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店主日記。または七月堂通信。

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2024年から七月堂古書部店主がつぶやく場所になりました。
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もう先月のことですが、6月は毎年、スタッフと家族と水無月をいただくということを習慣にしています。なんとなく、経費でなく自費で買います。
慌ただしさになんども忘れそうになっては思い出して全スタッフに食べさせることができました。
邪気を払い、あと半年もみんなで元気に過ごせますように。

古書部で本を買ってスタッフにブックカバーを巻いてもらった。本そのものやこれから待っている読書の時間をていねいに準備してもらった気になって嬉しい。久しぶりの小説。早く読みたい。

店をもって、場をもって、だからこそ出会えるということが沢山あるのですが。
今日も、勇気をだして初めて入れました!という女の子や、SNSでずっと見ていて引っ越してきたので!という方との出会い。目が赤くなるくらいには嬉し泣き。これだから奥に引っ込んでいられない。現場が好きです。

文学フリマ東京で七月堂ブースにお立ち寄りくださった皆さま深く感謝申しあげます。
書く人はもちろん、出版も、書店経営も、ある種の表現活動だと感じています。
どこか孤独に苛まれてしまう、表現活動をする人たちのそばにいられる出版社と本屋でありたいです。そうしてもらってきたからこそ。

「AM 4:07」には、表紙写真を担当してくださった寺岡さんのポストカードが1枚おまけでついています。どれが入っているかはお楽しみです。
4枚すべてが入っているスペシャル大当たりもありますよ!
これらの写真は、表紙を決める時にスタッフみんなで投票して最後まで残った4枚です。

久しぶりの休日で通院や家事に追われる。待合室でようやくぼんやり。そういえばこのあいだ、時間の合間にスタッフたちとバドミントンをした。下手くそで、みんなふざけていて、よく笑った。不安定な電線の上で求愛ダンスをする鳩が振られるところに出くわして、励ましの声をかけたりもした。

七月堂はじめてのZINE「AM 4:07」。なんとか初売りの文学フリマ東京前に必要部数を完成させられてホッとしています。
スタッフ総出で穴を開け、糸を切り、縫って、留めて、また切って、ひとつひとつ手作りしました。

GW後半初日、泣きたくなるほど静かな一日で、あんまり悲しいからスタッフみんなで縄跳びをするなどして遊ぶ。
このままずっと暇だったらとバドミントンを買ってきたのだけれど、おかげさまでその後は長い時間途切れずのご来店に恵まれてホッとしています。
でもバドミントンはやりたい。

昨日一年ぶりに西尾勝彦さんとお会いできて、なんじゃもんじゃの木を見に行ったりしてたくさん話した。
詩を通して西尾さんと出会い救われた過去のことを、もう何度目か数えきれないくらい思い出してはまた泣けてくる。
詩を、自分の好きを、好きにさせてもらった恩人です。

今年の挑戦。
七月堂マガジン「AM 4:07」の創刊の記事を書く時間が確保できずにうだうだしている。
「詩」を書いたり本にしたり売ったりしている人たちに参加してもらっていて、人や店に興味を持つことから詩を身近に感じてもらえたら思っています。
楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。

スタッフがリニューアルしてくれているInstagram。カラフルで見やすくて眺めているだけで楽しくなります。
詩を抜粋して紹介しています。
よろしければぜひご覧ください。
https://www.instagram.com/shichigatsudo

長いこと担当してきたSNSの更新だったが、昨年仲間になってくれたスタッフ達が引き継いでくれることに。
ただ今リニューアル準備中で時間があればアイデア交換をしている。
少しでも七月堂のことを知ってもらいたいという気持ちがただただ嬉しい。
店主のつぶやきは少しずつこちらへ移動中です。

夏葉社さんのHP、「本屋さんと生活」コーナーで連載の記事「家業への思い。」が公開となりました。ライターの屋敷さんに書いていただいています。
寂しくてしかたなかった幼い自分に、今はこのうえない幸せのなか働いているよと教えてあげたいです。
https://natsuhasha.com/rensai/52/

2/25に開催した、松下育男さんと佐々木蒼馬さんのトークイベントは「詩人と勤め人」がテーマでした。
勤め人だから書ける詩があり、詩を書いているから乗り越えられる仕事もある。
そんな松下さんの言葉が深く響きました。
生き方なんて何通り抱えたっていいのだきっと。