招ばれるように 土用波の雲間から顔を出す 坊

          無人駅(秋山洋一『忘れ潮』より)

          失われた部分(ピエール・ルヴェルディ 著 / 佐々木洋 訳『死者たちの歌』より)

          私たちをほとんど進入させない回り道の中の 微笑みの献呈 決して失われることのない もうひとつの絆の網目が 息づく肉体をかきたて 君の手の中で 吐息をこらえている 一枚の翼が私のこめかみで閃く 明日 私は出て行こう そして 脱輪した蒼い汽車の中には 想い出の葉という葉 夜よりも低いランプ 癒すことのできない恨み すべては夢想の数を数えあげることに 気に入られるための嘘 気弱になりもせずに 二人が互いの死を知るための回り道には もはや 誰一人として居はしないだろう ピエール・ル

          失われた部分(ピエール・ルヴェルディ 著 / 佐々木洋 訳『死者たちの歌』より)

          空洞(栁川碧斗『ひかりのような』より)

          いつか目を覚まし瞳には虚空があり衣が剥が れぽつねんと悲歎のみがひろがる朝靄を手繰 る肢体と辺りに留まる地面とコンクリートだ けが関係を持ち同心円状に影響を及ぼすとき の音が揺らした空気を棉に取り込んだことば はふわりふくよかに自由になりやがて総身の 肌は圧迫されたすぼんで両手に散らばるなに かを凝視するだけのことばなどが詩に呼ばれ てふたたび意味をむすぶと信じる野鳥のさえ ずりを都会にたたずむひとりの身体はかろや かに裏切りそこにある空洞を抱えしぼみゆく 接触感覚にわたしの

          空洞(栁川碧斗『ひかりのような』より)

          Time(牧野楠葉『アンドレ・バザンの明るい窓』より)

          わたしの後ろから眼に手を当てているのは誰 夜露で固まった鳥たちの音、 布に印刷した時計の絵、 緑色の風が静かにはらう 静寂しかない、 真実のなかはとても冷たくて 身動きがとれない、 それこそあまたのベッドで誰しもが発狂していること…… お行き、未亡人となったわたしの心臓 線路が赤黒く染めあがってきた もう他の臓器は売ってしまったのだ あと五分後には特急電車がやってくる わたしの殻を脱ぐ死、 《息子よ、財宝は遺しましたから。》 《死化粧はしなくていいから……》 睡眠が

          Time(牧野楠葉『アンドレ・バザンの明るい窓』より)

          饒舌と沈黙(窪島誠一郎『ぜんぶ、噓』より)

          かれは 饒舌なのだが ふいに押し黙る かれの饒舌は そのおそろしい沈黙のなかにある 饒舌は 言葉を死なせるけれども 沈黙は 言葉を甦らせる かれの沈黙は じゅうぶんその意図を承知している だから わたしは かれに饒舌をもとめない 言い替えや転向のない 沈黙をもとめる 一度死んだ言葉を甦らせる 声にならない声をもとめる かれの饒舌は そのおそろしい沈黙のなかにある 窪島誠一郎『ぜんぶ、噓』収録 発行:七月堂 七月堂HP通販はこちら 七月堂古書部オンラインショップはこ

          饒舌と沈黙(窪島誠一郎『ぜんぶ、噓』より)

          ひとなつの巡礼(神泉薫『白であるから』より)

          わたしたちよりもずっと低い 大地の皮膚にもっとも近い目線で 空と地を分ける あの果てのない地平線を目指している 無数のつぶらな黒い生き物 初夏のさわやかな風のただ中で 一心に連なっている 蟻の行列 つつましやかな 寡黙な足並みは ときに背に負う蝶の遺骸をも 清潔な生の循環を教える手立てとして 区切られたまなざしの世界像のひとつとして 物言わぬ温かな吐息とともに わたしたちに知らせる ひとつぶ ひとつぶの 小さな身体をめぐる愛おしい記憶のかけら 螺旋にうねる時の波しぶきの中へ

          ひとなつの巡礼(神泉薫『白であるから』より)

          つかみぬく(國松絵梨『たましいの移動』より)

          雲の奥から 爪みたいな輪郭が覗く 整ったものを やわい手つきで つかみぬきたくなる ゆびのあいだから 街が ひねりでていく 水かきの はえてしまった あしの ゆびさきを にらみつけ ゆったりと 泳ぎだす 蹴りかえす 陸にいたころのことは すべて 置きさって 夜な夜な 声ではない何かを 風にのせては 國松絵梨『たましいの移動』収録 発行:七月堂 七月堂HP通販はこちら 七月堂古書部オンラインショップはこちら

          つかみぬく(國松絵梨『たましいの移動』より)

          道行(橘しのぶ『道草』より)

          どのあたりかと問われても どこまでだってかゆい 鯨尺を使って手の届かないところまで かいてもかいてもきりがない ママの背中 きんいろの鱗がびっしりだよ 息子に言われて 腥いのはそのせいかと納得する 医者に行くためにタクシーを呼んだら 人力車が来たのでそのまま乗った 行くさきを告げる間もなく走り出し 俥夫の腰に結わえつけられた 巾着がゆれる 巾着は わたしのきんいろでいっぱい これだけあったらどこまでだって行けまさあ ささやきながら風を切ってゆくときの 規則正しい腰つきには覚

          道行(橘しのぶ『道草』より)